2020年6月15日の『所JAPAN』(所ジャパン)では、葛飾北斎のハウツー本から学ぶ絵が上手くなるコツが紹介されました。
教えてくれたのは、美大出身でアーティストとしても活躍する俳優の片桐仁さんです。
この記事では、絵心がない人でも絵が上手くなるコツをまとめます!
犬の絵を書いてみよう!
片桐先生の課題で、スタジオの皆さんで犬の絵をかいてみることに。
佐々木希さんも田中直樹さんも、可愛らしい犬の絵をかいてきました。
ところが陣内智則さんは絵心がなく、顔が平面に描かれていてどう見ても犬に見えません。
そんな陣内さんの絵が劇的に変わる方法を教えてもらいました。
天才浮世絵師・葛飾北斎が残した絵の教科書とは?
富嶽三十六景などで知られる天才浮世絵師・葛飾北斎は、90歳で亡くなるまで焼く3万点もの作品を残したそうです。
ヨーロッパの芸術家にも影響を与え、ゴッホの星月夜は北斎の筆遣いが参考にされているそうです。
葛飾北斎の神奈川沖浪裏は実際の波の形まで再現した版画で、ハイスピードカメラで撮影した写真と比べてみても細部までリアルに描いていることが分かります。
葛飾北斎は観察眼が素晴らしく、当時流行った雀踊りの1コマ1コマを書いた作品は、パラパラ漫画にしてみるとアニメのように動いて見えるそうです。
そんな葛飾北斎が残した絵の教科書が『北斎漫画』です。
多くの弟子たちに1人ずつ教えるのは時間がかかるため、50代から70代の間に指南書として作られたそうです。
江戸時代の通信教育のテキストのようなものでした。
北斎が絵を描くとき使った道具とは?
北斎が絵を描くとき、おすすめしたのがコンパスと定規でした。
コンパス画法=絵のお手軽上達法に!
指南書の序章には、次のように書かれています。
『コンパスと定規を使って絵を描く方法を教える』
『コンパスと定規が自在に扱えれば、緻密な絵でも描けるようになる』
北斎が描いた猿の絵を見てみると、顔や脚はコンパスで、腕は定規であたりがつけられていたことが分かります。
北斎のあらゆる絵は、円と直線で描かれています。
神奈川沖浪裏にもそんな技法が使用されています。
右上から左下への直線と、左下を中心とする半円を描いてみると、波のしぶきの先端と富士山の先端が位置取りされています。
ハイスピードカメラの目と図形の組み合わせを駆使していたことが分かります。
北斎と同じ技法で絵を描いてみると?
コンパスと定規を使って改めて犬の絵を描いてみると、皆さん以前より構図が安定し、全体的にまとまった印象になりました。
絵心がない陣内さんの絵は、以前に比べると良くなりましたが、まだまだおかしなところが残るという結果に。
所さんの場合「とにかく描き出してから整える」のが絵を描くコツなんだそうです。
ぜひ参考にしてみてはいかがでしょう。
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