2021年1月23日の『池上彰のニュースそうだったのか!!』では、【池上彰のニュースそうだったのか】投資の仕組み・種類(株・投資信託・国債・NISA・iDeCo・FX・不動産投資) &日本国家予算 が特集されました。
2022年からは高校の家庭科で投資の授業が取り入れられるそうです。
投資の種類やお金が儲かる仕組みなど、若者にもわかる投資の基礎を解説。
この記事では、投資の仕組みや国家予算など知って得する情報をまとめます。
株はどうやってお金が増える?
Q.株はどうやってお金が増える?
⇒株価を見て売り買いすることでお金が増える
株は企業ごとに値段(株価)がついていて、毎日変動します。
取引市場が開いている時間(日本の場合午前9時~午後3時)しか取引できません。
株を持っていると株主優待がもらえることもあります。
会社によっては、商品や割引券などが定期的に送られてきます。
配当金は必ずあるものではありません。
株ってどんなもの?
株は企業がお金を集める手段の一つです。
株をたくさん持っていれば、企業に影響力を持つこともできます。
株の購入は基本的に100株単位ですが、最近は1株から買える企業もあるそうです。
株の利益は持っている数で多くなります。
50%を超える株を持つと多くの決定権が持てるので、買収する場合はそれ以上の株を保有することになります。
投資信託とは?
投資信託(ファンド)はプロのファンドマネージャーにお金を預け、利益を出した分配当金を貰うという仕組みです。
投資信託は個人が出すお金が少額でも可能です。
投資信託は商品ごとに投資先が違います。
ファンドマネージャーはリスク回避するため、投資先を複数の株などに分けるのが一般的です。
債権とは?
債権とは借金の証明書のようなものです。
債権の代表的なものが国債です。
国債は国が借金するときに使います。
数年後に利子とともに返すという前提で投資します。
ただし増えることもあれば減ることもあり、ファンドマネージャーの手数料が高い会社もあります。
NISAとは?
通常投資の利益には約20%の税金がかかります。
NISAは投資で得た利益が非課税になる(条件あり)そうです。
年間投資額120万円以下なら5年間非課税となります。
NISAは経済活性化のために2014年に始まりました。(アベノミクスの一環)
株・投資信託・NISAはどこで買える?
株式市場⇒証券会社⇒個人
証券会社は店舗やネットで株などを販売します。
証券会社で口座を開けば、すぐに投資は始められます。
投資信託・NISAなどは証券会社だけでなく銀行や郵便局などでも購入できます。
日経平均株価は日本の平均じゃない?
日経平均株価とは東京証券取引所の一部上場企業約2200社のうち、225社の株価の平均を出したものです。
日本経済新聞社が日本を代表する225社の株価平均を出しています。
●景気の目安になる
●企業や投資した人の利益に影響する
この2点から、毎日ニュースなどで取り上げられます。
日経平均株価がバブル後最高値になっているのはなぜ?
新型コロナの影響で不景気なのに、日経平均株価はバブル後最高値になっています。
<日経平均株価が高い理由>
●「今後ワクチン導入で経済が復活するのでは?」と考える人が多い
●日本銀行が積極的に株を買っている⇒株価が急激に下がることは少ない
FXはどんなもの?
FXは為替レートの変動を利用した投資です。
例)
1ドル=100円 買う
1ドル=110円 売る +10円の利益
1万円なら1000円儲かるということになります。
FXはドルやユーロなど様々な通貨でできます。
証券会社や銀行で口座を開けば、すぐに始められます。
ただし個人で判断する必要があるため、注意が必要です。
イギリスがEU離脱⇒ユーロが値下がり
トランプ大統領敗北⇒ドルが値上がり
など国際情勢をよく知っている必要があります。
<FXの特徴>
●24時間取引できる
●最大25倍の取引可能
例)1万円⇒25万円の投資ができる!
ただし値が下がったときも損失が大きいということになります。
iDeCo(イデコ)とは?
iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、定期預金・保険商品・投資信託などで投資できます。
個人型確定拠出年金=もらえるのは60歳以降
自分で投資額や投資方法を決める年金なので、積み立てておけば60歳以降にもらうことができます。
国民年金は金額が決まっていますが、iDeCoはいくら払うか、何に投資するかなど自分で決めることができます。
会社員や公務員⇒国民年金(1F)+厚生年金(2F)
自営業・フリーランス⇒国民年金(1F)のみ
iDeCoでこれらの年金にプラスすることができます。
iDeCo⇒住民税や所得税の控除(少なくなる)の対象
税金を免除してもらえることがメリットの一つです。
不動産投資はどんなもの?REIT(リート)とは?
不動産投資はアパートやマンションなどを建てて、家賃収入を得るという仕組みです。
入居者なし・トラブルの仲裁などが起きることもあるため、注意が必要です。
少ない金額で不動産投資するという仕組みがREIT(リート)です。
投資信託の不動産バージョンで、運用会社へお金を投資するとマンションやオフィスビル、商業施設などで利益を上げ、配当金をもらえるという仕組みです。
物件の維持・管理は運営会社などが行うため、通常の不動産投資よりも簡単です。
ただし投資は自己責任なので、色々調べて始めることをおすすめします。
国の予算を見ると日本の考え方が分かる
2021年度の日本の国家予算は、106兆6097億円です。
●使い道の半分以上が社会保障と借金返済
最も多いのは社会保障です。
高齢化社会となっているため、社会保障費が多くなっています。
2番目に多いのが国債費=借金で、23兆7588億円です。
社会保障が増えていることもあり、毎年借金をしている日本。
国家予算の1/4を借金返済に使っています。
国の収入の6割くらいは税金ですが、4割は国債発行でまかなっています。
借金は0にする必要はありません。
新たに借金が増え続けなければ大丈夫だそうです。
ただ日本は借金が増え続けているため、危惧している人も多いそうです。
●そのほかの使い道
3番目の使い道は地方交付税交付金等です。
これは地方の収入のばらつきをなくすための、国から地方への仕送りのようなものです。
続いて公共事業、文教及び科学振興、防衛費、予備費(新型コロナウィルス対応用の5兆円)と続きます。
予備費は使い道を決めずに確保しておくお金で、災害などがあった際に当てられていました。
通常数千万円ですが、今年は新型コロナウィルスの影響もあり5兆円となっています。
●国家予算の決め方
財務省は国の金庫番のような役目で、各省庁が5月~8月に予算を提出します。
財務省はそれをもとに、9月~12月にかけて予算を決めます。
各省庁⇒財務省⇒内閣⇒国会へと進みますが、国会で話し合いが決裂したらとんでもないことに!
4月から公務員の給料が払えない⇒国の仕事がストップ
このようなことにならないよう、予算が決まるまでのつなぎの予算として暫定予算を組んでいます。
●急な出費の場合お金はどこから出すの?
急な出費が発生したときは、補正予算が組まれます。
2020年は3回も補正予算が組まれ、新型コロナウィルス対策で76.8兆円の額が出ています。
その出どころは国債=借金です。
まとめ
投資の基礎と国家予算から分かる日本の現状についてまとめました。
国の借金が増え続けている今、投資で資産を増やして自分の生活を守ることも大切ですね。