【カズレーザーと学ぶ】孤独は伝染する!最新脳科学で判明防御法は?(2023年12月19日)

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2023年12月19日の『カズレーザーと学ぶ』で放送された、「孤独は伝染する!最新脳科学で判明防御法は?」を紹介します

今回のカズレーザーと学ぶは、最新脳科学で判明!孤独が伝染するメカニズムを紹介。

早稲田大学 文化構想学部教授 石田 光規 先生、東北大学大学院 生理学教授 虫明 元先生が講義されました。

この記事では、『カズレーザーと学ぶ』で放送された、「孤独は伝染する!最新脳科学で判明防御法は?」をまとめます。

(画像出典:カズレーザーと学ぶ)

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孤独の正体

孤独を感じる割合

孤独と言えば以前、高齢者の悩みといったイメージでしたが、最近の調査結果を見ると20代、30代が孤独を感じる割合が一番高くなっています。

孤独を感じる割合

孤独を感じたことがあるか170人に統計調査を実施

カズレーザーと学ぶの番組内で170人の統計を取ってみると、孤独を感じたことがあるという方59%、孤独を感じたことがないという方41%という結果になりました。

さらに、若者とベテラン世代では大きな違いが出ました。

若者世代(10代~30代)は、孤独を感じたことがあるという方81%、孤独を感じたことがないという方19%という結果になり、

ベテラン世代(40代以上)は、孤独を感じたことがあるという方26%、孤独を感じたことがないという方74%という結果になりました。

孤独による心身への悪影響

孤独は、心身の色々なところに悪影響があります。

下記は、孤独が与える寿命への影響を表したグラフです。

健康な人と比べると、社会的孤立、精神的孤独は、約2倍の死亡リスクがあります。

孤独が与える寿命への影響

健康な人と比べると、孤独を感じていると約2倍の死亡リスクがある理由として、そもそも生活が不健康になりやすいということがあり、身近な例で言うと1人暮らしになると、急にズボラになるという事があります。

孤独のデメリット

孤独のデメリットとして、研究で次のような結果が発表されています。

死亡率が26%上昇(ハーバード大学)、認知症になりやすい(九州大学)、うつ病発症リスクが4~5倍上昇(トロント大学)、糖尿病リスクが1.4倍上昇(欧州糖尿病学会EASD)等・・・。

また孤独は、ストレスが大きくかかってしまいますので、脳卒中や心臓病になるリスクも出てきます。

九州大学が、約1万人の方を対象に行った研究では、健康なかたと交流頻度のない方の脳の容積がどれくらい変わっていくのかを比較していきました。

下記の図は、その結果です。

交流頻度と全脳容積の比較

この結果は、脳科学的にも解明されており、脳の働きの維持に対しては、交流は必須と言えるとのことで、正常な交流がなくなってくると、脳は、色々な部分の機能が落ちてきます。

脳は、1人で生きるようにはできてなく、脳はコミュニケーションのためにあると言ってもいいとのことです。

孤独が若者に増え続ける理由、原因とは?

コミュニケーションツールが発達して、みんなとつながっている感覚はあると思うのですが、実は、逆につながっていることが、さらに孤独を感じるという傾向が出ています。

下記は、若者と高齢者の孤独を感じる内容違いです。

若者:友人との価値観の違い、家で一人、相互フォロー、仕事への不安、鍵アカ(サブアカ)、恋人との別れ、いいね!数フォローワー数グループからの排除など。

高齢者:ジェネレーションギャップ、配偶者や知り合いとの死別、身体的不安など。

ちなみに、赤字はSNSに関連するものです。

スマホ(SNS)が友達の境界線を示す

現代では、スマホやSNSが友達かどうかの境界線をはっきり示してしまっています。

早稲田大学 文化構想学部教授 石田光規先生によると

『例えば、LINEのIDは、そもそも友達の入り口と思ううんですよね、それを教えてくれないってなったら、寂しいし、例えばInstagramだと全員に開示しているアカウントだったり、一部の人にだけ開示しているアカウントというのが分けられているので、相手が大事にしてくれているかどうかというのをはっきり示すツールではあるんですよね』とのこで、

『一生懸命SNSに合わせたり、友達に合わせて、頑張って返信したりしていると段々疲れてきてしまうんですよね、なので、どっかでループを断ち切った方がいいと思うんですよね』とのことでした。

現代は、LINEのID交換や、Instagramの親しい友達しか見られない機能などによりSNSは、友達の境界線が可視化されている為、自分が集団から外されたことを実感しやすく、それが孤独のスイッチになることも!

なので、SNS上での仕分けなど、気にする場所を減らすことが大切とのことです。

自ら孤独を求める人も増加

心も体も蝕む孤独ですが、近年、自ら求める人も増えてきています。

下記は、生協総合研究所と早稲田大学 文化構想学部教授 石田光規先生が一緒に行った調査です。

A: わずらわしくても、人との関係が密接な社会。

B: 寂しくても個人の自由を尊重してくれる社会。

という質問に回答していただき、そもそも人間関係を求めているのか?を調査したものです。

あなたは、AとBどっちでしょうか?

この調査では、A、ややAと答えた方は34%、BややBと答えた方は66%という結果でした。

Aは、34%なので、人は、あまり密接な関係を望んでいないという事になります。

脳科学から学ぶ対策法

東北大学大学院 生理学教授 虫明 元 先生よると

『脳のある場所が活性化すると、孤独を感じてない人でも、感染してしまうという可能性が分かっています。』とのことで、『孤独のメカニズムを理解して、脳を鍛えて行けば、孤独を感じにくくなることが近年の研究で判明した。』とのこと。

孤独を感じると脳の前帯状皮質が活性化

孤独を感じると、心理的に辛い思いになります、その時に脳で活性化する場所が「前帯状皮質」と言われる場所で、この場所は、痛みを感じて活性化する場所で、体の物理的な痛みも、心の痛みも同様に活性化する場所です。

「前帯状皮質」は、孤独を感じる場所であると同時に、自律神経も制御していて、心拍や呼吸など体の調節に関わっているので、痛みを感じると同時に、色々な体の症状が出てくる場所でもあります。

孤独は、体の痛みと同じだと考えていいとのことです。

私達が孤独を感じる時、脳内では物理的な痛みを感じる同じ場所が活性化します。

つまり、一般的な鎮痛剤に含まれる成分には、孤独感を和らげる可能性があるとのこと。

ただしこれは、あくまでも特定の成分の話で、孤独だから鎮痛剤を飲めばよいというわけではないので注意が必要です。

また、孤独を感じると、「前帯状皮質」が活性化するだけではなく、セロトニンという幸福感を得やすくする神経伝達物質も出なくなってきます。

セロトニンが枯渇してくると、人とのつながりを求めて、知人、家族、SNSなどにつぶやくようになってきます。

生活の変化や、新しい環境になって孤独を感じる様になると、誰かに話しを聞いてもらえると助かりますが、ここに気を付けない点があって、気が付かないうちに、孤独をまた別の人に伝染させてしまう可能性があります。

孤独が伝染する理由

孤独が伝染する理由には、「共感性」と「無自覚な孤独」があります。

共感性は、人の痛みに共感すると「前帯状皮質」は、自分の痛みの様に感じてしまうというもので、『心が辛い、孤独だ』っていう話も感情移入してしまうと、本当に、自分も傷ついたような思いになってしまって、孤独が伝染してしまいます。

無自覚な孤独は、日常生活で、ストレスを感じていて、本当はその原因が孤独なのですが、自覚していない、会社で自分の意見が言えず辛い、だけど、孤独が原因とは思っていなくて、仕事が大変で辛いと感じてしまうというものです。

辛くなってくると、なんとかしたいと思って、人とつながろうとします。

そうすると、また別の人の孤独スイッチを押してしまうことになり、孤独は次々伝染していく可能性があります。

孤独伝染の予防策

孤独伝染の予防策は、「孤独は伝染する」という事を知って、感情移入して、自分事として考えてしまうことをせず、客観的に聞いて意見を言うことです。

直接会って話をすれば、相手の状況がイメージしやすいのですが、SNSだと表情などが読み取れず、勝手なイメージが伝わる為、自分事に置き換えやすく、その伝染力はより高くなってしまいます。

孤独に感染しやすい人

孤独に感染しやすい人は、自尊心が低い人で、自尊心が低いというのは、例えば集団の中で、自分なんかが話しても、意味や価値がないと思っていたり、「本当の自分なんか分かってくれないし」などと思っている様な人です。

自尊心と孤独の国際比較を行った研究では、日本人が最も自尊心が低く、かつ社会的孤立具合も高い結果になりました。

東北大学大学院 生理学教授 虫明 元先生がこの結果に対する見解は、「教育や社会的構造」に原因があるとのことで、教育と言っても、上手下手、点数が高い低いという風に序列かしたり、こういう尺度の中で、自分はもう、こういうのにはのっていけないなというところで、自尊心を低くしてしまうんじゃないかなと考えられるとのことでした。

自尊心を高めるには?

他者から褒められるという社会的報酬を得ることで、ドーパミン、オキシトシン、セロトニンと言った自尊心を高めてくれる脳内物質が分泌されます。

しかし、日本人は褒めることが苦手なので、日常で報酬を得ることが難しい。

では一体どうすればいいのでしょうか?

デフォルトモードネットワークを鍛えると?

デフォルトモードネットワークは、「前帯状皮質」の周りを取り囲む様に存在していて、デフォルトモードネットワークは、自己と他者の関係、過去の自分の記憶、ぼんやり過ごす、物語を聞く話す、未来を想像する、想像する時などに活動し、自分の価値観や自尊心と関わっていて、これを鍛えていくと、自分の自尊心を変えていくことができると言われています。

過去の自分を思い出したり、ぼんやり過ごしている時に活動するデフォルトモードネットワークを鍛えることにより、自尊心が高まり、孤独を感じにくくなります。

デフォルトモードネットワークを鍛える具体的な方法

デフォルトモードネットワークを鍛える具体的な方法は、自分の話をすることで、自分のライフストーリーを誰かとお互いに話をすること、自己開示を安全安心な場所ですることが、孤独解消に効果があります。

関係性という点でいくと、意外に良いのは、ちょっと距離がある人だけど、対等な関係の人が実は、良いと考えられています。

例えば、美容院やマッサージなど一定期間拘束されるけど話ができる、そして、対等な関係だけで利害関係がないそんな時に話をしてみるのも一つのコツかもしれません。

また、自尊心を高めるもう一つの方法がアートです。

アートは、正解がなく多様性な自己表現も認めてもらえるので、社会的報酬が得られ、自尊心が高くなります。

海外の教育では、高校生くらいまで、アートがきちんとあるのですが、日本はその期間は受験勉強があるので、アートは取り組まず勉強ばかりになる傾向にあります。

まとめ

今回の記事では、2023年12月19日の『カズレーザーと学ぶ』で放送された、「孤独は伝染する!最新脳科学で判明防御法は?」まとめました。

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カズレーザーと学ぶ番組情報

番組名:カズレーサーと学ぶ
放送局:日テレ系列
放送時間:火曜よる22時00分〜23時00分 
出演者:【MC】カズレーザー(メイプル超合金)他
公式HP:カズレーザーと学ぶHP