【カズレーザーと学ぶ】老化を遅らせる長寿遺伝子サーチュイン九州大学でも研究!(2023年1月17日)

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2023年1月17日の『カズレーザーと学ぶ』で放送された、九州大学でも研究!老化を遅らせる長寿遺伝子サーチュインを紹介します!

今回のカズレーザーと学ぶでは、人生が変わる食と健康の関係性を特集。

心や体の不調は実は、食べ物が原因だった!?

長寿遺伝子を活性化する老化を遅らせる夢の食材とは???

今回の記事では、2023年1月17日の『カズレーザーと学ぶ』で放送された、九州大学でも研究!を老化を遅らせる長寿遺伝子サーチュインをまとめます。

 

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うつや肩こりは食が原因?

現代人を襲う、不眠、鬱、頭痛、肩こりなど、実は食べ物が原因の可能性が!?

近年、明らかになりつつある隠れアレルギーの正体を学びます。

栄養療法専門医の溝口徹さんが、「うつや肩こりは食が原因?」について講義してくださいました。

実は、現代社会で、うつ、眠れない、肩こり、頭痛なども、食べ物と関係がある事が分かってきました。

そもそもアレルギーとは、体の中で起こる免疫の過剰反応で、免疫は、細菌やウイルスを防ぐ反応なのですが、免疫グロブリンというたんぱく質が、私たちの体の害のないものに対しても、過剰に反応してしまうのがアレルギーです。

アレルギーには、即時型と遅延型があります。

即時型は、「IgE抗体」が、関係しています。

IgE抗体は、主に皮膚や粘膜などにあるので、物質がくっつくとすぐにアレルギー反応が起きます。

一方、「IgG抗体」は、主に血液の中にあり、私たちの体にがいのあるものが入ってくると少し遅れて反応する性質を持っているので、翌々日になんかだるいとか、頭痛がするとか、肌の調子が悪い等、遅れてくるので、食べ物が原因という風になかなか思いません。

遅れてくるので、何を食べたのか、原因が分からないので、隠れアレルギーと呼ばれています。

私たちのイメージするアレルギーは、IgEによる即時型で、食べ物を摂取してすぐにかゆみや、じんましんなどの症状が出る為、以上に目が付きやすいのですが、一方、IgEからの影響で、IgGが活性化することによって発症する隠れアレルギーは、食べて数日後、下痢や腹痛、疲労感、イライラなど、アレルギーと分からない形で症状が現れる為、アレルギーと気づかれにくい。

そして、隠れアレルギーは、腸内環境の乱れを引き起こします。

腸の粘膜について

私たちの腸の粘膜は、ものすごく細かいザルの目で、食べたものが大きな分子のまま、吸収されない様になっています。

食べたタンパク質が基本的にアミノ酸になって吸収されますので、そうするとアレルギーは起こりません。

しかし、腸のザルの目がすごく粗くなっている人は、大きな分子のままで入っていきます。

そこにIgG の抗体ができ始めてしまいます。

本来入ってくるはずのない物質が入ってくるので、異物として認識してしまうとのこと。

腸の粘膜は、生まれてからしばらく未熟で、腸の成熟の前に頻繁に同じものを食べるとアレルギー反応が出てきてしまいます。

腸の成熟については、色々と言われていますが、3歳くらいまでは未熟と言われています。

上記のことから、腸が成熟するまでは、同じものばかりを食べず、ローテションを組んで食事をすることが、非常に大事なことです。

本来腸は、粘膜を通し、たんぱく質を消化分解したアミノ酸の状態で、体内に吸収しています。

しかし、粘膜が荒れると、分解しきれないまま吸収してしまい、これを異物と判断することで、IgG抗体を量産、隠れアレルギーの原因になってしまいます。

これを腸漏れ症候群と言います。

腸漏れ症候群がなぜ頭痛の原因に?

実は、脳は、血液脳関門と言って脳にとって良いものは取り入れる、悪いものは取り入れないという性質を持っていて、脳は守られています。

血液脳関門という構造が実は、腸の粘膜とそっくりなので、腸漏れの状態のときは、血液脳関門のゆるみを招き、脳にとって良くない物質が入ってしまい、また、脳にとって大事な物質が漏れてしまいます。

特にGABAという物質が漏れだすということが分かってきました。

脳と腸の密接な関係

近年、脳と腸の密接な関係が明らかに!

例えば脳が、極度な緊張やストレスを感じると、ノルアドレナリンというホルモンを分泌、腸内の日和見菌を悪玉化させ、超漏れ症候群を招きます。

また、腸が荒れると、脳のバリア、血液脳関門も緩み、有害物質の流入、神経伝達物質GABAの流出を起こし、イライラやうつの引き金になってしまいます。

日和見菌が悪玉化するのを防ぐには?

日和見菌が悪玉化するのを防ぐ為には、一つは、ストレスをコントロールすること、もう一つ大事なのは、甘い物を控えるということ。

皆さんストレスがかかると、「甘い物をを食べて発散する」ということを聞きますが、実は、逆で、ストレスがかかっている時に甘いものばかり食べると、腸内の日和見菌が悪玉化してしまって、それが腸を乱し、脳にも影響するという悪循環を作ってしまいます。

強い腸の粘膜に戻すには?

腸の粘膜を丈夫にさせるには、ビタミンDが非常に大事で、きのこ類や魚の内臓に多いとのこと。

また、日にあたることも大事で、お日様にあたることで、私たちは、皮膚でビタミンDを作るとのこと。

長寿遺伝子サーチュインとは?

長寿遺伝子サーチュインとは?

東京工科大学免疫食品機能学教授、今井伸二郎さんが、老化を抑制する長寿遺伝子サーチュインについて講義をしてくださいました。

サーチュイン遺伝子とは、マサチューセッツ工科大学の研究チームによって発見された、別名長寿遺伝子で、細胞内では、傷ついた部分を各たんぱく質が再生、修復しているのですが、その働きを抑えるストッパー、アセチル基という部分に、サーチュイン遺伝子から作りだされる酵素が働きかけ解除、細胞を再活性させるとのことで、うまく、利用すると若返ることができるとのこと。

アセチル基はなぜ存在するのか?

生き物はどんなものでも寿命があるように、生きてる限りは死ななきゃいけない、なので、死なせる方向に行かせるためには、何らかのストップをかけておかなければいけない。

必ず細胞は、機能が上がったら、また元に戻すというのが仕組みとして必ずあります。

その部分を制御しているのがアセチル基で、その部分を外すことによって、細胞の若返りがはかられています。

サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の活性化

サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の活性化は、カロリーをカットすることで起こるとのことで、

マウスを使った実験で、活性なし(普通に食事を与えたマウス)、活性あり(カロリーを30%カット)して飼育したマウスで、平均寿命で考えると普通のマウスは約700日なのですが、カロリーカットして活性化させると、1年ぐらい寿命が延びました。

人間で換算すると、今の平均寿命だと、約20年寿命がプラスされたことになるとのこと。

アメリカのウィスコンシン大学で、同様の実験を、より人に近いサルでも行ったところ、食事量を減らした方が、肌つやが良く、若々しい見た目に、さらに、ガン、糖尿病、心臓疾患など、加齢に関係する病気が減少したとのこと。

人に関する効果も調べられていて、視力低下、脂肪肝、免疫機能低下、心血管疾患、糖尿病、ガン、肥満、不妊、炎症、認知機能の低下、難聴、運動機能障害、など、サーチュインを活性化させることによって防げるというデータが出ています。

難聴を例にとると、耳には、音を感じる細胞があるのですが、その細胞がサーチュインで活性化されれば、聴力が回復するとのこと。

東京大学とウィスコンシン大学の共同研究で、マウス実験により、カロリー制限は、老人性難聴の抑制や予防に期待できると発表しています。

極度のカロリー制限をすると、免疫低下や栄養失調の危険があるので、注意が必要です。

そこで、近年ある食べ物を摂取することにより、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)を活性化させる方法が研究されてきました。

例えば、東京工科大学免疫食品機能学教授、今井伸二郎先生の研究チームが、人がある食材を摂取し続けることで、急性肝炎、心筋梗塞などの疑いを示す酵素GOTが低下することを発見しました。

これは、長寿遺伝子サーチュインを活性化した結果だと考えられています。

老化を遅らせる夢の食材とは?

食べ物の機能性を研究する、九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門、片倉吉範ー教授が、老化を遅らせる夢の食材について教えてくださいました。

通常人間の体は、遺伝子の中にあるコントローラーによってサーチュインの量が制御されているのですが、片倉教授は、サーチュインを増やす量に比例して、強く光ったり、弱く光ったりする特殊な細胞をを開発、様々な成分を与え、光の強さを分析し、サーチュイン遺伝子に働きかける成分を調べてきました。

100種類以上試した中で、特によく光ったのが、ポリフェノールでした、さらに、数あるポリフェノールの中でも、体内でエラグ酸をもとに作られるウロリチンという成分が非常に活性が強いことが分かりました。

エラグ酸とは、いちごなどのベリー系や、ナッツ類に多く含まれるポリフェノールの一種で、体内に取り込まれると、ルロリチンに変化し、サーチュインを活性化させることが明らかになりました。

中でも、エラグ酸が多く含まれるスーパーフードが、ザクロ!

なんと、ザクロにはイチゴの6倍、ブルーベリーの164倍のエラグ酸が、さらに、サーチュインは、実は7種類ある事が知られており、中でも3つのサーチュインが、抗老化に機能しているのではないかといわれています。

ザクロは、非常に特徴的なポリフェノールを含んでいて、様々な長寿遺伝子を同時に活性化できる食べ物です。

サーチュイン遺伝子には、1番から7番まであり、(SIRT1:代謝・炎症・寿命延長、SIRT2:細胞周期・運動性・エミリン形成、SIRT3:脂肪酸酸化・抗酸化制御、SIRT4:インスリン分泌・脂肪酸酸化制御、SIRT5:尿素回路、SIRT6:ゲノム安定性・寿命延長、SIRT7:rDNA転写)、中でも高老化に機能していると注目されているのは、SIRT1、SIRT3、SIRT6で、ザクロにはウロリチンの他にも、この3つの活性化に効果の高いポリフェノールが複数含まれています。

ザクロには、長寿遺伝子を活性化できる4つのポリフェノールが含まれていますので、ザクロを摂れば一度に摂取できることができ、4つのポリフェノールの合わせ技で、非常に強い活性を導き出せるとのこと。

ちなみにワインには、レスベラトロールというポリフェノールが含まれており、活性作用が強いのですが、ワインには、レスベラトロールの他に長寿遺伝子を活性化するものが、そこまで入っていないので、長寿遺伝子を活性化できるレベルまでワインを摂取するというのは、健康的には良くないと考えられています。

ザクロを効率よく摂取するには、ザクロジュースを飲むのが良いと言われています。

アメリカの研究では、毎日一杯ザクロジュースを飲むことで効果があるという結果もでています。

ヨーロッパではザクロに関する論文もたくさん出ており、またザクロジュースも一般的に飲まれています。

ザクロの様に、非常に特徴的なポリフェノールをたくさん含んでいて、様々な長寿遺伝子を同時に活性化できる食べ物は、これまで知られていません。

ザクロ以外にも、セロリや春菊に含まれているポリフェノールも効果が期待できるとのこと。

酵素活性を上げる

ポリフェノールは、サーチュイン(長寿遺伝子)の発現を上げる栄養素でしたが、もう一つ重要な栄養素は、酵素活性の速度を上げる、アルキルレゾルシノールというもので、摂取すると、体重減少、血液データ(コレステロール値)も下がることが分かっています。

サーチュインの量を増やすウロリチンに対し、サーチュインの持つ機能を上昇させるのが、アルキルレゾルシノールです。

東京工科大学免疫食品機能学教授、今井伸二郎先生の研究室で、ショウジョウバエに、通常食とアルキルレゾルシノールを与え、平均寿命を比較したところ、通常食45日、アルキルレゾルシノール55日と10日の差がでました。

これは人でいう20年に相当するとのこと。

アルキルレゾルシノールが多く含まれている食品

アルキルレゾルシノールが一番多く含まれている食品は、ライ麦パンと言われており、大体1日でライ麦パンを食パン1枚程度食べるだけで効果があると言われています。

アルキルレゾルシノールは、穀物の外皮に含まれる成分で、ライ麦の全粒粉では、小麦の2倍、稲の200倍とライムギを食べることで、大量に摂取できると言われています。

まとめ

今回の記事では、2023年1月17日の『カズレーザーと学ぶ』で放送された、九州大学でも研究!を老化を遅らせる長寿遺伝子サーチュインをまとめました。

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