2023年5月16日の「カズレーザーと学ぶ」で放送された、がん遺伝子パネル検査 がん治療最前線 治療の効率を上げる技術を紹介します!
今回のカズレーザーと学ぶでは、人生観が変わるがん治療最前線が特集されました。
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今回の記事では、がん遺伝子パネル検査 がん治療最前線 治療の効率を上げる技術をまとめます。
がん遺伝子パネル検査
がん遺伝子パネル検査 がん治療最前線 治療の効率を上げる技術について、国立がん研究センター がんゲノム情報管理センター長 河野隆志さんが教えてくれました。
最適な抗がん剤を探す
現在日本で承認されている抗がん剤は100種類ほどありますが、何を使うか決定する際、過去の治療を基にガイドラインが決められており、それに基づいて治療されています。
ただし同じ抗がん剤を投与しても、効く人、効かない人がでてきてしまいます。
そこで行われるのが、遺伝子パネル検査です。
がんは遺伝子が傷つき変異して発生します。
その際に変異した遺伝子由来のタンパク質を放出しますが、近年の抗がん剤はそのタンパク質に結合して直接攻撃する方法や、がん細胞が出す免疫細胞へのブレーキ信号を邪魔する方法が主流です。
変異が予想される遺伝子を検査することで、使用する予定の抗がん剤ががん細胞の変異タンパク質に合うのか予想することができます。
これはいまや標準治療になっています。
がん遺伝子パネル検査を使った治療方法
例えば肺腺がんはEGFR遺伝子が関連しており、日本人の場合2〜3人に1人の割合でこの遺伝子が変異しています。
遺伝子異常がわかった場合、EGFRタンパク質を抑える薬剤を投与することが効果的ですが、2〜3割の人には効かないそうです。
人の遺伝子は2万3000個ありますが、がんに関係する遺伝子は1000〜1500個あります。
がん遺伝子パネル検査では、がんに関する124〜324個遺伝子を検査し、どの薬が効くかを予測することができます。
従来の方法では、特定の抗がん剤が効くか、ねらった遺伝子を事前に検査していましたが、がん遺伝子パネル検査では124〜324個の遺伝子を一気に調べ効く可能性が高い抗がん剤を割り出すことができます。
4人に1人の希少がん治療法発見の鍵に!
4人に1人のがんは希少がんと言われています。
希少がんはどの薬が効くか決まっていませんが、がん遺伝子パネル検査をすることで、効く薬を探す手助けになります。
さらに検査データが多く集まることで、どの遺伝子にどの薬が効きやすいか発見できる可能性も高まります。
がん遺伝子パネル検査が普及し、遺伝子と抗がん剤治療のビッグデータが集まることで、治療効果を上げる、希少がん解明、製薬会社の創薬推進にもつながります。
まとめ
今回の記事では、がん遺伝子パネル検査 がん治療最前線 治療の効率を上げる技術を紹介しました。
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