2020年5月6日の『ソレダメ!』では、歯周病のもととなるウィルス&細菌を撃退する口を清潔に保つソレマル新常識が特集されました。
なんと40歳以上の8割以上がすでにかかっていると言われる歯周病。
歯周病について教えてくれたのは、銀座UCデンタルインプラントセンターの副院長・古城祐子先生です。
この記事では、歯周病予防の新常識についてまとめます!
2023年4月放送の歯磨き、虫歯、歯周病対策は、こちらでまとめています↓
歯周病とは?
歯周病は歯茎の下の骨を溶かす病気で、実は日本人が歯を失う原因の中で最も多い病気だったのです。
歯の平均残存数は年齢とともに少なくなり、80歳以上では15本しかありません。
歯周病は歯を失うだけではなく、ウィルスが体内に入り脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなってしまいます。
歯周病予防に必要なのが定期的な歯のメンテナンスですが、日本では歯が痛くなってから行くのが一般的で、歯のメンテナンスをしている人は約2%しかいないそうです。
そこでハミガキ・デンタルフロス・マウスウォッシュなど、家でできるケア方法を学びます。
正しいハミガキの方法① 朝の歯磨き
Q.朝の歯磨きは朝食の前OR後?
正解:朝食前
朝の歯磨きは起きてすぐするのがソレマルです。
夜寝ていると唾液量が少ないため口の中が乾燥し、細菌が増えてしまっている状態です。
朝起きたらすぐに歯磨きして、細菌を洗い流すようにしましょう。
正しいハミガキの方法② 食後の歯磨きのタイミング
Q.食後の歯磨きのタイミングは?
正解:食後30分たってから
普段口の中は中性の状態ですが、食後は口の中が虫歯ができやすい酸性の状態になります。
特に甘いもの・肉・アルコールなどをとると、酸性になりやすいそうです。
食後から30分程たつと、唾液で口の中が中性に戻ります。
食後すぐに歯磨きしてしまうと、中性に戻す役割の唾液まで洗い流してしまいます。
正しいハミガキの方法③ 歯ブラシは水で濡らさない!
歯ブラシを水で濡らすのはNGです。
水で濡らすと泡立ちが良すぎて、短時間で磨いたつもりになります。
歯磨き粉も水で薄まってしまいます。
歯ブラシを濡らさずに磨く⇒すぐ泡立つことなく、しっかり磨くことができる!
正しいハミガキの方法④ ゆすぐ水の量は少し
歯を磨いた後、たくさんの水で口をゆすぐのはNGです。
おちょこ半分くらいの水で1回だけゆすぐのが正しいそうです。
歯磨き粉に含まれる歯をコーティングして守るフッ素が、しっかりゆすぐと洗い流されてしまうのです。
歯周病予防に効果的な電動歯ブラシ
古城先生が歯周病予防にお勧めする歯ブラシは、ブラウン オーラルB ジーニアスX(32,200円税別)です。
専用のアプリを入れたスマホを鼻の位置にセットして歯ブラシの電源を入れると、磨けた部分が白くなり、磨けているのをリアルタイムで確認できます。
また強く当てると赤く光ります。
磨いた時間や磨き方のくせが分かり、正しいハミガキが出来るようになります。
歯垢を除去するデンタルフロス
歯垢を放置すると硬くなり、やがて歯石に変わります。
歯石になると歯磨きだけでは取り除けなくなるため、固まる前に歯垢を取り除くことが重要です。
歯石は歯医者で削り取られますが、痛い思いをすることに。
そこで使用するのが、デンタルフロスです。
デンタルフロスには次の2つがあります。
●ホルダータイプ:初心者向けで簡単に使える
F字型:前歯 Y字型:奥歯に使い分けます。
●ロールタイプ:歯周病対策におすすめ!必要な分を気って使える。
デンタルフロスの使い方(ロールタイプ)
1.デンタルフロス約40㎝をケースから引き出す(指先から肘までが目安)
2.清潔に洗った片方の手の中指に巻き付ける
(常に清潔な部分を使えるよう、使い終わったらもう片方の指に巻き付ける)
使う糸は約2㎝出すのがポイントです。
3.糸を歯に沿わせながら間に入れ、ゆっくり出しながらこそぎとる
【前歯のやり方】
内側に片方の手を、表のほうにもう片方の手を入れて、縦に使う
【奥歯のやり方】
下の奥歯⇒指を下に向ける
上の奥歯⇒指を上に向ける
細菌は夜寝ている間に増えるため、毎日夜の歯磨きの後に行うと効果的だそうです。
マウスウォッシュの正しい使い方
マウスウォッシュは、口に含んで30秒間ゆすぎます。
マウスウォッシュのあとは、うがいをしないのがポイントです。
うがいをしてしまうと、殺菌成分が洗い流され効果が薄れてしまいます。
マウスウォッシュは、起床直後・寝る前に使用しましょう。
ただし毎食後に使うと口が乾いて細菌が繁殖しやすくなるため、使いすぎはソレダメです。
ウィルス&細菌を撃退する唾液
唾液は口の中の細菌やウィルスを洗い流す働きがあります。
唾液の量が減ってしまうと、再起の洗い流せなくなり、歯周病になりやすくなります。
唾液が減る原因:よく噛まない・早食いなどで噛む力が低下するため・スマホ
スマホ使用時は交感神経が活発になり、唾液の分泌量が低下してしまいます。
唾液を増やす舌体操
舌を大きく動かすと、唾液腺が刺激され唾液の分泌量が増えます。
舌体操を1日3回、食事前にやると効果的です。
【舌体操のやり方】
1.舌を思いっきり前に出す(3秒キープ)
2.左右に舌を出す(それぞれ3秒キープ)
3.舌を鼻の先に向かって突き上げる(3秒キープ)
まとめ
歯周病を予防するための歯磨き、デンタルフロス・マウスウォッシュの使い方、舌体操について紹介しました。
ぜひ実践して健康な歯を保ちたいですね!
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