2019年8月31日放送の日本テレビ「世界一受けたい授業」では、夏の肌ダメージをケアしてシミ・くすみを防ぐ美肌菌(びはだきん)が紹介されました。
教えてくれたのは銀座ケイスキンクリニック院長で『女医が教える、やってはいけない美容法』著者、慶田朋子先生です。
肌ダメージを防ぐ美肌菌とは?
肌には腸と同じく善玉菌や悪玉菌が存在し、美肌菌とは善玉菌のことです。
代表的な美肌菌としては、肌に潤いをもたらす救世主・表皮ブドウ球菌などが挙げられます。
美肌菌の働きとしては、次のような効果が期待できます。
●肌を守っているバリアの膜を作る
●お肌に潤いを与える
美肌菌を育てる⇒悪玉菌の増殖を抑える
という好循環が生まれ、肌がみずみずしく保たれるそうです。
シミ・しわ・たるみの原因は【太陽光】
肌に現れるシミ・しわ・たるみなどの老化の主な原因(約8割)は、太陽光だと言われています。
太陽光で起こる老化は光老化と呼ばれ、長期間太陽光線を浴び続けることでシミ・しわ・たるみなどが現れてきます。
30年間も太陽光を浴びてきた、男性の写真を見てみましょう。
窓を透過した紫外線により、左側だけ光老化が進んでいますね。
最悪の場合、皮膚がんになることも…。
後悔しないためにも、夏の肌ダメージをケアして、美肌菌を育てなくてはいけませんね。
【カミソリ】で肌を剃ると美肌菌が失われる⁉
私たちの肌には約1000種類、1兆個の細菌が住んでいます。
その中で美肌菌は、皮膚の一番外側にある角層の表面とすきまなどに生息しています。
カミソリで肌を剃ってしまうと、表面にいる美肌菌が角層とともにそり落とされてしまうのです。
結果潤いのない肌になり、回復するのに時間がかかるとのこと。
カミソリの使用頻度をなるべく少なくすることが大切です。
美肌菌が住みやすい環境にするには?
美肌菌が住みやすい肌環境にするには、腸内環境を整えることが重要です。
腸内環境が改善すると、肌の水分量が上がり肌荒れが減るので、美肌菌にとって住みやすい環境に!
先生のおすすめは、乳酸菌たっぷりの無糖のヨーグルトを食べることです。
さらにイチジクやプルーンなど、食物繊維豊富なドライフルーツをプラスするとさらに効果的です。
美肌菌を守るための正しい洗顔方法
次の洗顔シーンの中で、間違っているのはどれでしょう?
1.髪をあげる
2.設定温度は35℃
3.ぬるま湯で濡らす
4.洗顔料は3回プッシュ
5.皮脂の多い部分に泡をつける
6.指の腹で優しく洗う
7.すすぎは5回程度
8.最後は冷水で洗う
9.タオルでしっかり水分をとる
間違いは7、8、9でした。
皮膚の温度が下がると、潤い物質が蒸発しやすくなるため、冷水はNG。
洗った後タオルで拭くことは正しいのですが、タオルでゴシゴシこすると、美肌菌を奪ってしまうことになります。優しく水分をとるようにしましょう。
すすぎが5回だと、生え際や首に垂れている部分が洗い流されていない状態です。
顔を傾けながら15回くらいはすすぐのが良いそうです。
番組では30代、40代女性が、2週間正しい洗顔方法で実践。
2週間後には、皮膚の滑らかさを保つ角質層が整い、きめが整った透明感あるお肌に!ぜひ実践したい洗顔法ですね。
シミを防ぐアスタキサンチンを多く含むおすすめ食材は?
シミを防ぐために積極的に摂りたい食材としては、これから旬を迎える鮭がおすすめ。
紫外線を浴びると細胞にダメージを与える活性酸素が大量に発生し、黒い色素であるメラニンを過剰に作り、皮膚にたまってシミとなります。
鮭に含まれるアスタキサンチンは最強の抗酸化物質と言われていて、シミ・しわの原因となる活性酸素を除去してくれるのです。
日々の食事で意識して取り入れたいですね。
肌のくすみは【ヨーグルト】でパック
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、肌の新陳代謝を促してくれると言われています。
肌は通常4週間で生まれ変わり、さらに2週間かけて古い角層が剥がれ落ちます。これをターンオーバーと言います。
ヨーグルトでパックすることで新陳代謝が高まり、ターンオーバーの周期を整えてキレイな肌を保ってくれます。
ヨーグルトパックに必要なのは、無糖のプレーンヨーグルトです。
<ヨーグルトパックのやり方>
1.軽くぬるま湯で洗顔する
2.顔全体にヨーグルトを塗る
3. 5~10分置く
4.キレイに洗い流す
週に3回程度行うと、くすみが取れて肌が明るくなりますよ!
※アレルギーが気になる方は、腕などでパッチテストを行ってからにしましょう。
スキンケア&食事を変えて美肌菌を育てよう!
美肌菌は誰の肌にももともと存在するそうなので、スキンケアや食事を意識するだけで、育てることが可能です。
洗顔や食べ物など、日常生活で取り入れやすい方法ばかりなので、ぜひ実践して透明感あるお肌を手に入れたいですね!