2020年8月11日の『林修の今でしょ!講座』では、新型コロナの感染リスクを抑える方法が特集されました。
マスク・手洗いを徹底しても感染するのはなぜ?
エアロゾルって何?
など気になる新型コロナの疑問を専門家の方々に教えてもらいます。
この記事では、番組で紹介された新型コロナ情報をまとめます!
しっかり予防している人が感染!いったい何が原因?
Q.マスク・手洗いをしっかりしている人でも感染!何が原因?
⇒『エアロゾル感染の可能性が高い』
マスクをしないで咳をした人から放出される飛沫は、最も小さな霧状のものなら20分以上も浮遊し続けるそうです。
飛沫にも大きさがあり、この霧状のもの(マイクロ飛沫)がエアロゾルと言います。
ソーシャルディスタンス(2mほどの距離)をとっていても、密閉された空間では感染する可能性があります。
普通の会話でもエアロゾルは少量でており、カラオケなどで大声を出していたらエアロゾルは多く出ています。
エアロゾルはマスクを通過する?
エアロゾルは不織布を通過することはありません。
ところがマスクの隙間からは入る可能性があるそうです。
顔の大きさに合ったマスクを、すき間ができないよう鼻の形に合わせてつけることが重要です。
3密(密集・密接・密閉)に重要なのは換気
3密(密集・密接・密閉)の中で最も重要なのが、密閉だそうです。
そのためにはこまめな換気が必要です。
窓を開け、外の空気をとり入れる(1時間に10分程度)ことが重要です。
換気していないとウィルス濃度が高くなり、感染リスクが高くなります。
換気ありと換気なしで比べてみると、換気なしではエアロゾルが部屋の中に多くとどまってしまうのが分かりました。
部屋の換気をする場合、窓を2か所開けて行うと効率よく換気できるそうです。
乗り物も換気でエアロゾルを防げる?
Q.乗り物も換気をしていればエアロゾル感染のリスクは抑えられる?
⇒電車などではマスクをして喋らない人が多いので、感染リスクはそこまで高くないとのこと。
窓を開けていなくても、換気ができるエアコンをつけていることもあるそうです。
車の窓は2か所開けていれば、1分で空気が入れ替わります。
帰省する場合も、家族で車で移動する分には問題ないそうです。
ただこの時期、友達との旅行は避けた方が良いとのこと。
屋外でのマスクの正しい使い方
Q.熱中症も怖い今、マスクは外した方がいい?外さない方がいい?
⇒ソーシャルディスタンスを保てれば、暑い時はマスクを外した方がいい
専門医によるとマスクは距離が取れないときの防御用で、人との接触が少ない場所ではマスクを外してOKだそうです。
自転車・ジョギング時の対策
自転車に乗っているときはマスクを外していても大丈夫ですが、信号待ちなどで人が密集する場所ではマスクが必要です。
ジョギング中も密接して走らなければ、マスクなしでもよいとのこと。
マスクの正しい捨て方
マスクの表面についた新型コロナウィルスは、最長7日間生きていたという調査結果もあるそうです。
マスクを処理するときは、ゴミ袋の口をしっかり閉めて空気を抜いてから捨てるようにしましょう。
海やキャンプは大丈夫?
海やプール自体の感染リスクはそれほど高くないそうです。
プールは次亜塩素酸ナトリウムという消毒薬も含まれており、その中での感染リスクは低いと言えます。
行く途中、密になる場所(コンビニ・飲食店など)には注意が必要です。
キャンプ場ではトングの使いまわしで感染するリスクがあるのでは?と言われていますが、日ごろから感染対策している人たちで行く分にはそれほどナーバスになる必要はないそうです。
コップに名前を書くなど、ちょっとした工夫で感染リスクを抑えましょう。
最近の新型コロナ感染傾向
専門医によると、新型コロナにどこでかかったかわからないという人が増えているそうです。
多い場所としては、会議室や飲食店(換気ができていないお店)などだそう。
死亡者がゼロの日もあるがなぜ?
Q.感染者数は増えているが死亡者数がゼロの日もあるが、新型コロナは弱まっている?
⇒重症化しやすい人に感染拡大すると危険!
3月4月頃は検査が十分にできなかったため、重篤化しやすい高齢者や持病を持つ肩をメインに検査を行っていました。
現在はPCR検査が増え、若い人や症状の軽い人が見つかっています。
初期には見つけられなかった人たちもいたので、今の状況は第1波がくる前の状況と同じである可能性もあるそうです。
家庭内感染⇒高齢者などに感染が広がる可能性⇒死亡者数が増える可能性が高まる
新型コロナウィルス自体が弱毒化しているという証拠はありません。
現在の死亡者数が少ない要因として、治療法が確立してきたからということがあります。
現在の新型コロナの治療法
現在新型コロナの治療には、次のようなものが使われています。
●抗ウィルス薬 レムデシビル
●抗ウィルス薬 アビガン
●抗炎症薬 ステロイド
●抗血栓薬
治療法が確立してきたことで、死亡者数が少なく抑えられています。
高齢者などに感染が広がると、医療現場を圧迫することになるため、注意が必要です。
PCR検査はどんな症状で検査を受けるべき?
PCR検査を受ける人は次の2タイプに分かれます。
●心配だから自分で志願して受ける⇒自費
症状がなくても検査を受けることはできます。ただし混みあってきているとのこと。専門医の佐藤先生の病院では、予約して翌日には検査できるそうです。
●症状があり医師の判断で受ける
PCR検査の費用はいくら?
PCR検査の自費検査⇒平均3~4万円
医師の診断でPCR検査を受ける場合⇒保険適用で平均2~4千円
次の場合、保険適用で検査自体は無料(国が負担)となります。
●保健所が濃厚接触者と判断
●症状があり医師が判断
初診料、採血、レントゲンなどの費用は、1割~3割の自己負担となります。
PCR検査で陰性でも、検査自体が間違いということもあるそうです。
体調が悪い場合は休むことも重要です。
ペット(犬)への感染は?
先日犬にも新型コロナの感染が確認されました。
専門医の二木先生によると、新型コロナのせいで犬が大きな病気をしたり犬から犬や人間に感染するという報告はないそうです。
ただし動物と人間の付き合い方は、一定の距離を置くことが重要とのこと。
手洗い・マスク・換気で感染リスクが抑えられる!
新型コロナの感染は、手洗い・マスクのほかこまめな換気で抑えることができるそうです。
ぜひ実践して、感染拡大を防いでいきたいですね。
以前番組で紹介されたマスクの選び方は、こちらでまとめています↓