2022年8月25日の『奇跡体験アンビリバボー』で放送された、料理研究家リュウジさんの知られざる人生を紹介します。
今回の奇跡体験アンビリバボーでは、料理研究家リュウジさんの知られざる人生を特集。
YouTubeなどで大人気、SNS総フォロワー数650万人超え、レシピ本は、現在出版されたレシピ本は、16冊累計発行部数115万部!
今、日本で最もバズっている料理研究家リュウジさんの公開する「安い・簡単・おいしい」の三拍子が揃ったレシピには、賞賛の声が多く寄せられています。
実はリュウジさんは、料理学校などには通ったことはなく、作る料理はすべて独学。
ほんの20年前は料理なんて全くしたことがなかった普通の高校生が、なぜ料理の世界で大成したのか?そこには彼自身の数奇な運命と食への深いこだわりがありました。
今回の記事では、2022年8月25日の『奇跡体験アンビリバボー』で放送された、料理研究家リュウジさんの知られざる人生をまとめます。
リュウジさんの料理人生
リュウジさんが初めて料理をしたのは高校生の時、母子家庭のため仕事も忙しく、病気がちだったお母さんの為に料理をしようと思ったのがきっかけでした。
作り方は、ネットで調べて見様見真似、安く手に入る鶏の胸肉などを簡単にソテーするくらいしかできなかったのですが、お母さんや友人に料理を食べてもらう中で、美味しいと言ってもらえる喜び、人に食べてもらうことの楽しさを知りました。
19歳になると親元を離れ1人暮らしをするようになります、
その中で、お米より、パスタの方が1g当たりの単価が安いと分かると、その日から主食をパスタに変えたり工夫して料理をされていました。
当時アルバイト生活をしていたころの月収は、約10万円でした。
家賃は月に3万円と割安でしたが、それでも月々の食費に避けるのは月に1万円程度工夫が欠かせませんでした。
そんな生活を送っていると、サービス品の熟しきったトマトを使うと普通のトマトより安く美味しく作れるなど、節約による工夫が料理の知識を増やしてくれました。
その後、21歳でホテルに就職レストランのホール担当になると、料理も好きだったことから厨房に出入りしているうちに、自然とプロの調理方法や食材への知識が身についていきました。
さらに、正社員となり稼ぎも増えたことから、食生活が一変、外食も増え新しい料理との出会いも増えました。
気になった料理は同じ食材をそろえ、同じ味を再現しようと研究。
そのうちに一度食べた料理は、すぐ作り方が分かるまでになっていました。
実はこの時から、リュウジさんは自分の店を持ちたいと思う様になりました。
東日本大震災で、ホテルが授業を縮小し、仕事を辞めざるを得なくなったことをきっかけに、イタリアンレストランに転職。
しかし、ここでリュウジさんは思わぬ罠にハマってしまいます
料理が得意だったリュウジさんは、厨房担当になると数週間でメニューを全てマスター。
めきめきと頭角を現し、店長からもすぐに店を任せられるようになると期待されていました。
しかし、そこは人気のフランチャイズ店、毎日100人を超えるお客、そして作るのは決まった人気料理ばかり、帰宅するころには、午前0時を回り、時間に追われる日々で、いつしか自分自身の料理を研究する時間も無くなっていました。
リュウジさんは、当時のことをこう語られていました。
『僕は、毎日違うものを作って食べて、これってこういう味なんだって色々試行錯誤するのが一番好きだったんですけども、自分の思う好きな料理を作ることができなくなってしまうんですよね、そこまで時間を取られてしまうと、地獄でしたね・・・。』
食べる人の喜ぶ顔が見たくてレストランに勤め始めたのに、仕事にしたとたん、料理を作る喜びが消えていました。
いつか店を持ちたいという夢も失せ、リュウジさんは、店で働く料理人は向いていないと思い。
3ヶ月で退職しました。
次にリュウジさんが転職したのは、高齢者専用マンションの事務職、あんなに好きだった料理とは全く縁のない仕事でした。
業務内容は、入居者の出入り内容をつけたり、宅配便を預かったりと言ったコンシュルジュ的な仕事、店を持つという夢とはかけ離れた生活が3年間も続きました。
そんなリュウジさんを心配していたのが、上司の日向雅史さんでした。
高齢者専用マンションの事務職時代の上司の日向雅史さんは、当時のリュウジさんのことを、こう振り返えっています。
『(リュウジさんを)初めて見た時は、うつむき加減で目が死んだような感じで、マズイなって思いましたね。やっぱり仕事って、1日の中でもかなりの時間を要するものなので、やっぱり楽しく仕事をしていないっていうのは、本人にとっても良くないし、職場にとっても良くないし、なんとかやる気を持って仕事に臨んでもらいたいなっていうのは思いました。』
そこで、日向さんは、リュウジさんが得意の料理をふるまう場として入居者を対象とした懇親会を企画、その名も「ナイトクラブ」!
開催場所は、施設内のラウンジで、誰でも気軽に立ち寄れる会を意識しました。
しかし、結果は惨敗、片手で数えるほどしか集まりませんでした。
上司の日向雅史さんは、『初めから参加者は、集まらないよ』と励まし、継続することにしました。
リュウジさんは、帰宅後、高齢者の方はどんな料理を喜んでくれるか、日々試作を繰り返しました。
次の開催の時も、大勢は集まらず、興味を示してくれた人数人だけでした。
そんな中、ナイトクラブに参加したある入居者の方が、野菜の料理を食べ、『美味しいとこれならたくさん食べられるよ!』と喜んでくれました。
リュウジさんは試作時に、以前高齢者の方が野菜を残していて、『野菜は硬くてあまり食べられない』と言われていたことを思い出し、工夫して調理をしていました。
この時、リュウジさんが作ったメニューは、千切りしたキャベツを湯通しし、塩コショウ、ごま油、うま味調味料をかけ、シラスを加えるという実に簡単なもの。
いくらでも食べられるその美味しさから、「無限キャベツ」と名付けました。(無限キャベツは、リュウジさんの有名なレシピです。)
【ヒルナンデス】無限キャベツの作り方 リュウジさんレシピ (2022年3月7日)
リュウジさんは、食べる人の立場に立った料理を次々に考案、その味は徐々に評判となり、最初は数人だった参加者も、やがて50人ほどに増えました。
しかし、一度に50人分の料理を作るのは、困難を極めました。
もちろん味も妥協はできません。
そこで、リュウジさんは、身近な材料で、簡単に効率よく作れる料理を常に模索、こうして、ナイトクラブの為に考案したオリジナルレシピは、150品を超えました。
例えば、冷凍の枝豆を、にんにくとオリーブオイルで炒め、コンソメ、塩、バター、コショウで味付けし、仕上げに粉チーズをかけた、ペッパーチーズ枝豆は、施設でも大好評だったとのこと。
さらに、これらのレシピを、SNSにアップしたところ、毎日の献立に悩む主婦や自炊の必要な学生達から支持を集め、フォロワーが急増!
コメント欄には、『初めて作ったのに店で出せるレベルのものができた!』、『夫にリュウジさんのチャンネルを見せたら、面白がって料理を始めて作ってくれました!』など、称賛の声が多く寄せられました。
そして今から4年前(2018年)には、料理研究家として独立、店を出すよりもより多くの人を笑顔にできるかもしれないと考えてのことでした。
その2年後に出した8冊目のレシピ本では、料理レシピ本大賞を受賞、料理本としては異例の発行部数20万部を達成しました。
簡単で美味しいレシピで人気を集める一方、その手軽さ故、『誰でも作れる料理で料理人を名乗るな』などと批判されることもあるそうですが・・・。
リュウジさんは、『料理研究家が目指す形は、自分ではなく、人が作って美味しいレシピを研究することなので、腕前があるから作れるレシピというのは必要とされていないので、腕前が全くなくても、この人の真似をすれば、美味しくできるというレシピを作らなければいけない、そうじゃないと意味がないんですね料理研究家って』と言われました。
一度は料理から離れたものの、ひょんなことから、再び料理の道へ戻ったリュウジさん。
リュウジさんが目指すありかたは、『全人類の皆さんの生活の役に立つような料理研究家でありたい』とのことでした。
リュウジさんのレシピ本
まとめ
今回の記事では、2022年8月25日の『奇跡体験アンビリバボー』で放送された、料理研究家リュウジさんの知られざる人生をまとめました。
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