2022年10月3日の『あさイチ』で放送された ガンになった時の対応”がん防災マニュアル”をまとめて紹介します!
今回のあさイチでは、いざというときに備える「がん防災」マニュアルが特集されました。
治療、仕事、周囲への伝え方など、いざという時のマニュアルを詳しく紹介!
この記事では、がん防災マニュアルについてまとめます!
がん防災マニュアル
いざという時のがん防災マニュアル。
がん専門医の押川勝太郎先生が詳しく解説してくれました。
正しい情報がわからない「インターネット情報」
村田さん(仮名・50代)は46歳の時に乳がんの診断を受けました。
ガンであることを受け止め切れないまま、ネットで元の情報を調べましたが、情報が溢れすぎていて惑わされてしまったそうです。
田中さん(仮名・59歳)は4年前に乳がんの告知を受け、ネットで調べたところ高額な健康食品や治療法を見つけて手を出したくなってしまったそうです。
がん治療のインターネット情報の信頼度は、危険・有害なサイトが39%、医学的な根拠に基づいたサイト10%程度という結果でした。
【こんな言葉やサイトに注意】
・がんが「治った」「消えた」「奇跡の〇〇」など極端な言葉
・高額な商品や健康保険定期要害の治療法
・個人的な体験談で書かれている
がんと言われたらここを見る!「がん情報サービス」サイト
がんと言われたら、まずは「がん情報サービス」というサイトを見てみましょう。
100人を超えるがん専門医が監修しており、科学的に裏付けされた情報が掲載されています。
免疫療法も、効果が認められている薬のみ掲載されています。
また患者の声をいかしており、患者が知っておくと役立つ情報をのせています。
例えば脱毛に関しては、バンダナや柔らかい素材の帽子が便利。床に毛が落ちにくい。以前の顔写真を撮っておくとウィッグが使いやすい…など、役立つ情報がのっていました。
がんの説明、検査、治療(84種類)・お金・仕事・心のケア・療養・家族のケア・病気との向き合い方・食事・性生活・セカンドオピニオン・医療者との対話・病院探しetc.
がん相談支援センター
がん相談支援センターは全国に454施設あり、がんの治療をする病院の中にあります。
がんの困りごとをなんでも対応してくれる施設です。
症状や治療については看護師、生活全般についてはソーシャルワーカー、仕事については社会保険労務士・産業保健師などが対応してくれます。
支援センターのことを、がんになった方の6割ほどしか知らないため、活用できていない場合が多いそうです。
お近くのがん相談支援センターは、がん情報サービスのサイトで検索できます。
家族・周囲にがんをどう伝える?
4年前にがんになった田中さんはがんの告知を受け、母親は心配性のため伝えるべきか迷い、動揺したまま友人に伝えてしまいました。
すると友人は毎日体調を気遣ったメッセージを送ってくれるようになりました。
こうした経験から、”人には伝えない方がいい”と思うようになったそうです。
悩んだ田中さんはがん相談支援センターに相談。
母親にはできるだけ明るく、普段の話し方で伝えることにしました。
母親は最初動揺しましたが、最終的には現状を理解してくれたそうです。
・誰のせいでものないと伝える(がんは親のせいでも、自分のせいでもない)
周囲にうまく伝えるコツ
桜井さん(当時37歳・現在55歳)はがんになったことを職場の同僚へメールを一斉に送ってしまいました。
ところが職場へ復帰後、心ない言葉(がん治療の具体的な内容を聞いてくるなど)をかける人が出てきたり、働きづらさが出てきました。
こんな時は付箋を使って、伝える人・伝えない人を分類するのがおすすめです。
伝える・伝えないを分類したら、注意事項(「子供には言わないで」など)を貼っていきます。
最後は支援してほしい内容から、病気の詳細を言う必要があるかを分類していきました。
仕事はどうする?
がんになると「これまでのように働けなくなる」、「周りに迷惑がかかる」などと思い、仕事をやめようか迷う方も多いようです。
実際にはがんになった方の8割は仕事を継続しているというデータもあるようです。
まずは会社へ伝えてみて、話しあうことが重要だそうです。
どう働くかイメージを職場と共有
働きたい気持ちがあれば、企業に病気のこと、治療のスケジュール、できることできないことなどをはっきり伝えておくことが大切です。
まとめ
『あさイチ』で放送された ガンになった時の対応”がん防災マニュアル”を紹介しました。