2020年2月18日の『林修の今でしょ!講座』では、新型コロナウィルスやインフルの脅威に打ち勝つ「長いも」VS「納豆」が特集されました。
長いもには約1分で体内のウィルスを撃退する成分が含まれており、インフル対策に効果的ということがわかっています。
感染症に気を付けるべきこの冬、免疫力をアップする長いものパワーとは?
この記事では、まず長いものマル秘パワーについてまとめます!
長芋を食べると腸が元気に&免疫力UP
腸には免疫細胞の約70%が集中しており、免疫力UPに外せないパーツです。
『腸は第2の脳』と言われており、脳とは独立して別の神経回路で免疫細胞に指示を出していると言われています。
腸がうまく働いていないと、ウィルスがたくさん押し寄せたときに防御することができなくなります。
そこでおすすめしたいのが長いもです。長いもには、腸を元気にする成分が豊富に含まれているのです。
寒暖差の激しい冬は、腸の働きも鈍くなります。
すると免疫力が落ち、ウィルスに感染しやすくなります。
長芋には腸内の善玉菌を増やす成分が含まれています。
Q.善玉菌を増やす長いもの成分とは?
⇒レジスタントスターチ
レジスタントスターチ(消化されないでんぷん)は腸内環境を整える最強の成分と言われています。
普通のデンプンは、消化されてエネルギーに変わります。
ところがレジスタントスターチは胃や小腸で消化されず、大腸で善玉菌のエサになり腸内細菌がどんどん増えます。
【腸内の善玉菌を増やすと…】
●便秘解消
●肥満の予防
●血糖値の上昇を防ぐ
●インフルエンザの予防
など様々な恩恵を受けることができます。
免疫力UPのためには、長いもを約100g毎日食事でとるのがオススメ!
長いものカロリー(100g)はわずか約65kcalです。
ご飯に長いものとろろをかけるだけで、血糖値の上昇を抑えてくれます。
長いものここがスゴイ!
レジスタントスターチは他の芋類にも含まれていますが、長いもはレジスタントスターチを効果的にとるのに持って来いの食品だそうです。
レジスタントスターチは熱に弱く、他の芋類は熱を通して食べることが多いのが難点です。
その点長いもは生でも食べられるので、レジスタントスターチを効率よく摂り入れることができるのです。
長いもを食べるタイミングは?
Q.より腸を元気にするために、長いもを食べるタイミングは?
A.朝 B.夜
<答え>B.夜
腸内細菌は寝ている間に活動し増殖するので、善玉菌を増やすためには夕飯の時に長いもを食べるのがおすすめです。
レジスタントスターチを効率よくとる食べ方?
Q.長いもを食べる時、レジスタントスターチをより効率よくとれるのはどっち?
A.短冊切り B.とろろ
<答え>A.短冊切り
とろろにするとレジスタントスターチが細かく分解されるため、大腸まで届く量が減ってしまい善玉菌を増やす効果が落ちてしまうそうです。
それでもとろろが好き!という方は、次の食べ方を参考にしてみましょう。
Q.とろろに足すとより善玉菌が増えるのは?
A.オリーブオイル(オレイン酸) B.ごま油(セサミン) C.サラダ油(ビタミンK)
<答え>A.オリーブオイル
オリーブオイルのオレイン酸は胃や小腸で消化されにくく、大腸まで届きます。
レジスタントスターチのパワーを補ってくれるため、より腸を元気にする効果が期待できるそうです。
先生イチ押し!長いものポテトサラダ
長いも先生のおすすめメニューは、じゃがいものかわりに長いもを使ったポテトサラダです。
【作り方】
長いもを茹でてほぐし、マヨネーズであえる
先ほど温めるとレジスタントスターチにはよくないと言いましたが、長いものレジスタントスターチは冷やすと増えるそうです。
長いものレジスタントスターチは、
熱を加える⇒柔らかくなり消化されやすくなる
温めたものを冷やす⇒より強く固まり生で食べるより摂取量が増える
という特質があります。
長いものポテトサラダは、より効率よくレジスタントスターチをとれる最適なメニューなのです。
腸まで届きやすいオリーブオイルをかけて食べれば、より効果的です。
長いものスーパー成分がインフルエンザウィルスを撃退⁉
長いもを食べている健康長寿の方は、インフルエンザにかからず健康な毎日を送っているようです。
実は長芋には免疫力UP+体内のウィルス撃退成分が含まれているのです。
その成分はディオスコリンAといい、山芋類に含まれるたんぱく質の名称です。
ディオ(ジオ)=長いも・イチョウイモ・自然薯など山芋類の学名
インフルエンザウィルスは1回のくしゃみで100万個飛ぶと言われており、1%でも体内に入れば1万個ということになります。
ところが長いものディオスコリンAは、約1分で体内のウィルスを破壊すると言われています。
保育園や福祉施設に通う39名を対象に調査したところ、1週間に3回以上長いもを食べると、インフルエンザの発症率が44%減という結果に!
感染症予防にぜひ食べたい食品ですね。
長いもの成分が認知症対策に期待できる!
長いもの成分ジオスゲニンは、認知症対策に期待できると言われています。
認知症は発症するまでの間に、脳内に要因となる成分(アミロイドβ)がたまっていきます。
ジオスゲニンは、この認知症の要因となる成分を取り除いてくれると言われているのです!
富山大学のマウス実験では、長いものジオスゲニンを与えて次のような結果が出ました。
アルツハイマー病の原因の一つ『アミロイドβ』が約50%減
この実験では、長いものジオスゲニンで次の2つの効果が得られました。
●脳内のアミロイドβを減少
●脳の認知機能を正常に戻した
長いものマル秘パワーをおさらい
長いもには、次の3つの効果が期待できることがわかりました。
●レジスタントスターチが腸内の善玉菌を増やし、免疫力UP
●ディオスコリンAがインフルエンザウィルスを約1分で撃退
●ジオスゲニンで認知症対策⁉
身体にいいことばかりの長いも、今すぐ食べたくなりましたね!
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