【世界一受けたい授業】なぜヒトだけが老いるのかに学ぶ老化の秘密(2023年10月28日)

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遺伝子 健康

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2022年10月28日の日本テレビ系列『世界一受けたい授業』で紹介された、なぜヒトだけが老いるのか』に学ぶ 老化の秘密がわかる8つの生物のなぞを紹介します!

話題の本『なぜヒトだけが老いるのか』の著者小林武彦先生が、様々な生物の老化の秘密を徹底解説!

ヒトが他の生物より長生きしている理由とは!?

この記事では、『世界一受けたい授業』で紹介された、『なぜヒトだけが老いるのか』に学ぶ 老化の秘密がわかる8つの生物のなぞをまとめます。

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老化とは?

上記2枚の写真は、同じ女性。

左の写真は15歳で、右の写真はまだ48歳。

その訳は、ウェルナー症候群という遺伝子の病気。

通常私たちの体は、紫外線などが原因で少しづつ遺伝子に傷がついていきます。

ウェルナー症候群は遺伝子の傷の蓄積が普通の人より多く老化が加速してしまいます。

このように、老化とは遺伝子が傷つき、細胞の機能が低下すること。

しかしこの老化、野生の動物にはほとんどないのです。

なぜ人だけ老いるのか老化の秘密が分かれば長寿のヒントが見えてくる。

そう語るのは、『なぜヒトだけが老いるのか』の著者東京大学教授生物学者の小林武彦先生

先生は以前、「生物はなぜ死ぬのか?」の授業で生物がどのように誕生、進化してきたかを教えてくれました。

縄文時代の平均寿命

日本人の平均寿命は、現在男性が約81.05歳、女性が約87.09歳ですが、縄文時代の平均寿命は約15歳縄文時代はカリでの事故死が多く、ま只今、記事を随時更新中です。た、病気や栄養不足による乳幼児の死亡率も非常に高かったと言われています。

苑が平均寿命は、平安時代約30歳、江戸時代約38歳、明治時代男性約43歳、女性44歳と時代とともに伸びていきそこから100年ほどで寿命が2倍近く伸びた生物は人のみ。

人の寿命は他の生物と違って社会の状態が大きく影響しています。

 

生物はなぜ死ぬのか?

生物はなぜ死ぬのか?

小林武彦先生は、進化の為と答えられました。

恐竜が絶滅してくれました、そのおかげで哺乳類が進化して我々がいる。

人生から考えると死というのは終わり、ゴールの様なものですが、ただ生物の長い歴史の中で見ると死というのは進化の始まりであり、進化を回す原動力です。

人は、長い老後がありますが、野生動物の生態系は、食べるか食べられるかの関係で体の動きが悪くなって動きがゆっくりになるとすぐに敵に食べられてしまったり、老いることにメリットがありません。

しかし、人の老いにはメリットがある。

老いた人は、この社会に必要です。

出産後老化と死が同時に来る生物

人以外の生物に老化がない原因の一つに出産後老化と死が同時に来る生物が多い。

鮭、イカ、セミ、など魚類や昆虫の仲間には産卵後すぐに死ぬ生物が多くいます。

鮭の場合3~5年海を回遊しながら成長、その後生まれた川に戻り上流で産卵すると、数日後に死んでしまいます。

鮭は産卵期に入ると脳の機能が少しずつ失われ人でいうところの認知症のような状態になります。

さらに内臓などの機能も急激に衰えてきて、産卵後には、ほぼすべての機能が低下して一気に老化して死んでしまいます。

ウサギやカモは人と同じく子供を産んだ後子育てをするのですぐには死にません。

しかし体の動きが悪くなると、他の動物に食べられたり、エサが取れなくなるため、老後の期間はほとんどありません。

死ぬまで出産できる生物

イギリスのエクセター大学の研究によると、チンパンジーの寿命は約50歳、寿命の中で子供を生めるのは、ほぼ死ぬまで、寿命が約40歳のゴリラもほぼ死ぬまで出産可能、寿命が約15歳のライオンも同じようにほぼ死ぬまで出産できます。

一方、日本人の場合50歳前後で閉経し、出産できなくなりますが、その後死ぬまで約35年という長い老後があります。

人の人生は、約40%が老後です。

ちなみに、人と同じようにシャチとコビレゴンドウも閉経後すぐに死なず老後が長いことが分かっています。

老後が長い人、シャチ、コビレゴンドウの共通点

老後が長い人、シャチ、コビレゴンドウの共通点は、子育てに手間がかかるということ。

シャチは、エサをかみちぎって子供に与えねばならず、コビレゴンドウは、10年近く母乳を飲ませなければなりません。

人と人に近いゴリラの赤ちゃんを比較するとゴリラの赤ちゃんは母親に抱かれているとほとんど泣きません。

しかし、人の赤ちゃんは昼夜問わずいつでもどこでも泣きます。

食事を比べてもゴリラの赤ちゃんは、離乳食がいりません。

母乳の後固形物を食べる様になります。

一方、人の赤ちゃんは離乳食が必要。

離乳食で少しずつ鳴らしていき、生後12か月~18ヶ月ごろからようやく家族と同じ固形物が食べられるようになります。

このように人の赤ちゃんは手間がかかり、自立するまでとても時間がかかります。

そんな子育ての問題を解決する救世主が、子育て経験者のおばあちゃんです。

おばあちゃんが育児を手伝ってくれると、母親の負担が減り、お母さんは余裕ができ、赤ちゃんをもう一人産むことが可能になる。

つまり、人は孫を育てる為に長寿になったと考えられる。

これをおばあちゃん仮説と言います。

同じように老後があるシャチも孫の面倒を見る為におばあちゃんがいます。

母親が狩りに出かけている間、おばあちゃんは、孫やひ孫にまでエサを与えて世話をします。

イギリスの研究では、40年以上にわたり378棟のシャチを観察した結果、おばあちゃんシャチが死ぬと孫の死亡率が上がることが判明しています。

同じように、コビレゴンドウも孫を育てる為におばあちゃんが子育てに協力すると考えられています。

その為、出産後もすぐには死なずに長い老後ができたというおばあちゃん仮説が、近年、濃厚となっています。

ちなみに、シャチとコビレゴンドウのオスはメスよりかなり寿命が短いのとシャチとコビレゴンドウの群れにはおじいちゃんはいません。

長寿の生き物の特徴

2022年イギリスで、人の遺伝子は壊れにくいという事が判明、例えば寿命が80歳以上と長い人と、寿命が2歳のハツカネズミで比べてみると、人はハツカネズミより17倍も遺伝子が壊れにくいという事が分かっています。

人が長生きの原因は遺伝子の頑丈さで、遺伝子が壊れなければ細胞の機能は落ちず、その分長生きになると考えられています。

本来の人の寿命は?

本来の人の寿命は55歳と言われています。

哺乳類は、一生の間の心拍数が決まっており、その数は約20億回、そこから計算すると人の本来の寿命は、50~55歳。

実は、ガンでなくなる方の年齢を見てみると55歳あたりから急増しています。

これは、進化に置いて55歳より長く生きることを想定していないからだと考えられています。

私達人は、長い老後を手に入れましたが、それと同時に、病気になる可能性も高くなりました。

人が生き方を見習うべき生物は?

人が生き方を見習うべき生物は?

ミツバチです!

人が老後の生き方の参考になるというのがミツバチ、その理由は集団の中の年長者シニアが活躍するから!

ミツバチは年齢によって分業が完璧!

若い働きバチは、巣作りや幼虫の世話、年長の働きバチは、危険な巣の外で花粉を集めたり、巣の護衛をします。

現在、日本の65歳以上の高齢者は、約3600万人。

総人口の約29.1%と過去最高。

65歳から69歳では就業率が2年連続50%を超え、高齢者の働きたいという気持ちは高まっています。

シニアがどんどん社会で活躍できる場を作ることが大事だとのこと。

 

小林武彦先生著書

まとめ

この記事では、2022年10月28日の日本テレビ系列『世界一受けたい授業』で紹介された、なぜヒトだけが老いるのか』に学ぶ 老化の秘密がわかる8つの生物のなぞをまとめました。

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世界一受けたい授業番組情報

番組名:世界一受けたい授業
放送局:日本テレビ
放送時間:毎週土曜日 19:56〜
出演者:堺正章、くりぃむしちゅー上田 晋也・有田 哲平ほか
公式HP:世界一受けたい授業