2023年8月22日の『カズレーザーと学ぶ』で放送された、「人生を変える時間管理術スマホに爆食いされている現代人の時間」を紹介します!
動画、SNS、ネットニュースなど、気がつけば1日中スマホを見ている方も多いはず。
現代人の時間はスマホによって爆食いされている?
近年の研究によって明らかになってきた、その危険性とは?
『たった1分で体に異変が・・・倍速視聴の危険性と身の守り方』、『現代人は1日が17時間・・・!? 人生を長くする方法』、『朝型、夜型どっちが得? 1日の体感時間を延ばす食べ物は○○』という3つの講義で深掘りしました。
今回の記事では、『カズレーザーと学ぶ』で放送された、「人生を変える時間管理術スマホに爆食いされている現代人の時間」ををまとめます。
現代人は1日が17時間…!? 人生を長くする方法
常にスマホに触れている現代人は、1日24時間が1日が17時間になっている!?
さらに、コロナ禍人生を長く感じた人と短く感じた人、なぜこんなに体感時間が変わるのか?
そのメカニズムから、これ以上スマホに時間を爆食いされない方法を東北大学 佐々木拓哉教授が講義されました。
脳は記憶した情報量が多いと時間を長く感じる
なぜ人によって体感時間が違うのか?
バスケットボールをドリブルしている動画で、スローモーション(5秒でほぼ1回のドリブル)と倍速の動画(4秒で14回ほどのドリブル)2種類を用意し、動画の長さを伝えずに動画を見てもらいどちらが長いか答えてもらうという実験を行いました。
すると、40人中37人、92.5%の方が、動画の長さが短い方、倍速の動画(4秒で14回ほどのドリブル)の方が長いとこと答えました。
2つの動画が決定的に違うのは、ドリブルの回数で、早送りすることで、ドリブルの回数が増え、目から入ってくる情報の量が多くなります。
記憶する量が多いと、人は体感時間が長くなります。
また、脳の細胞が、1秒、2秒、3秒と電気の信号を発して、時間をカウントしている細胞が見つかっており、この細胞は、タイムセル(時間細胞)と呼ばれているのですが、この細胞によって体感時間が決定されています。
脳の記憶を司る部位、海馬にあるタイムセルは、あらかじめ時間間隔を学習することで、秒毎や分毎で様々な細胞が信号を発し、脳の中で時間を測っています。
上記の実験では、わずか1秒の違いでしたが、年単位などの長いスパンになると、例えば毎日家でダラダラしていたり、情報量が少ない場合には、記憶に残らずに人生があっという間過ぎていってしまいます。
一方で、人と積極的にあったりなど外出したり、記憶する様なことが多いと、人生が長く感じられると言われています。
コロナ禍の3年間半をあっという間だったと感じた人は、まさに上記のバスケットのドリブルのスロー動画の様な情報量の少ない空っぽ生活になっている傾向が強いということになります。
年を取ると1年が短く感じる理由
私生活にしても仕事にしても、人は初めての経験を強く記憶するという性質があるのですが、例えば、進学して新しい学校で初体験をするや、引っ越しをして新しい場所で生活をするなどのことは、記憶に残りやすいということで、体感時間が長くなります。
しかし、その生活に慣れてしまうと、ルーティーン化してしまい、日々の生活が情報として入ってこなくなって記憶されづらくなり、体感時間がどんどん短くなっていきます。
スマホと脳の相性は最悪
中国の新郷医科大学の研究で、大学生の282人の脳波を計測したところ、スマホの使用時間が長ければ長い人ほど、前頭葉の活動異常、脳波が弱まっていることが判明しました。
前頭葉は、脳全体の司令塔にあたる場所で、前頭葉が、「これを記憶しておけ」という指令を出すことによって、海馬が記憶をしようとします。
ところが、スマホを見ていると、前頭葉の活動が弱まってしまい、海馬が記憶をしない、記憶する情報量が減ってしまいますので、スマホを見ている時間はあっという間に過ぎてしまいます。
スマホを使うとなぜ前頭葉が働きにくくなるのか
まだ、研究段階なのですが、東北大学 佐々木拓哉教授の見解では、スマホからの情報は、リアルじゃない、現実感がないということが、1つの原因じゃないかとのことで、例えば、道端を歩いていて、熊に遭遇したとすると、先ずは、逃げようとか、怖いとか、色々な気持ちが出てくると思うのですが、そういう時には、前頭葉がフル回転しています。
しかし、スマホで熊の映像や写真を見てもあまり感情が動かされない、すると前頭葉が働かないという風になります。
東北大学 佐々木拓哉教授いわく、リアルな体験とスマホや本など2次的なもので得た知識では、当然リアルに体験した方が深く記憶に刻まれます。
例えば、東北大学の研究では、リモート会議で脳波を計測すると、前頭葉が働いていなかったという研究結果が出ました。
特にスマホなど、努力せずに自分好みの情報を大量に受け取れ、検索も変換も自動予測してくれます。
この受け身の状態が長期に渡ると、脳の一部が使われず機能が低下することになります。
脳はスマホ依存になりやすい
人は、情報をスマホで得たり、得ようとしている行為そのもので、脳の中で、ドーパミンという物質がたくさん分泌し、依存していってしまいます。
この時間がまさに、空っぽ時間ということで、日本人10代~60代のスマホ使用時間の平均は6時間58分という調査結果がるので、「24時間ー7時間(空っぽ時間)=17時間」、現代人の1日は17時間になってしまっているとのこと。
スマホから情報を得ることで、脳は、快楽物質ドーパミンを分泌、永遠と見続けてしまいます。
ところがその時、前頭葉の働きが鈍ってしまっている為、記憶せよという指示が届かず、結局何も覚えていない空っぽ時間になってしまいます。
体感時間を引き延ばす方法とは?
体感時間を延ばす為に一番重要なのは、ルーティーンとは逆のことをすること、初めての経験をすることで、今までやったことがないことをとにかく始めてみるということが大事で、例えば、降りたことのない駅で降りてみる、パートナーに何かサプライズをしてみる、自分が着たことがないファッションにしてみる等。
基本的には、新しい記憶であれば、脳はそれを記憶しようとし、それによって体感時間も長くなります。
人生の時間を長くする方法とは?
東北大学 佐々木拓哉教授がオススメする人生の時間を長くする方法は、脳を刺激する脳刺激旅で、脳刺激旅とは、始めていく場所に、下調べをせずに行くことで、できるだけ調べないで行った方が新しい情報になるので、長い体感時間が得られるとのこと。
たった1分で体に異変が…倍速視聴の危険性と身の守り方
20代で約60%、30代~50代は約50%の方が、倍速視聴をしているという調査結果があるのですが、最近の研究で、倍速視聴は、たった1分の視聴でも体に大きな影響があることが分かってきました。
倍速視聴で体の不調や、睡眠障害のリスクが!?
たった1分の視聴で体に影響を及ぼすメカニズム、その危険性と身の守り方について、名古屋大学 脳神経学者 澤田誠教授が講義されました。
倍速視聴について
倍速視聴は、情報を得る手段としては非常に効率的で、現在の学生は、授業のアーカイブを倍速視聴で見ています。
ただ、本当にそれで勉強になっているかは疑問ですが、カリフォルニア大学が発表した倍速視聴に関する実験データがあります。
カリフォルニア大学では、学生を4つのグループに分け、通常の速度、1.5倍速、2倍速、2.5倍速、それぞれの速度で動画視聴して勉強する人の理解度を調査する実験を行いました。
結果は、通常速度、1.5倍速、2倍速のグループの成績はあまり変わりませんでした。
ところが、2.5倍速で視聴し勉強したグループの成績は悪化してしまいました。
勉強みたいに単に情報を得るだけであれば、2倍速でも可能がという結果が出ました。
情報処理をする脳の大脳新皮質は、太い神経が多く、非常に速い速度でも私達の脳はついていける能力を持っています。
例えば、2倍速で視聴した後、また同じ速度で観ると、通常速度と比べ同じ時間で2回見たことになり、2倍速で視聴した方が情報の強化にはなります。
情報を得るだけであれば、倍速視聴は有効であると言えます。
しかし、ドラマ、映画、お笑いなど、感情を伴う情報処理は、倍速視聴に向きません。
人間の神経の情報処理スピードは、神経の種類によって10倍~100倍くらい伝わる速度が違い、感情を伝達する神経伝達物質、ドーパミン、セロトニンは処理速度が遅く、さらに、喜び、楽しさ、怒り、悲しみなどの感情は、大脳新皮質に伝わる前に、大脳辺縁系という部分を一度経由します。
つまり、感情に関する情報は、映像や音声に関する情報より、一拍遅れて伝わっています。
ドラマや映画は倍速視聴すると、さらに遅れてしまって、重要な部分が欠落してしまうので、ストーリーを追うことだけになってしまいます。
倍速視聴が人体に与える影響とは?
2022年、倍速視聴によって体内で重大な異変が起こるというような事実が分かってきました。
番組内でも、特殊な心拍系を付け、猫がただじゃれ合うという動画を見て、自律神経(交感神経と副交感神経)の状態をリアルタイムに計測するという実験を行いました。
交感神経が優位の場合はストレス状態、副交感神経が優位の場合リラックス状態となります。
通常速度の動画を見た場合は、交感神経40%、副交感神経60%とリラックス状態になりましたが、2倍速で同じ動画を見た場合は、わずか10秒後交感神経が優位になり始め、1分後には、交感神経が約90%を超えてしまい、深いストレス状態になってしまいました。
交感神経90%の状態は、仕事で上司に怒られたり、人前でスピーチをしている時と同じような状態です。
動画を見ている方は、全くストレスを感じているという実感がないのですが、結果は動画を倍速で観ると深いストレス状態になることが分かりました。
これは、倍速視聴中には、映像は楽しんでいて、脳がストレスとして認識できないストレスの準備段階の様な状態で、脳が感じていないだけで、体には変化が起こっているとのこと。
なぜこのような状態になるかというと、動画の映像と音声のスピードが普段よりも速いので、「集中しないと情報が取れないぞ」と、脳が準備をし、情報を膨大に処理する為に、交感神経を活性化して、脳に血液をより送る状態になります。
このことにより、交感神経優位のアクセルモードになってしまい、心拍数、呼吸数が増加しストレス状態になってしまいます。
夜の倍速視聴は要注意
倍速視聴は、夜寝る前に録画しておいたドラマなどを倍速視聴して観るなど、夜に行われていることが多く、2022年YouTubeが発表したデータによると、実際に倍速視聴は、夜11時以降に増加傾向にあります。
寝る前の倍速視聴は、かなり体に負担がかかります。
ストレスの状態は、寝る前に起こると、ノルアドレナリン(覚醒物質)が高くなって、倍速視聴が終わった後でも、1~2時間続いてしまいます。
不眠症、睡眠障害(睡眠時無呼など)が起こったり、体調不良を起こす危険性があります。
倍速視聴でストレス状態の体を瞬時に治す方法とは?
倍速視聴をしている時は、通常の速さで視聴している時より呼吸が速くなっていることが分かっており、倍速視聴を1~2時間見続けると、血管が収縮したり、血流が悪くなります。
そうすると、頭痛やめまいが起こる可能性が高くなる危険な体の状態になってしまいます。
倍速視聴の時は、呼吸が速くなって、息を吐くことがおろそかになると、どんどん交感神経優位の状態(ストレス状態)になってしまうので、そんなストレス状態の体を瞬時に治す方法は、10秒呼吸という方法で、3秒間鼻から息を吸って、口から7秒間吐き出すという方法です。
ポイントは、吸うよりも吐く方が重要だということで、吐く時には副交感神経優位(リラックス状態)になっている為、吸う時間よりも吐く時間を長くするということを意識することで副交感神経が優位になる状態を作ることができます。
10秒呼吸を10回程度やれば効果があり、寝つきが悪い時にもこれを行い副交感神経を優位にすることで寝つき改善になります。
朝型、夜型どっちが得? 一日の体感時間を延ばす食べ物は○○
実は朝型と夜型では感じる時間の長さが違っていた!?
近年、分かってきた体内時計の新知識とは?
さらにその生活スタイルを変え、体感時間を延ばす意外な食材とは?
理学博士、管理栄養士、愛国学園短期大学 古谷彰子准教授が講義をされました。
朝型と夜型の体内時間
2019年にイギリスのエクセター大学が行った、約70万人を対象にした実験では、朝型の人と夜型の人で、約351個の違った遺伝子があることが分かりました。
朝型、夜型は遺伝的に決まっているんじゃないかということが言われ始めました。
さらに、私たちの体の中には、朝目覚めたり、夜眠くなったり等、体内時計があり、その体内時間は、遺伝子によって違ってきていて、朝型の人は、1日の時間が24時間15分、夜型の人は24時間40分と25分くらいズレがあることが分かってきています。
なんとなく自覚している朝型、夜型、実は持っている遺伝子でどちらになりやすいか決められ、1日のバイオリズムに25分もの差があると言われています。
ちなみに、体内時間が24時間よりも長いので、洞窟みたいなところに時計なしで、40日間過ごすと、出てきた時には、30日しかたっていないと感じたという被験者もいます。
朝型と夜型、体内時間で得しているのはどっち?
結論から言うと、朝型の人の方が得をしています。
朝型の人の方が、午前中に体温が高いということが言われているのですが、フランスで行われた実験では、被験者に3秒立ったと思ったらキーボードを叩いてもらい、人工的に体温を上げて同じことをすると、テンポが速くなりました。(3秒以下が3秒と感じる=短い時間を長く感じる=体感時間が長くなる)
この実験で、体温が高い人の方が、体感時間が長くなる可能性があるということが分かりました。
また、朝型と夜型の体温の変化を表したデータを見ると朝方は、起きる前、早朝から体温が上がっているのに比べ、夜型は、およそ2時間遅れで体温が上がる、体温が高いと時間がゆっくり進むので起きた時から体温が高い朝型の方が体感時間が長く感じられる可能性があります。
体内時間をリセットする方法
最近の研究で、体内時計をリセットする為に、日光と同じくらい効果的なものが判明しました。
それは、朝食で、食事の刺激による指令が、実は、光よりも体内時計のリセットする力がそれぞれの細胞に対して強いということが分かってきています。
しっかりリセットするには、長い絶食時間の後の食事が凄く有効だと言われているので、理想は、前日の夕食と朝食の感覚が10~12時間なのですが、空きすぎると夕方から初めての食事をするということになるので、そこからが、体が動くぞという風になってしまいます。
深夜帯に食べていない方が、効果がもの凄く高いです。
体内時間リセットに最も効果的な食材は?
体内時間のリセットに、最も効果的と言われている食材は、マグロです。
あとは、DHA、EPAを含まれている、サバ缶など青魚を朝に摂取するようにすると良いと言われています。
肴の油に含まれているDHA、EPAを摂取すると血糖値を調整するホルモンのインスリンがたくさん分泌しやすくなり、このインスリンが体内時間リセットのスイッチを押してくれます。
1週間ほど続けてることで、朝目覚ましなしで起きれるようになったという方もいるとのこと。
マグロと一緒に摂るとリセット効果を高める食べ物とは?
マグロと炭水化物を一緒に摂ると体内時計のリセット効果が高まります。
なかでも、白米、パスタ、パンなどがインスリンが出やすくなります。
ツナサンド、ツナおにぎりも有効です。
まとめ
今回の記事では、2023年8月22日の『カズレーザーと学ぶ』で放送された、「人生を変える時間管理術スマホに爆食いされている現代人の時間」ををまとめました。
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カズレーザーと学ぶ番組情報
番組名:カズレーサーと学ぶ
放送局:日テレ系列
放送時間:火曜よる22時00分〜23時00分
出演者:【MC】カズレーザー(メイプル超合金)他
公式HP:カズレーザーと学ぶHP