【たけしの家庭の医学】(最終回)三田佳子さんの『長引く首の痛み』は近年増加している病気だった!

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2020年3月17日の『名医とつながる!たけしの家庭の医学』では、壮絶な闘病を体験した3人の芸能人の病気を特集。

最終回に登場した女優の三田佳子さんは『長引く首の痛み』に襲われました。

ひどい痛みから一時は女優をやめることも考えたと言います。

実は三田さんを襲ったのは、最悪の場合命をも脅かす病気だったのです。

近年高齢化とともに増加中の病とは?

この記事では、三田佳子さんが経験した病気についてまとめます!

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症状① 首が重だるい

三田佳子さんは3年前首の痛みに襲われました。

当時ドラマ「過保護のカホコ」に出演中だったため、3か月間の撮影にのぞんでいました。

そんな時、首に重だるさを感じるようになりました。

最初は疲れからくるものだと思い、「よくあること」と考えていたそうです。

演技を始めると、症状は治まったと言います。

症状② 首がズキンと痛む

最初の症状から2週間、症状に少し変化が。

孫が遊びに来た時のことでした。

孫との定番の遊びといえば、相撲でした。

70歳を過ぎても相撲をとれるくらい健康には自信があった三田さんですが、首の重だるさがズキンとする痛みに変わったのです。

若い頃むち打ちになったことがある三田さんは、その影響もあるのかと思ったそうです。

首の痛みが演技にも影響してしまうと思った三田さんは、かかりつけの医師に相談することにしました。

【ペインクリニックとは?】

麻酔などで痛みを取り除くことに特化した診療科

ペインクリニックで痛みを和らげる注射を打ったところ、首の痛みは和らぎました。

症状③ 首から頭にかけて痛む

孫と相撲をとるのも控え、首に負担がかからないよう努めましたが、治ったはずの痛みがぶり返してきました。

今度は首だけでなく、頭にも痛みが!

そこで痛み止めを飲んで休むことにしました。

すると痛みは少しずつ治まってきましたが、それはつかの間の安堵にすぎませんでした。

数日後には痛み止めが効かなくなってしまいました。

三田さんは頸椎専門の整形外科へ行き、原因を調べることにしました。

ところが頸椎をMRIで調べたところ、骨には全く異常がありませんでした。

症状④ 首に激痛

不安が広がる中、新しいドラマのオファーがきましたが、首の痛みは増す一方でした。

最初の症状から6週間、自宅で料理をしていると包丁を使っていただけなのに、首に立っていられないほどの激痛が三田さんを襲いました。

ハンマーで殴られたような痛みだったと言います。

症状⑤ 就寝中にも首が傷む

首の痛みは就寝中にもあり、寝ていても痛い、起きていても痛いという状態が続きました。

「もう1度医者にみてもらったほうがいい」とご主人にすすめられましたが、翌日仕事だった三田さんは仕事が終わってから行くことにしました。

症状⑥ 首の激しい痛みと発熱

ところが病院へ行く前に、頭と首がガンガン痛み出した三田さん。

熱もありましたが、迷惑がかかると思い、気力で仕事をこなしました。

後から番組を見てみると、最初の声と番組最後に発した声が別人のように変わっていたと言います。

痛みは番組収録中も進行していたのです。

仕事を終えかかりつけの病院へ行った三田さんは、NTT東日本 関東病院にある日本最高峰のペインクリニックを紹介してもらいました。

三田さんは「検査はもういいので、痛みを何とかしてください」とお願いし、注射を打ってもらうことになりました。

ところが針の痛みが、カミナリに打たれたみたいな痛みだったと言います。

家へ帰っても痛みは一向に治らず、痛み止めの影響からか吐き気までこみ上げてきました。

絶望的な気持ちだった三田さんに救いの光が差したのは、それから3日後でした。

痛みがひかないと聞いたペインクリニックの医師から、「精密検査をさせてください」と連絡がきました。

夫に抱えられ病院へ行った三田さんは、もう1度MRIをとることに。

すると1か月前に撮影したMRIと比べ、明らかに頸椎の隣で異変が起きているのがわかりました。

三田さんを襲った病の正体とは?

治療のバトンは整形外科 脊椎・脊髄病センター長の山田高嗣先生のもとへ。

そしてついに2か月間三田さんを苦しめていた病気が判明したのです。

その病とは、頸椎硬膜外膿瘍(けいついこうまくがいのうよう)でした。

頸椎硬膜外膿瘍とは?

首の骨の内側に膿がたまりコブができ、脊髄を圧迫し首や頭に強い痛みが起こる

三田さんの首には約3㎝の膿のかたまりができていました。

もし1週間発見が遅ければ、呼吸をコントロールする呼吸筋に大きなダメージを与え命の危機もあったそうです。

ではなぜ膿のかたまりができてしまうのでしょう?

何らかの原因で体内に入った細菌が血流にのり首の骨(頚椎)に付着し、椎間板を破壊する化膿性脊髄炎を発症します。

症状が進んだ結果、大量の膿がたまったと考えられるそうです。

実はこの病、高齢化社会の中でじわじわと増加中だと言われています。

この病気の大きな原因こそ、免疫力の低下にあるからです。

三田さんの場合も撮影の疲れで免疫力が低下し、細菌が増殖してしまったと考えられます。

なぜ最初のMRIで異変が見つからなかったのでしょう?

それは膿のかたまりが小さかったため、見つけることができなかったからです。

頸椎硬膜外膿瘍を治すには?

頸椎硬膜外膿瘍は、手術するしか治す方法がないそうです。

脊髄を損傷しないよう首の方からメスを入れ、骨を削り膿を取り出します。

しかしそこには声帯の神経があるため、女優にとって大切な声を失う可能性もありました。

2017年10月31日、3時間に及ぶ手術が行われ、絶対安静のためICUへ。

一般病棟へは10日後に移りました。

入院生活は2か月に及びました。

2017年12月22日に無事退院し、1週間で撮影(2018年放送『明日の君がもっと好き』)に復帰できました。

手術のキズを隠すために、三田さんの首には常にスカーフが巻かれていました。

三田佳子さんの現在

手術も成功し元気になった三田佳子さんですが、高い声を出す時に以前のようには声が出なくなったと言います。

首の痛みはスッキリなくなったとのことで、よかったですね!

手術を担当した山田先生によると、三田さんの場合膿がかなり大きくなっていて脊髄が圧迫されていたので、脊髄の機能が落ちないよう細心の注意を払ったそうです。

頸椎硬膜外膿瘍は近年増えている!

頸椎硬膜外膿瘍は以前はまれな病でしたが、近年高齢化によって増えていると言います。

首だけでなく腰に起こることもあるそうです。

ひどい腰痛の原因が細菌の場合もあるため、注意が必要です。

三田佳子さんの病との向き合い方とは?

大病を患ったからこそわかる、病との向き合い方を2つ教えてもらいました。

1.何でも相談できるかかりつけの医師が大事

2.あまり落ち込まず前へ向かう気持ちが大事

同じような症状に悩んでいる方は、まずかかりつけの病院で診てもらってはいかがでしょう。

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