【主治医が見つかる診療所】(1月30日)カゼと思ったら命を落とす⁉2つの病気

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2020年1月30日のテレビ東京系『主治医が見つかる診療所』では、『カゼだと思ったら命を落とす病気』が特集されました。

風邪のような症状なのに、実は命にかかわる2つの病気を取り上げています。

腹痛や吐き気などよくある症状にもかかわらず、わずか数日で命を落とす危険な病気とは?

この記事では、番組で紹介された内容をおさらいします。

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数時間~数日で命を落とす危険がある病気

まず1つ目の病気について、再現ドラマで見ていきましょう。

ある年末のこと、千葉県在住の古西さん一家。

一家の大黒柱である古西静夫さん(47歳)は12月に入って仕事が立て込み、朝から晩まで働きづめの毎日でした。

睡眠時間も少なく、疲労が徐々に溜まっていきました。

体調を崩さないために、こまめな手洗い・うがいを心がけ、自宅でもマスクをつけて過ごしていました。

また毎日の食事ではかかさず、新鮮な生卵でタマゴかけご飯を食べていました。

そんな古西家の癒しとなっていたのが、愛犬のユキちゃんです。

家族が密なスキンシップをとっているときも「顔舐めさせたりするの、いつもダメだって言ってるだろ」と注意し、静夫さんだけはマスクをつけたまま可愛がっていました。

また犬と触れ合った後は、マスク交換も怠りません。

睡眠中は加湿器を使用していました。

そんな中、年末年始の休みに入り静夫さんの体調に変化が。

風邪のひき始めのような倦怠感を感じ、市販の風邪薬を服用します。

ところが翌朝、38度台の発熱・頭痛に加えて、吐き気・腹痛・下痢まで起こってしまいました。

近所の病院で見てもらうと、「カゼからくる胃腸炎だと思われます」との診断。

胃の薬をもらい、様子を見ることに。

ところが症状はさらに悪化して呼吸困難に陥り、救急車で病院へ運ばれます。

血液検査の結果、血小板の数値が基準値よりかなり低いことが判明します。

静夫さんの病気はカゼや胃腸炎ではなく、重症感染症の疑いがあるとわかりました。

【血液を固める血小板】

カゼやインフルエンザでは、ほとんどの場合数値が下がらない

静夫さんはそのまま緊急入院。抗製剤による治療を受けながら、さらに詳しい検査をすることに。

細菌を見つけ出す血液培養を行いました。

2日目には命にかかわる状況を脱し、いくらか落ち着きを取り戻していた静夫さん。

検査の結果、カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症にかかっていたことがわかりました。

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症

細菌が血液を介して全身に広がり、発熱・吐き気・頭痛などの症状を起こす。

全身で細菌が繁殖すると敗血症などを起こし、その場合約30%の人が死亡。

家族の中で一番感染症に気を付けていた静夫さんが、なぜ感染してしまったのでしょう?

原因は愛犬のユキちゃん

カプノサイトファーガ・カニモルサスは、犬や猫の口の中にいる細菌です。

噛まれたり、引っかかれたり、口の周りをペロペロなめられたりすることによって、体の中に入り発症したと思われます。

細菌が傷口や口の中から血管に侵入し、発熱などカゼに似た症状が起こります。

免疫力が弱っている時に全身で繁殖すると、体中の臓器で炎症を起こす敗血症などを発症し、数時間~数日で命を落とす危険性があると言われています。

マスクをしていても、手についた菌で口元などを触った際に感染してしまう可能性があります。

また高齢者・非常に疲れている人は、免疫力・抵抗力が落ちているので発症しやすくなります。

日本人の3割以上に感染の危機⁉

札幌禎心会病院の上山博康先生によると、カプノサイトファーガ・カニモルサス菌は半数以上の犬・猫が持っているそうです。

人から人へは移りません。

●国内の犬の74~82% 猫の57~64%が保菌

犬は親が離乳期の時にエサを丸呑みしてきて、巣の近くで吐き戻してあげるので、口をなめにいくのはイヌ科の特徴だそうです。

その本能から、ペットの犬も「エサちょうだい」という意味で口をなめたがります。

秋津医院の秋津先生によると、動物の生態はまだ未知の世界なので、ペットも何か菌を持っていると思って対応することが重要とのことです。

今問題になっている新型コロナウィルスも、コウモリから感染したと言われています。

ナグモクリニックの南雲先生によると、重症化すると両手両足切断という事例が何件も報告されているので、注意が必要とのこと。

そしがや大蔵クリニックの中山先生によると、もともと病気で糖尿病・リウマチなどで免疫を抑えるような薬を飲んでいる方は、リスクが高くなるとのこと。

ペットの口周辺に触れたら、手洗いをすることが大切です。

感染症予防!手のひらチェック

感染症予防には手洗いが重要なことがわかりましたが、実際手のひらがどのくらい汚れているのか、番組で調べてみました。

使用したのは目に見えない手の汚れを数値化できる機器『ルミテスター Smart』です。

綿棒で利き手の手のひら・指・指の側面・爪をなぞり、汚れを採取します。

その汚れを計測機で測るだけで、汚れの度合いがわかります。

【キレイかどうかの目安】

清掃されたテーブル 150(RLU)

よく洗った手のひら 2000(RLU)

部屋の明かりのスイッチ 10586(RLU)

スマートフォンの画面 14605(RLU)

パソコンのキーボード 36240(RLU)

ドアノブ 42353(RLU)

公衆トイレの便座 2700(RLU)

トイレの便座の数値が低いのが目立ちますが、お尻は手に比べて他のものに触れる機会が少ないので、手に比べてキレイなんだそうです。

スタジオではゲストの手のひらチェックも行いました。結果はこちら↓

井戸田潤さん ⇒ 19468(RLU)

谷まりあさん ⇒ 17510(RLU)

田中美佐子さん ⇒ 21784(RLU)

イシハラクリニックの石原先生によると、女性の間でネイルが流行っているので、爪が長いことも菌が多くなる原因だそうです。

感染症予防のための手の洗い方&手荒れにおすすめ!乳液洗い

ひめのともみクリニックの姫野先生が、感染症予防のための手の洗い方を教えてくれました。ポイントは次の通りです。

【感染症予防の手の洗い方】

●手のひらだけでなく、指と指の間もしっかり洗う

●手首も忘れずに洗う

●30秒間しっかり洗う

●タオルではなくペーパータオルで洗う

●手を乾かした後にアルコール除菌

ナグモクリニックの南雲先生は、手荒れ予防の手洗い法を教えてくれました。

乳液を手によくすり込むと、乳液に含まれる油で油汚れがよく溶けます。

そのあとぬるま湯でよく洗うと、乳液は水にも溶けるので汚れがキレイにとれます。

乳液洗いは手の荒れた人におすすめの手洗い法だそうです。

内臓が機能しなくなる病気とは?

2つ目の病気も、再現ドラマで見ていきます。

11月下旬、山登りが趣味の谷口博さん(35歳)は夫婦で関東近郊の山へ来ました。

奥さんは虫よけスプレーをしましたが、博さんはこの時期ということもあり虫よけスプレーをしませんでした。

山登りの途中、獣道を観察しながら山頂へ。

山頂で深呼吸。地べたに座って食事し、昼寝もしました。

すると一週間後、頭痛微熱悪寒の症状が出てきました。

かかりつけの病院で診察してもらうと、「カゼ」という診断でした。

処方薬を飲んで自宅で休んでいると、40度を超える高熱がでてしまいます。

再び病院へ行くと、リンパ節が腫れていたため咽頭炎の可能性があるとのことで、炎症を鎮める薬を投与されます。

ところが熱は下がらず体中に発疹がではじめ、ついには意識喪失してしまったのです。

肺・腎臓などの内臓機能も低下してきました。

谷口さんを命の危機に陥れた原因は何?

⇒野生動物が通る道の近くで寝転んだことが原因

医師が谷口さんの全身を調べたところ、脇腹に刺し口を見つけたそうです。

【ツツガムシ病】

野生動物などにかみついて血液を吸うダニ(ツツガムシ)に刺されて感染する病気

0.2㎜程度と非常に小さいため、肉眼ではほとんど見えません。

日本全国で年間約400人が発症しているツツガムシ病。

ダニは暖かい季節に活動するイメージがありますが、ツツガムシは秋から初冬にかけて卵からかえり活動期に入ります。

低い雑草の葉っぱの先端などに生息しており、動物が来ると飛びついて体の中にすべり込んでいきます。

痛みや痒みを感じない物質を出すため、噛まれても気づかないことが多いそうです。

11月~1月にかけて患者数も多くなっているので、冬の暖かい日は注意が必要です。

ちなみに虫よけスプレーはツツガムシにも効果があるので、奥さんは病気にならずに済んだようです。

他にもある!命にかかわるキケンな病気

秋津医院の秋津先生によると、多くの病気の初期症状は似通っていることが多いそうです。

【多くの病気の初期症状】

倦怠感・だるさ・微熱・食欲不振・呼吸器の不快感など

『カゼは万病のもと』と言いますが、『万病の初期はカゼそっくり』というのが正しいとのこと。

実際に次のような例がよくあるそうです。

●高熱・腹痛で「カゼ?」⇒ 膀胱炎

●高熱・悪寒で「カゼ?」⇒ 腎盂腎炎

●倦怠感・頭痛・発熱で「カゼ?」⇒ 無菌性髄膜炎

カゼだと思い込んで、症状を悪化させないように気を付けたいですね。

まとめ

カゼだと思ったら命を落とす可能性のある、2つの病気をおさらいしました。

どちらも身近なところに潜むものが原因で、他人事ではありません。

カゼのような症状でも自分で判断せず、しっかり診察してもらうことが大切ですね。