2020年3月20日の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』では、若年性認知症が特集されました。
番組後半では、自分でなかなか気づきにくい認知症を自分で確認する方法を紹介。
この記事では、番組で紹介された2分で出来る『認知症 初期症状チェック』10問をまとめます。
認知症チェックリストのやり方
1~10の質問に対して、次の4つのうち、最も当てはまるところに〇をつけます。
●まったくない 0点
●ときどきある 1点
●頻繁にある 2点
●いつもそうだ 3点
認知症 初期症状チェックリスト10
アルツハイマー病研究者 世界トップ100に選出された新井平伊教授監修!2分で出来る認知症初期症状チェックです。
【チェック1】財布や鍵など、物を置いた場所がわからなくなることがありますか?
【チェック2】5分前に聞いた話を思い出せないことがありますか?
【チェック3】周りから「いつも同じことを聞く」など、もの忘れがあると言われますか?
【チェック4】今日が何月何日かわからないときがありますか?
【チェック5】言おうとしている言葉が、すぐに出てこないことがありますか?
【チェック6】貯金の出し入れや、家賃・公共料金の支払いは1人でできますか?
【チェック7】1人で買い物に行けますか?
【チェック8】バスや電車、自家用車などを使って1人で外出できますか?
【チェック9】掃除機やほうきを使って掃除ができますか?
【チェック10】電話番号を調べて、電話をかけることができますか?
認知症のチェック方法
10問の質問に対する回答の点数をすべて足し、10点以上になった場合は注意が必要です。
1~5のチェック項目は初期症状で、6~10のチェック項目はやや進行の症状だそうです。
合計が10点を超えたからといってすぐに認知症だということにはなりませんが、6~10の項目にチェックがついた方は注意したほうがよいようです。
スタジオの皆さんの結果は、次の通りでした。
中居正広さん 5点
大竹しのぶさん 3点
假屋崎省吾さん 3点
ベックさん 5点
高橋真麻さん 5点
室井佑月さん 11点
認知症の症状が改善する環境とは?
番組では2017年に55歳で若年性認知症と診断された(発症は6年以上前と推測)宏さんの事例を紹介。
高齢の重度患者が優先となるため、体も動く若い認知症患者を受け入れる介護施設は少ないと言います。
介護福祉士で事情も分かる宏さんのお姉さんは介護支援専門員に相談し、認知症に特化したデイサービスを紹介されました。
【デイサービス(通所介護)とは?】
日帰りで入浴・食事などの介護・訓練が受けられる
宏さんは入居できる介護施設が見つかるまで、八王子にあるデイサービスに週3日通ううことになりました。
この決断が、認知症に劇的な改善をもたらすことに!
宏さんが通ったのは東京都八王子市の『DAYSBLG!はちおうじ』というデイサービスでした。
通って1年がたった頃、番組では取材を行っていました。
コチラのデイサービスが他の施設と違うのは、仕事をさせることがプログラムになっているところです。
この日の宏さんは洗車チームの責任者でした。
午前中2時間で7台ほどを洗います。
認知症になっても介護されるだけの存在にならない、仕事を通して地域と関わるなど、社会の一員として生活する環境づくりが「役に立てる」という感覚を持たせ生きる実感につながると言います。
お仕事は洗車以外にも、地元機関誌の折り込みとポスティング、靴ベラなど木工製品の製作販売、施設での駄菓子販売など、色々あります。
宏さんは「毎回楽しい。毎日でも来たいくらい。」といっていました。
働けばわずかですが給料もいただけます。
宏さんは最初「大丈夫かな?」というくらい元気がなかったと言いますが、環境の変化でとても元気になっています。
環境が委縮した脳の予備脳を働かせた!
宏さんの場合、環境が委縮した脳の予備脳を働かせたといいます。
認知症は脳の頭頂葉(空間・視覚の認知など)の機能低下が多いのですが、環境により意思・集中・判断などを司る前頭葉の機能が回復するそうです。
宏さんは1人暮らしだったため、以前は前頭葉の機能も低下していましたが、喜びによって前頭葉の働きが活発になり、注意力や集中力、意欲が回復してきたと考えられます。
まとめ
認知症の場合、支えてくれる家族も重要になっています。
ただ家族だけでは支えきれない状況になった場合は、地域包括支援センター(各市町村にある医療・介護・福祉等の総合窓口)へ相談に行き助けを求めることも大切だそうです。
自分自身だけでなく、家族の症状に不安がある方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょう。
以前別の番組で、認知症予防によい食事や運動について紹介されていました。
興味のある方は、こちらからご覧ください↓