2020年5月4日の『新説!所JAPAN(所ジャパン)』では、日本の国民食・カレーが特集されました。
本場のインドカレーには15種類のスパイスが使われているそうですが、日本のカレーには50種類以上のスパイスが使われています。
そんな中でも3種類のスパイスさえあれば、本格カレーが作れるとのこと。
3種類のスパイスで作る本格スパイスカレーの作り方とは?
教えてくれたのは、東京大学大学院の印度カリー子さんです。
この記事では、番組で紹介されたスパイスカレーの作り方をまとめます!
カレーに欠かせない3つのスパイス
カレーに欠かせないスパイスは、次の3つです。
①亀虫草(英語:コリアンダー、タイ語:パクチー)
亀虫草はでカナールというカメムシと同じような成分が含まれていて、レモンなど柑橘系と同じ匂いがあるのが特徴。
その種を乾燥させ、粉末にしたスパイスを使用します。
1688年刊行の料理塩梅集にも、一夜鮨の作り方に登場しています。
<一夜鮨の作り方>
1.生の青魚に沸騰した酢をかける
2.桶に湯通ししたわけぎと魚を敷き詰める
3.コリアンダーをふりかけ、重石で一晩漬ける
平安時代には貴族の食事に使われていたそうですが、匂いにクセがありそのまま廃れていったのでは?と考えられます。
②馬芹(クミン)
セリ科の草の種子を乾燥・粉末にしたスパイスで、最大の特徴が刺激の強い香りです。
コリアンダー+クミン⇒カレーの香りに!
③鬱金(ターメリック、和名:ウコン)
鮮やかで美しい黄色であることから、このような漢字が当てはめられたそうです。
ウコンはたくあんの染色に使われています。
天然の色素ならではの淡くて優しい黄色に染まります。
ウコンの根茎が乾燥されて使用されますが、幾多の恋愛経験を描いた一代記で江戸時代末期の文芸作品である好色一代男(井原西鶴)の中にも、「紅鬱金(べにうこん)」という色の名前で登場します。
3種のスパイスで作る本格『ひよこ豆のスパイスカレー』の作り方
【材料(2~3皿分)】
サラダ油 大さじ1
ニンニク 1片
ショウガ 1片
玉ねぎ 1個
コリアンダー
クミン
ウコン
ひよこ豆水煮 120g
水 100㏄
【作り方】
1.サラダ油をひいたフライパンにみじん切りのニンニク・ショウガを入れ、火にかける
2.香りがたったらみじん切りした玉ねぎを入れ、10分ほど炒め合わせる
3.コリアンダー・クミン・ウコンを加え、炒め合わせる
4.ひよこ豆・水を加えて5分ほど煮込む
まとめ
コリアンダーの軽い香り、クミンの中間の香り、ターメリック(ウコン)の深い香りで、日本人好みの本格的なカレーができるそうです。
カスリメティというスパイスは甘い香りとほろ苦い風味が特徴で、カレーに入れると味に深みが出るのでおすすめだそうです。
最後に入れて5分ほど煮込めば本格的な味わいに!
ぜひ試してみたいですね。
次のページでは、料理研究家リュウジさんの無水キーマカレーの作り方をまとめます!