2023年11月9日にテレビ朝日系列『林修の今知りたいでしょ』で放送された、年金(国民年金厚生年金)の疑問を解消を紹介します!
林修の今でしょ講座、林修のレッスン今でしょを経てリニューアルした今回の『林修の今知りたいでしょ!』は、「国民の年金の疑問を徹底解消」皆さんは年金をいくらもらっているか?
リアルなお金事情を調査!
厚生年金と国民年金でどのくらい差がある?
気になる職業の人の年金額は?
何歳から年金をもらうのが一番得する?
最高で月いくらまでもらえる?
支払った金額よりも得するの?
払ってない期間があるけど年金はもらえる?
保険料は払わなくてもいい?
林修が驚いた老後を楽しく生きるコツとは?等々、意外と知らない気になる疑問が続々・・・。
今回の記事では、2023年11月9日にテレビ朝日系列『林修の今知りたいでしょ』で放送された、年金(国民年金厚生年金)の疑問を解消をまとめます。
職業別年金額を調査
会社員の年金額
厚生年金
鉄鋼関係会社員:年金月額約125,000円(2ヶ月で約25万円)
飲食関係会社員:年金月額約120,000円(2ヶ月で約24万円)
デザイン関係会社員:年金月額約200,000円(2ヶ月で約40万円)
自営業の年金額
国民年金
自営業:年金月額約60,000円(2ヶ月で約12万円)
にんじん農家自営業:年金月額約65,000円(2ヶ月で約13万円)
厚生年金の平均と国民年金の平均
厚生年金(会社員など):平均月約14.5万円(2ヶ月約29万円)
国民年金(自営業者など):平均約5.5万円(2ヶ月約11万円)
気になる職業の年金額
公務員:年金月額100,168円(2ヶ月で200,336万円)
医者:年金月額約71,088円(2ヶ月で142,177万円)務めている時は厚生年金、改行すると個人事業主になるので国民年金。
元力士の飲食店経営者:年金月額約130,000円(2ヶ月で約26万円)
力士時代の10年間は国民年金保険料を納め、引退後に飲食店を開業してからは、会社を設立し、厚生年金も収めていました。
プロ棋士:自営業:年金月額約67,000円(2ヶ月で約134,000円)
年金は何歳からもらうと一番得する?
2022年の法改正により、もらい始めの最高年齢が、70歳から75歳まで延長。
基本の年金受給年齢は65歳ですが、減額されてしまいますが早めの60歳からもらたり、逆に遅らせることで、増額された年金を受け取ることができます。
60歳 繰り上げ受給 早くもらえるが年金額が減る。
65歳 基本受給
75歳 繰り下げ受給 遅らせることで受給額が増える
年金の受け取り方には、色々ありますが、何歳から年金をもらうと一番お得なのでしょうか?
平均寿命まで年金を受け取る場合、○○歳で年金を受け取るのが一番お得という風に、シミュレーションしました。
日本人の平均寿命、男性81.05歳、女性87.09歳
60歳~75歳の間で年金を受け取れますが、今回は、60歳から5歳きざみでシミュレーション!
何歳から年金をもらえば一番得するのか、今回は、元会社員で厚生年金を受け取る人の平均年金額で計算。
65歳からもらえば、月約145,000円(2ヶ月で290,000円)で年間約174万円。
各年齢でもらえる金額は、下記の通り。
60歳~ 132万円24%減
65歳~ 174万円
70歳~ 247万円 42%増
75歳~ 320万円 84%増
もらい始める年齢が遅ければ遅いほど、年間のもらえる額が増えるシステム。
果たして、平均寿命までもらい続けると総額が一番高くなるのは、何歳なのでしょうか?
男性の年金累計受給額シミュレーション
60歳から受給、年間132万円 平均寿命までもらい続けると総額2,772万円
65歳から受給、年間174万円 平均寿命までもらい続けると総額2,784万円
70歳から受給、年間247万円 平均寿命までもらい続けると総額2,717万円
75歳から受給、年間320万円 平均寿命までもらい続けると総額1,920万円
女性の年金累計受給額シミュレーション
60歳から受給、年間132万円 平均寿命までもらい続けると総3,564万円
65歳から受給、年間174万円 平均寿命までもらい続けると総額3,828万円
70歳から受給、年間247万円 平均寿命までもらい続けると総額4,199万円
75歳から受給、年間320万円 平均寿命までもらい続けると総額3,840万円
年金は何歳からもらうと一番得する?まとめ
平均寿命で年金を受け取る場合、一番得なのは!
男性65歳、女性70歳という結果になりました。
ちなみに、さらに年齢を重ねた場合、91歳11か月で、75歳から受給するのが一番得という結果になります。(91歳11か月の総受給額の多い順は75歳から、70歳から、65歳から 60歳からの順)
テレビでやってた年金受給額シミュレーションが割と役に立った。
— kuro (@kyou_th) November 9, 2023
けど70の時点で貰える金額が60歳から受け取った方が多いなら投資と併用した場合は60から受け取るのが一番お金増えるんじゃね?って思った。 pic.twitter.com/wStEQGFJ23
年金のプロ経済学者は何歳からもらう?
年金のプロである明治大学政治経済学部教授 経済学者 飯田泰之先生は何歳からもらうのでしょうか?
飯田泰之先生は、『迷わず、75歳から受給します。理由は、年金は保険なので、例えば年金って本当に収入の目処がなくなって、どうにもならなかった時に、一番たくさんお金をくれる状態にしたい。
なので、貯えがある限りは、まあ、75歳までは持たないかもしれませんけど、ギリギリまでは、貯えで暮らして、いよいよ生活費が、足りないってなったら、年金を受給開始すると、一番多くもらえる。
結果として、もしかしたら受け取る金額が少なるかも知れませんけど、最悪の状態を防ぐって考えるとなるべく遅くした方が良い。』と回答されました。
飯田泰之先生によると、自分の健康状態や、生活状況によって、もらい始める年齢を考えようという事でした。
年金は最高で月いくらもらえる?
元会社員など、厚生年金の平均受給額は、月約14.5万円(2ヶ月約29万円)。
では、最高額は? 最高約30万円
30万円に達するには、条件が厳しく大まかにいうと次の3つの条件があります。
1.厚生年金への加入期間中、常に月給65万円以上
2.賞与年3回、1回につき150万円以上
3.中学卒業後、70歳まで上記を継続
そもそも、年金最高額まで行かない様にMAXが設定されています。
実はこれが、現代の年金制度の大きな問題で、サラリーマンが入る厚生年金ができたのが昭和16年、この時代は中学を卒業したら、ほとんどの方が働く時代で、昭和初期にできたシステムを現代まで引っ張っているというところも、年金の大きな問題となっています。
ちなみに、国民年金のみを40年間納めていたときのMAXの年金受給額は、約66,000円とのことです。
40年間納めた保険料払った金額を上回るのはいつ?
私達は、国民年金保険料を、基本20歳から60歳まで40年間納めていますが、40年間納めた保険料払った金額を上回るのはいつでしょうか?
答えは、10年で上回ります。
国民年金の場合
【支払い】
年間198,240円×40年間=7,929,600円
【65歳から満額受給】
年間795,000×10年=7,950,000円
飯田泰之先生によると、年金ほど利回りの良い保険はないので、上限が決まっているとのこと。
国民年金、厚生年金共に、約10年で元本を上回ります。
年金で足りない人は、どう生活している?
生命保険文化センターの調査によると、夫婦2人で老後の日常生活を送る場合、最低限かかる金額は、1月平均23万2,000円という事なのですが、実際もらっている年金額は、国民年金(自営業など)平均月約5.5万円、厚生年金(会社員など)平均月約14万5千円。
足りない分は、皆さん前職の経験などを活かし、無理しない程度にゆるく時間や日数を少なくするなどしてアルバイトなどお仕事をされていました。
『仕事が楽しいので』、『孫たちが喜ぶので孫たちの小遣の為』、『認知症防止になる』、『自由に飲みたい』、『体も精神面も健康になれる』などの目的も持たれていました。
年金で足りない人は、お仕事をされていました。
働くペースは落としているけど、それなりの稼ぎはありますという方も増えているとのことです。
高齢になってもできる仕事、自分にとってできる仕事は何なんのかを、考えておくことが必要なのかもしれません。
未納期間がある年金の額はどうなる?
未納期間がある年金の額はどうなるのでしょうか?
さかのぼって払うことはできるのでしょうか?
飯田泰之先生によると現在、支払っていなかった年金の保険料は、2年以内までさかのぼって払うことができるとのこと。
未納期間があった場合、原則として、払っていない期間分減額して年金は支払われる。
また、さかのぼって年金の保険料を払えるのは、納期限の2年以内。
過去2年までしかさかのぼって支払えないので、払い忘れた時は、近くの年金事務所に相談。
将来年金はもらえるのか?
飯田泰之先生によると、『(将来年金がもらえなくなるのではないかという事で、年金を支払わないという方もいますが、)先ず前提として、年金は、徴収する役所が違うだけで、基本的には税金と同じです。
また、現在の若者が高齢になった時、年金制度がなくなっていることは基本的にないと思います。
なぜかというと、年金って結局、その年、日本全体で稼いだ額のどのくらいの割合を高齢者に使っていただくかという仕組みなので、必ず幾ばくかの年金は出るんですね。』とのことでした。
年金は日本全体の収入の一定の割合を高齢者の給付にあてる仕組み。
飯田泰之先生の書籍
明治大学政治経済学部教授 経済学者 飯田泰之先生の書籍
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まとめ
今回の記事では、2023年11月9日にテレビ朝日系列『林修の今知りたいでしょ』で放送された、年金(国民年金厚生年金)の疑問を解消をまとめました。
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