2020年2月18日の『林修の今でしょ!講座』では、新型コロナウィルスやインフルの脅威に打ち勝つ「長いも」VS「納豆」が特集されました。
後半は最新研究でわかった納豆のマル秘パワーを紹介。
「納豆を1日1パック食べれば死亡率が約10%低下」という研究結果も!
教えてくれたのは、慶応義塾大学大学院の渡辺教授です。
この記事では、納豆のマル秘パワーについてまとめます!
納豆1日1パックで死亡リスク10%減!
国立がん研究センターが約9万人を約15年かけて調査したところ、納豆を1日1パック食べると死亡リスクが約10%下がることがわかりました。
中でも心筋梗塞などの循環器系疾患は、約20%減少しました。
世界中が注目!免疫力をUPさせる納豆の成分とは?
納豆といえば、腸内の善玉菌を増やす納豆菌や、血流を良くするナットウキナーゼが有名ですね。
世界の最新研究では、納豆の免疫力をUPさせる成分に注目が集まっています。
その成分はスペルミジンといい、腸を元気にして免疫力をUPさせると言われています。
アメリカ・テキサスA&M大学によるマウスを使った実験では、スペルミジンを摂取すると寿命が約25%伸びたという結果が出ています。
⇒人間で例えると、80歳が100歳まで伸びることに⁉
納豆のココがスゴイ!
渡辺先生によると、納豆の成分スペルミジンは腸内の老化した細胞を修復し、免疫細胞を活性化させ、病原菌を減らすと言います。
世界中でスペルミジンを最も多く含む食品が納豆なのです。
この成分は大豆を発酵させることで作られる成分のため、豆腐などでは同じ効果は得られなかったそうです。
納豆には次の成分が含まれているからスゴイんです!
大豆の栄養(大豆イソフラボンなど)+発酵で作られる成分(スペルミジンなど)
納豆×〇〇でよりパワーアップ!免疫力UPするトッピングとは?
今でしょ!講座では、納豆には次のような健康効果が期待できると放送してきました。
●ナットウキナーゼ 血流を良くする
●大豆イソフラボン 血管を丈夫にする
●レシチン 悪玉コレステロールを減らす
今回納豆博士の渡辺先生が注目しているのは、納豆を賢く食べる理にかなったトッピングです。
Q.ウィルスを撃退!免疫力UPさせる納豆のトッピングとは次のどれ?
わさび・生卵・亜麻仁油・酢・大根おろし・白菜漬け
<答え>酢・白菜漬け
納豆(納豆菌)×酢(グルコン酸)で腸内の善玉菌を増やす!
腸が弱っている冬の時期は、納豆(納豆菌)×酢(グルコン酸)の腸内の善玉菌を増やすWパワーで免疫力UPが期待できるそうです。
酢は血流も良くしますし、腸の活性化にも効果が期待できます。
さらに酢はカルシウムの吸収も助けてくれます。
80歳でエベレスト登頂に成功した健康長寿の三浦雄一郎さん(87歳)も、この組み合わせで納豆を食べているそうです。
納豆(納豆菌)×白菜漬け(乳酸菌)で善玉菌増加!
2つ目は納豆(納豆菌)×白菜漬け(乳酸菌)の組み合わせです。
納豆菌・乳酸菌ともに腸内の善玉菌を増やす働きがあり、Wパワーで免疫力UP!
このほかにも漬物やキムチと合わせたり、食後にヨーグルトを食べたりしても、同じように効果が期待できるそうです。
納豆1日1パックで花粉症の症状を軽減⁉
納豆には花粉症撃退物質も含まれています。
納豆のネバネバ成分(レバン&ポリグルタミン酸)と納豆菌がという物質が、花粉などのアレルギーを抑制すると言われています。
Q.花粉症抑制効果には納豆をどれくらい食べればいい?
<答え>納豆1日1パック
渡辺先生によると、納豆な納豆菌が腸内で増えるため、たくさん食べる必要はないそうです。
ノーベル賞で話題!骨粗しょう症を予防する納豆成分とは?
2016年東京工業大学の大隈良典教授が「オートファジーのメカニズムの発見」でノーベル生理学・医学賞を受賞されました。
オートファジー=自己再生能力のことで、私たちの体には古い細胞を分解して新しい細胞に修復する機能があります。
骨にもこのメカニズムが備わっていますが、骨の自己再生能力は加齢とともに低下します。
納豆の成分はこの自己再生能力をUPして骨を強化するパワーを持っているのです。
骨のオートファジーを促す成分⇒スペルミジン&ビタミンK₂
スペルミジン⇒自己再生能力を活性化
ビタミンK₂⇒骨を形成する働き
このどちらの成分も納豆に含まれています。
スペルミジンの適量は、こちらも納豆1パックでOKです。
納豆が苦手な人必見!納豆カリカリチーズ焼き
納豆が体に良いことはわかったけど、納豆が苦手という人もいますよね。
そんな人におすすめなのが、納豆博士考案の骨を強くする『納豆カリカリチーズ焼き』です。
【納豆カリカリチーズ焼きの作り方】
1.納豆1パック・小麦粉大さじ2・水大さじ1を混ぜる
2.溶けるチーズ大さじ1・ネギ適量・醤油少々・塩少々を加える
3.フライパンにオリーブオイルをひき、きつね色になるまで焼く
こちらのメニューは、納豆が苦手な高畑淳子さんも食べることができました。
Q.納豆は熱を加えても栄養は残る?
<答え>納豆菌は120℃でも死なないのでOK!
渡辺先生によると、加熱することでナットウキナーゼは減少しますが、免疫力UP効果のあるスペルミジン&納豆菌は減らないとのこと。
納豆の機能をおさらい
納豆には、次の健康効果が期待できることがわかりました。
●免疫力UP
酢(グルコン酸)&乳酸菌をトッピングすればさらに効果が期待できる!
●骨を強化
カルシウム豊富なチーズをプラスすれば、さらに効果的!
納豆1日1パックで免疫力UP、花粉症軽減、骨粗しょう症予防が期待できると言われています。
ところが納豆にもビタミンCが含まれていないという弱点が!
これを補ってくれるのが、実は長いもなのだそうです。
長いもの成分ペクチン×納豆⇒腸内のスペルミジンの量が増加!
最強のネバネバ食材2つを賢くとれば、ウィルスに負けない体を手に入れられそうですね。
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