2020年9月8日の『林修の今でしょ講座』では、新型コロナとインフルエンザの意外な関係が特集されました。
コロナとインフルエンザの類似点や相違点、予防法など気になる情報をまとめます!
- 新型コロナとインフルエンザに同時感染することはある?
- 新型コロナとインフルエンザの症状の違いは?
- 新型コロナとインフルエンザの感染経路(原因)の違いは?
- マスクの素材で飛沫の拡散に差がある⁉
- 新型コロナとインフルエンザの感染力のピークの違いは?
- 発熱したとき新型コロナとインフルエンザの見分けがつく?
- 新型コロナは味覚・ 嗅覚障害 がカギ
- 新型コロナとインフルエンザの検査は一度にできる?
- 新型コロナとインフルエンザの医療の違い
- 新型コロナとインフルエンザにかかりやすい人は?
- インフルエンザの予防接種は新型コロナへの影響がある?
- インフルエンザの予防接種はいつ行くのがベスト?
- 新型コロナとインフルエンザの流行時期は?
- 新型コロナとインフルエンザの予防法&対処法の違い
- 新型コロナの扱い(感染症法の見直し)は今後どうなる?
- モノクローナル抗体は新型コロナの特効薬になる?
- 新型コロナは国によって違いがある?
- まとめ
新型コロナとインフルエンザに同時感染することはある?
新型コロナとインフルエンザ、同時感染する可能性はある?
⇒同時感染の可能性はある
どちらも別のウィルスのため、同時感染の確率は充分ありえるそうです。
アメリカ・スタンフォード大学の研究では、新型コロナの患者116人のうち約20%がインフルエンザを含む別のウィルスに同時感染していたそうです。
新型コロナとインフルエンザの症状の違いは?
新型コロナとインフルエンザの症状の違いは?
⇒どちらも高熱になりやすいが、新型コロナの方がだるさや息苦しさがかなり続く傾向あり。
新型コロナでは位にダメージを受けた状態でインフルエンザに感染すると、肺炎を起こす可能性も!
新型コロナの後遺症があるときに別の感染症にかかると、本来なら軽く治るところが時間がかかってしまう可能性があるそうです。
また新型コロナと診断された場合、もう1つの感染症を診断しないことがあるので、診断されないまま終わってしまうこともあるようです。
新型コロナとインフルエンザの感染経路(原因)の違いは?
新型コロナとインフルエンザの感染経路の違いはある?
⇒両者とも飛沫・接触感染
インフルエンザでもソーシャルディスタンスが必要とのこと。
2mという距離は一つの基準で状況により変わるため、離れていれば離れている方がよいそうです。
マスクの素材で飛沫の拡散に差がある⁉
マスクにも不織布や綿、ポリエステルなどがありますが、飛沫の拡散に違いがあるそうです。
不織布マスク⇒飛沫の約8割を抑えた
綿・ポリエステルマスク⇒7~8割の飛沫を抑えた
新型コロナとインフルエンザの感染力のピークの違いは?
新型コロナとインフルエンザでは、感染力のピークに違いがあります。
新型コロナ⇒発症前から
インフルエンザ⇒発症後から
新型コロナの場合発症前から感染させてしまうため、次々と感染が広がってしまいます。
新型コロナは無症状などの軽症の人から約50%感染しているというデータが出ているそうです。
発熱したとき新型コロナとインフルエンザの見分けがつく?
発熱したとき新型コロナとインフルエンザの見分けがつく?
⇒見分けるのは困難、検査をしないとわからない
という回答でした。
症状だけでは判断できないという状況のようです。
新型コロナは味覚・ 嗅覚障害 がカギ
新型コロナとインフルエンザの症状の違いはあまりありませんが、新型コロナは発熱はそこまでひどくないものの味覚・嗅覚障害が起こる場合があり、インフルエンザの方が症状が激しい(熱・咳・のどの痛み・鼻水)という特徴があります。
熱はないけど味覚・嗅覚障害がある人に検査をしたところ、新型コロナだった確率は非常に高いそうです。
新型コロナの場合、血管の炎症が起こりやすいことがわかっています。
血管の炎症⇒血栓ができる⇒脳梗塞・心筋梗塞
という命に関わる病気につながることも。
新型コロナとインフルエンザの検査は一度にできる?
現在のところ新型コロナとインフルエンザを同時に検査する方法はないため、それぞれ別々に検査する必要があるそうです。
鼻の中に綿棒を入れ、細胞を採取して検査する抗原検査を行います。
抗原検査は感染するリスクを伴うため、検査ができる医療機関がまだまだ少ないそうです。
新型コロナとインフルエンザの医療の違い
新型コロナとインフルエンザの治療の違いとして、次のことが挙げられます。
●新型コロナ⇒予防接種&治療薬がない
●インフルエンザ⇒予防接種&治療薬がある
新型コロナとインフルエンザにかかりやすい人は?
新型コロナ、インフルエンザともにかかりやすい人はいるそうです。
インフルエンザは0歳~14歳までの感染者が全体の60%以上を占めています。
新型コロナに関しては、特に糖尿病などの持病を持つ方は重症化しやすいと言われています。
血糖値が高いと白血球の働きが悪くなるため、感染症にかかりやすくなります。
インフルエンザの予防接種は新型コロナへの影響がある?
インフルエンザの予防接種を打つことで、新型コロナへの影響はある?
⇒合併症の重症化は抑えられる、影響はある
という回答でした。
インフルエンザの予防接種はいつ行くのがベスト?
インフルエンザの予防接種は10月から受けることができます。
今年は高齢者などを優先に接種する可能性が高いとのこと。
ワクチンの効果は基本的に5~6か月は持つそうなので、打つことができるなら10月~年内に打つのがおすすめだそうです。
内科だけでなく、皮膚科や眼科でも受けることができるそうです。
熱が37.5℃以上ある方、体の調子が悪い方には接種することができません。
新型コロナの後遺症がある方(胸が苦しい、だるい)は、おすすめできないそうです。
新型コロナとインフルエンザの流行時期は?
新型コロナの流行時期は通年の可能性がありますが、インフルエンザの流行時期は通常冬場です。
ところが新型コロナの影響で感染対策をしっかりしていることもあり、今年はインフルエンザの患者数が例年の半数近くに減っています。
そのため今年はインフルエンザがそこまで広く流行しない可能性もあるとのこと。
新型コロナとインフルエンザの予防法&対処法の違い
新型コロナ対策で手洗いやマスクを徹底している方も多いですが、インフルエンザと予防法や対策に違いはあるのでしょうか?
⇒どちらもマスク&手洗い
新型コロナの場合無症状でも感染する可能性があるため、3密を避けることも重要です。
うがいは感染予防にメリットがあるという報告がないため、対策には入っていません。
ただしのどの粘膜を潤すことで、口の中の菌を減らすという効果は期待できます。
アルコール消毒(アルコール度数70~80%)は脂質の膜がある新型コロナ、インフルエンザともに効果が期待できます。
逆にノロウィルスのように脂質の膜がないウィルスには、アルコール消毒は効果がありません。
新型コロナとインフルエンザはマイクロ飛沫感染の可能性もあるため、換気をこまめにすることも重要です。
新型コロナの扱い(感染症法の見直し)は今後どうなる?
新型コロナの扱いを変える感染症法の変更が想定されていますが、どのように変わるのでしょう?
現在新型コロナウィルスは、感染症法に基づく分類では二類相当にあたります。
指定感染症になっているので、症状が比較的軽い方でも入院という形になるそうです。
インフルエンザは五類相当なので、入院勧告や無症状者への適用はありません。
新型コロナが五類になった場合、インフルエンザと同等になるため感染者が増える可能性も。
ただし現在負担がかかっている保健所や医療機関には、負担の軽減につながるそうです。
モノクローナル抗体は新型コロナの特効薬になる?
モノクローナル抗体は感染した方の血液から作られる抗体のことです。
ウィルスを攻撃する抗体を作る免疫細胞を選び出す⇒その免疫細胞から遺伝子情報を取り出し他の細胞に入れて増やす⇒モノクローナル抗体に!
こちらはかなり効果が期待でき、特効薬となる可能性もありますが、まだ実際に使用されていないことから明確な答えは出ていないそうです。
新型コロナは国によって違いがある?
新型コロナは国によって違いが認められているとのこと。
中国とアメリカでは、新型コロナの種類が異なるそうです。
日本の新型コロナは海外のものに比べると、今のところ毒性が低いと言われています。
まとめ
新型コロナとインフルエンザの違いや同時感染について、専門家の回答をまとめました。
同時感染すると重症化しやすいため、インフルエンザの予防接種を早めに受けることが重要ですね。
以前放送された新型コロナの予防法やPCR検査の内容については、こちらでまとめています↓