2020年7月9日の『主治医が見つかる診療所』では、蛭子能収さん(72歳)の認知症検査に完全密着!
「記憶力がひどく衰えている」という蛭子さんですが、果たしてその診断結果は?
この記事では、認知症検査の詳細と蛭子能収さんの診断結果についてまとめます!
蛭子能収さんのもの忘れは病気?
蛭子能収さんの奥様によると、今年に入りもの忘れがひどくなっているとのこと。
担当マネージャーのお話では、携帯電話からかけてきているのに「携帯がない」と言ってきたり、仕事でホテルに泊まりで来ているのに「家にいる」と言ったり、今までよりひどい症状がでているそうです。
そこで今回は岐阜県岐南町にある『おくむらmemoryクリニック』で診療してもらい、セカンドオピニオンを求めることに。
奥村医師は3万人以上の認知症患者を診てきた認知症のプロフェッショナルです。
認知症ってどんな病気?
そもそも認知症は、正式な病名ではありません。
認知症:脳に異常が起こり機能が衰えたため社会生活を送ることが困難な状態
認知症の代表的な病気は、アルツハイマー病です。
アルツハイマー病:脳内にアミロイドβ(タンパク質の一種)が溜まるなどして、神経細胞が破壊され記憶障害などが現われる
これ以外にも認知症の原因は70種類以上もあるそうです。
これらに当てはまる状態ではないか、蛭子能収さんの脳を調べていきます。
蛭子能収さんの認知症検査に密着
奥村先生の診断で、まずもの忘れについて聞いていきます。
奥村先生:バス旅のマドンナはどなたでしたか?
蛭子能収さん:出てこない
妻:加藤紀子さん、熊切あさ美さん、さとう珠緒さん(去年11月のこと)
このほかにも、妻がトイレに入ったりすると、「どこに行っちゃった?」とすごく騒ぐようになったとのこと。
奥村先生:寝ている間に何か変化は?
妻:寝言はものすごく言うようになった
奥村先生:レム睡眠行動障害だとベッドから落ちることもありますが?
妻:危ないので布団で寝ています
次に認知症テストを始めました。
簡単な手の動きを真似してもらい、空間を正しく認識できているかを診るテストを行いました。
奥村先生がハトの手をすると、蛭子さんはマネすることができませんでした。
⇒幻視につながる視空間認知の障害(2次元のことは理解できるけど、3次元のことがわからなくなる)
⇒場所が分からなくなる、やたらと体をぶつける、間合いが取れなくなる
妻によると、テーブルの上に置いてある水を見て「炎が見える」と言ったこともあるそうです。
続いて簡単な計算問題を連続してすることで、認知機能を見るテストを行いました。
蛭子さんは計算問題を間違ってしまいました。
蛭子さんの診断結果は?
問診や奥様の証言、画像分析から、次の症状が分かりました。
●もの忘れ・身の回りのことができにくくなる認知機能の低下
●リアルな幻視
●軽いパーキンソン症候群
●レム睡眠行動障害
総合的に判断すると、レビー小体病とのこと。
レビー小体型認知症:レビー小体というたんぱく質の一種が脳に蓄積し、神経細胞が破壊される
認知症の原因として、アルツハイマー病の次に多い病気です。
レビー小体が溜まる場所により、いろいろなサインが出てきます。
脳幹⇒パーキンソン病
大脳⇒認知症・幻視
たいていレビー小体病はアルツハイマー病と合併しているそうです。
軽度認知機能障害がある。レビー小体病とアルツハイマー病の合併型という診断でした。
すでに認知症が始まっていることが判明しました。
まとめ
奥村先生によると、レビー小体病にはよく効く薬があるそうです。
今後もできる仕事をつづけながら治療していくことで、認知症の進行を遅らせることができるかもしれません。
蛭子さんもできる間はテレビの仕事を続けたいとのこと。
病気に負けずに頑張ってほしいですね!
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