2020年1月18日の『世界一受けたい授業』では、TEAM NACSのリーダー・森崎博之さんが教える旬の北海道野菜が特集されました。
日本の食料自給率は39%となっており、外国からの輸入に頼っている状態です。
野菜不足は特に深刻で、1日に摂るべき野菜の目標摂取量350gに届いていません。
そんな野菜について、農業のプロフェッショナル・森崎先生に教えていただきます。
この記事では、番組で紹介された絶品料理のレシピをまとめます!
今食べるべき北海道の冬野菜とは?
長いもは北海道が生産量トップで、中でも十勝川西長いもが有名。
台湾へも輸出されており、『山うなぎ』と呼ばれ、滋養強壮に良いと食べられているそうです。
アミラーゼなどの消化酵素が多いので、内臓が弱っている時もおすすめ。
牛乳・りんご+長いもをミキサーにかければ、絶品ジュースに!
生でも食べられる!ちぢみほうれん草
森崎先生の出身地・東川町の名産であるちぢみほうれん草は、普通のほうれん草に比べて葉がふんわりしているのが特徴です。
10月下旬から冷気にさらすことで葉に糖分などの養分を溜め込み、美味しくなるんだそう。
いちごの糖度が10%なのに対して、ちぢみほうれん草は10.3%でした。
またアク・エグミの元となるシュウ酸が少なく、生でも食べられます。
オススメの食べ方は、ちぢみほうれん草のしゃぶしゃぶ。
お湯にさっとくぐらせるだけで、美味しくいただけます。
ほうれん草の鉄分の吸収を助けてくれるビタミンB1を含む豚肉と一緒に食べるとよいそうです。
甘みが強い雪下キャベツは石狩鍋に!
北海道ではキャベツを冬の間雪の下に保存することで、青々として甘みの増した雪下キャベツを生産しています。
きっかけは野菜の価格が暴落した昭和43年。
出荷しても採算が合わないため、畑に放置されました。
ところが春になり、雪の下から出てきたキャベツは採れたてのキャベツよりも甘みが増して美味しくなっていました。
おすすめの食べ方は、味噌ベースの出汁でいただく雪下キャベツの石狩鍋です。
肉厚で甘みのあるキャベツと、味噌の風味が相性抜群だそうです。
シメには、パスタがおすすめ。残ったスープにクリームチーズをたくさん入れて溶かし、硬めに茹でたパスタを投入してスープをしみ込ませます。
北海道ならではのカボチャぜんざい
北海道はカボチャも生産量日本一で、石狩市には300トンものカボチャを貯蔵する倉庫があります。
収穫後1~2か月熟成させることで、デンプンを糖に変えて甘くて美味しいかぼちゃにしているんだそう。
昔から冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかないと言われていますが、冬は輸入のかぼちゃが多く、美味しい国産かぼちゃはあまりで回っていませんでした。
そこで誕生したのが『りょうおもい』というカボチャ。
かぼちゃは気温が高すぎても腐ってしまいますが、低すぎても傷んでしまいます。
そこで貯蔵庫の温度は、常に9~10℃に保たれています。
かぼちゃが呼吸する際に出る熱やガスが一か所に溜まってしまわないように、風を当てて部屋の空気を均一にしているそうです。
出荷前になると空気調整されたCA(Controlled Atmosphere)という部屋に移され、呼吸量を抑えて劣化を防いでいます。
オススメの食べ方は、お餅の代わりにかぼちゃを入れるかぼちゃぜんざいです。
北海道は全国の約8割の小豆も出荷しています。
小豆とかぼちゃの甘みが相まって、美味しいおやつに!
日本の冬野菜を食べて食料自給率を上げよう!
北海道の冬野菜は、色々な工夫や努力でさらに美味しくなっていることがわかりましたね。
紹介されたメニューは冬にピッタリなものばかりなので、ぜひ参考にして国産冬野菜をたくさん食べましょう!