2021年1月11日のNHK『お取り寄せ不可⁉列島縦断宝メシグランプリ』では、V6井ノ原快彦さんが全国各地の絶品郷土料理を紹介!
この記事では、2021年宝メシグランプリで登場したお取り寄せグルメとその結果をまとめます!
審査基準
宝メシグランプリの審査基準は、次の通りです。
●審査基準①
「希少性」と「どちらをより食べたいか」を基準に2つの宝メシを食べ比べ「お宝度」が高い方を選定。
●審査基準②
味覚(5点):料理の美味しさ
知恵(5点):食材の使い方や調理の工夫
衝撃(5点):見た目や調理方法のインパクト
物語(5点):料理が生まれた経緯や歴史
●採点方法
お宝度(5点)+味覚+知恵+衝撃+物語(計20点)=25点満点
審査員15名の合計点でグランプリを決定!
エントリー1.干ダコの醤油漬け(中国ブロック)
1つ目は「離島の漁師が愛する絶品宝メシ対決」です。
エントリーNo.1は、人口わずか6人という岡山県六口島で食べられている幻の漁師メシです。
1年のうちで旨味が最も凝縮する冬のマダコ(寒ダコ)を干して作る「干ダコ(ひだこ)」を使った料理です。
干ダコの醤油漬けは噛めば噛むほどしょうゆのしょっぱさが染み出てくる宝メシ「干ダコの醤油漬け」。
干ダコを火であぶってカットして、醤油1合・砂糖大さじ1を沸騰させたタレに2~3日漬ければ出来上がりです。
みりんを加えたり鷹の爪を加えたり、家庭ごとにお好みの味に仕上げるんだとか。
特に美味しい食べ方が、ご飯にのせてお茶をかける干ダコのお茶漬けだそうです。
エントリー2.わっぱ煮(関東甲信越ブロック)
エントリーNo.2は、新潟県粟島浦村で発見した島内でしか食べられない漁師メシ「わっぱ煮」です。
クロメバルトウマヅラハギを直火で焼き、わっぱ(秋田杉を使った伝統工芸品)に自家製みそ・焼いた魚を1匹ずつ入れ、お湯を半分入れます。
ここで焼き石を投入し、焼き石で味噌を焦がして風味を出します。
ぐつぐつさせてネギを投入すれば完成です。
味噌の味を壊さないよう、魚は赤身ではなくたんぱくな白身を使うのがポイントです。
使用した焼き石はマグマが冷えて固まった玄武岩(熱に強い特性)だそうです。
ただ自然の中にある玄武岩は島外へ持ち出し禁止とのこと。
今回は特別に許可を得て、玄武岩をスタジオへ持ってきました。
最初の対決はエントリーNo.2のわっぱ煮が勝利しました。
エントリー3.いなまんじゅう(東海ブロック)
2つ目は「絶滅寸前!幻の味対決」です。
愛知県蟹江町の「いなまんじゅう」は魚の中に味噌が入っていて、職人のスゴ技が光る宝メシです。
出世魚ボラの子供イナを使った料理で、専用包丁で魚を開かず背骨を抜いて八丁味噌などで作った特製味噌をたっぷり詰めて作ります。
エントリー4.ざっこかやき(東北ブロック)
「ざっこかやき」はホタテの貝殻に具材をのせて煮込む、秋田県横手市の川魚料理です。
ウグイ・オイカワ・ハヤなどのざっこを獲るためっこ漁をする漁師が減っているため、幻の料理になっているそうです。
沸いたお湯に味噌を溶かし入れ、沸騰したらざっこを投入します。
最後に豆腐を手でちぎって入れれば完成です。
2つ目の対決はエントリーNo.3のいなまんじゅうが勝利しました。
エントリー5.蒸し上げ雑炊(四国ブロック)
3つ目は「ホッカホカ!冬の宝鍋対決」です。
エントリーNo.5は、愛媛県四国中央市の山風が育てた山の幸・伊予美人(里芋)を使った「蒸し上げ雑炊」です。
大根葉・里芋・エビじゃこ・油揚げ・出汁・米・味噌を鍋に入れて火にかけます。
炊き上がったらよく混ぜて、さらに15分ほど蒸し上げたら完成です。
エントリー6. いけんだ煮味噌 (東海ブロック)
エントリーNo.6は、静岡県下田市の漁師の知恵が詰まった宝鍋「いけんだ煮味噌」です。
伊勢海老を鍋で茹でて出汁をとり、ブダイなどの魚も入れて白菜・大根・にんじん・キノコなどの野菜を入れて煮込みます。
仕上げにわかめ・合わせ味噌を加えて完成です。
3つ目の対決はエントリーNo.5の蒸し上げ雑炊が勝利しました。
エントリー7.石瓦煮(九州・沖縄ブロック)
最後の対決は「余すところなくいただく豪快宝メシ対決」です。
エントリーNo.7は、福岡県古賀市の定番食べごと料理「石瓦煮」です。
鶏肉をキムチのもとに混ぜ込んで焼くという料理「チャリチャリ焼き」も美味しいそうですが、古賀市青柳地区の消防団に受け継がれる石瓦煮は地域直伝の料理なんだとか。
親鳥を丸ごとぶつ切りにして砂糖・にんにく・唐辛子・甘口醤油で煮込みます。
鶏の脂で煮込んだトサカや内臓も加え、鍋を振って味を染み込ませたら完成です。
エントリー8.ゴッコ汁(北海道ブロック)
エントリーNo.8は、北海道函館市恵山地区の冬限定漁師メシ「ゴッコ汁」です。
希少な魚・ゴッコのオスの白子とメスの卵を使います。
鍋に天然昆布・ジャガイモ・ニンジン・ゴッコ・白子を投入して煮立て、しょうゆ・酒・塩で味を整えます。
メスの卵を投入し、仕上げに豆腐とネギを加えたら完成です。
最後の対決はエントリーNo.8のゴッコ汁が勝利しました。
宝メシ ランキング結果
宝メシグランプリ2021年の結果は、次の通りでした。
第1位 蒸し上げ雑炊(四国) 311点
第2位 いなまんじゅう(東海) 300点
第3位 わっぱ煮(関東甲信越) 298点
第4位 ごっこ汁(北海道) 294点
第5位 石瓦煮(九州・沖縄) 284点
第6位 ざっこかやき(東北) 271点
第7位 干ダコの醤油漬け(中国) 265点
どの料理も1度は味わってみたいですね!