【たけしの家庭の医学】(最終回)堀ちえみさんの舌がんは『治らない口内炎』から始まった

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2020年3月17日の『名医とつながる!たけしの家庭の医学』では、壮絶な闘病を体験した3人の芸能人の病気を特集。

最終回となる今回登場したのは、舌がんを経験した堀ちえみさんです。

『治らない口内炎』から始まった舌がんについて、詳しく語ってくれます。

この記事では、堀ちえみさんの体験談についてまとめます!

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堀ちえみさんがおかした3つの過ち

がんが発見されたときは、ステージ4まで進んでいた堀ちえみさん。

なぜがんに気づくことができなかったのか?

実は堀ちえみさんは誰もがやってしまいそうな3つの過ちをおかしていました。

あってはならない医師によるがんの見過ごしで、8か月後にがんはみるみる成長してしまいました。

堀ちえみさんを窮地に追いやった3つの過ちとはなんだったのでしょう?

症状① 下の裏側に染みるような痛み

1981年ホリプロスカウトキャラバンで優勝し、花の82年組として人気を集めた堀ちえみさん。

バラエティ番組への出演やコメンテーターなどマルチタレントの仕事もこなし、7人の子供たちに囲まれる幸せな家庭を築いていました。

堀さんが最初に異変に気付いたのは、2018年5月のゴールデンウイークが明けたころ。

テレビ局でメイクをしてもらっている時に、舌の裏側にピリッと染みるような痛みを感じたのです。

気になって舌を見てみると、左側の舌の裏に白いプチっとした口内炎ができていました。

0.5㎜くらいの小さなもので、食べたり飲んだりするときに染みるのを感じました。

一般的な口内炎と比べてみると、普通は凹んでいますが、堀ちえみさんのものは真ん中が少し膨らんでいました。

これこそ舌がんの卵=前がん状態だったのです。

堀ちえみさんは舌の裏のできものを、普通の口内炎だと信じ込んでしまいました。

たかが口内炎、そのうち治るはずと軽く考えていたのです。

口内炎と舌がんの見分け方①

1か月たっても、堀ちえみさんの口内炎は一向に治りませんでした。

症状が長引くことこそ、口内炎と舌がんの見分け方の一つでした。

口内炎であれば2週間以内に治りますが、2週間をこえても治らない場合、舌がんを疑ったほうがよいと言います。

症状② これまでより強い痛み

2018年8月、最初の症状から3か月、堀さんを更なる異変が襲います。

朝歯磨きをしていた時、これまで感じたことのない強い痛みを感じます。

口内炎がクレーターのように真ん中に穴が開いて、ボコンと凹んだ状態になっていました。

口内炎と舌がんの見分け方② 周りが硬くなり隆起する

痛いのを我慢して触ってみると、少し硬くなっているのがわかりました。

実は真ん中がへこんでいるわけではなく、周辺が硬くなり隆起している状態でした。

がん細胞ができると、がんを広げまいと硬くなります。そのため、がんの周りが隆起するという状態が起こります。

これが前がん⇒がん化へのサインだったのです。

症状③ 左の側面にもできもの

いつの間に左の側面にも、できものができていました。

がん細胞が広がり、新たなできものを作り出してしまったのです。

しかし堀さんは、これを口内炎が悪化しただけだと思いました。

リウマチで服用していた薬の副作用に口内炎があるため、薬の副作用の可能性が高いと考えていました。

1つ目の落とし穴 薬の副作用だと思い込んだ

堀さんは関節リウマチという病気を発症していました。

【関節リウマチとは?】

免疫細胞に異常が発生し、自らの関節を攻撃。

炎症により腫れや激痛に襲われる。

堀さんは関節リウマチの薬を飲み続けていたため、できものを副作用の口内炎だと思い込んでしまったのです。

これこそ、堀ちえみさんがはまってしまった1つ目の落とし穴でした。

2つ目の落とし穴 レーザー治療を続ければ治ると思った

ご主人から「病院で焼いてもらったら?」とすすめられ、堀さんはいつも通っている歯科医院でできものの表面を焼くレーザー治療を受けることに。

レーザーで焼いてもらった後2~3日は痛みも治まっていたため、続けていれば治ると考えていました。

実際はできものの表面を焼いたことで、一旦傷口がふさがり痛みが和らいだだけのことでした。

そのかさぶたの舌で、がんは増殖を続けていたのです。

症状④ ズキッと刺されるような痛み

2018年9月、さらに1か月たった頃には、痛みはズキッと刺されるような感覚になりました。

症状⑤ ビリビリとしびれるような感覚

痛みだけでなく、ビリビリとしびれるような感覚も伴うようになりました。

側面にできたできものも、一回り大きくなっているように見えました。

舌がんは進行が早いため、1か月で米粒大の腫瘍が豆粒大になることもあるそうです。

痛みもどんどん強くなる傾向にあります。

3つ目の落とし穴 痛みを我慢してしまった

それでも堀さんは痛みを我慢してしまいました。

出産で子供を5人産んで、痛みに耐えてしまう身体と精神が備わってしまっていたと言います。

舌がんに関しては、痛みに耐えてしまったから気づくのが遅くなってしまったとのこと。

これまでもリウマチだけでなく、突発性重症急性すい炎や大腿骨頭壊死症、陣痛などさまざまな痛みを経験してきた堀さん。

多少の痛みで泣き言を言うのはみっともないと、痛みを我慢してしまったのです。

症状⑥ 顔がほっそりした

2018年11月、最初の症状から半年、メイクさんが堀さんの異変に気づきます。

自分ではわかっていませんでしたが、顔がほっそりしたと指摘されたのです。

8か月前と比べてみると、頬もこけやつれているように見えました。

実際体重は4㎏も減っていました。

できものが少しずつ盛り上がり、舌自体が厚くなり始めていたのです。

この時堀さんの頭に初めて『がん』の2文字がよぎったそうです。

思い込みと浅い知識が命取りに

堀さんは以前から通っていた歯科医院で尋ねましたが、医師に「がんではないから大丈夫」と言われてしまいます。

すっかり安心してしまった堀さんは、やはり舌のできものは口内炎だと信じ込んでしまいました。

両親もがんになっていない堀さんは、がんは家系的なものだと思い込んでいました。

ところが番組で普通に喋れていた言葉が、舌の厚みが邪魔になって出ないことも起こるようになりました。

堀さんは舌の変化に違和感を感じながらも、異変を見せまいと仕事をこなしていました。

症状⑦ 睡眠中に激痛

2019年1月16日、堀さんが自宅のベッドで寝ていると、睡眠中に口の中の激痛で目が覚めてしまいました。

掛け布団のカバーには、べっとりと血が垂れていました。

しかも生ごみが腐ったような異臭がしたのです。

洗面所に駆け込み確認すると、大きくなり続けていたできものに亀裂が入り、出血していました。

スマホで「口内炎 治らない」と検索すると、自分の舌と同じ状態の画像と舌がんの患者さんの情報が出てきたそうです。

舌がん ステージ4の宣告

堀さんはようやく大学病院の口腔外科を訪ね、様々な検査の結果「舌がんです。リンパ節への転移も確認されました。ステージ4の状態です。」と宣告されました。

全部で3つの腫瘍が見つかり、リンパ節への転移も見つかったことから、最も進行した状態のステージ4だと判明しました。

舌がんに特化した医師であれば、初見でがんだとわかったといいます。

その日の夜、堀さんは子供たちに病気の状態を話しました。

「なんで今まで気づいてあげられなかったんだろう」と落ち込む家族を見て、堀さんは家族のためにも何としても病を克服したいと心に決めたのです。

大手術からリハビリへ

2019年2月22日、堀さんは舌がんの切除手術にのぞみました。

舌の6割を切除し、太ももから皮膚や皮下組織を切り取り舌に移植しました。

左の首にあるリンパ節もあわせて除去。

11時間に及ぶ大手術は成功しました。

ところが普通の生活を取り戻すためには、壮絶なリハビリが必要でした。

舌の大部分を失い、食べ物を飲み込むことさえ上手くできません。

発声する際も、これまでとは違う舌の動かし方をしなければ声になりません。

堀さんは辛いリハビリを乗り越えて、11か月後見事に仕事復帰することができました。

舌がんを早期発見!舌がんのセルフチェック方法

今では新しい発声法も覚え、普通に喋ることもできるようになった堀さん。

口内炎と思い込んでしまい治療が遅れましたが、今では元気に過ごしているそうです。

東京歯科大学の芝原先生によると、舌がんを含めて口の中にできるがんを口腔がんと呼び、舌・ほっぺた・あごの骨・唇にもがんはできるそうです。

口腔がんは年間1万人が発症していますが、口内炎との違いは分かりにくいといいます。

口内炎から始まり、場合によって悪性に変わるそうです。

口腔がんは内臓にできるがんと違い、自分でセルフチェックできるとのこと。

先生にセルフチェックの方法を教えてもらいました。

【舌がんのセルフチェックのやり方】

●舌がんは舌の表にはできません。舌の横・裏側をチェックしましょう。

●チェックポイントは赤と白

白いできものができる舌がんは、舌の表面に長期間刺激が加わり表面が厚くなり白くなったものががん化したものです。

表面が薄くなり赤く見えるがんは、舌の左右で比べてみて、色の違いがあるか確認するとよいそうです。

染みる場合もあるが、なにも症状がないこともあるそうです。

このような症状が2週間以上続くようなら、口腔外科などがんの専門医のいる医療機関を受診することをおすすめします。

まとめ

堀さんの場合、早く発見できなかったことが一番の悔やみだと言います。

堀さんの教訓としては、次のことをおっしゃっていました。

1.口の中に異常があったらすぐ病院へ!

2.定期的に口の中を専門医に診てもらう

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