2020年5月20日のNHK『ガッテン!』では、血糖値が上がりにくい体を作る『ピントレ』が特集されました。
有酸素運動や筋トレとも違う、脂肪が燃焼されやすくなる第3のトレーニング『ピンク筋』とは?
新型コロナウィルスの影響で運動不足や間食が増えている今、血糖値の上昇を防ぐために知りたい情報満載です。
この記事では、番組で紹介された『ピントレ』のやり方をまとめます!
ピントレを2か月やった結果(福島・うさみ内科)
福島にあるうさみ内科で週2回行われているピントレでは、血糖値が改善した方がたくさんいました。
ピントレを8週間(約2か月)実践した62人の患者さんの血糖値(HbA1c)を調査したところ、始める前に比べて血糖値が平均9.9⇒7.5まで下がりました。
ピンク筋を育てるピントレとは?
うさみ内科の宇佐見先生は、80年代当初患者さんにウォーキングなどの有酸素運動を進めていました。
ところが時間がかかる、なかなか続かないという人が多いのが難点でした。
そこで宇佐見先生がはまっていたボディービルをヒントに考案したのが、安全&効果抜群の運動=超スロースクワットだったのです。
このトレーニングで鍛えられる筋肉を知るには、魚の筋肉を見てみるのがわかりやすいそうです。
常に動き続けているマグロ⇒赤身
瞬間的に獲物を獲るヒラメ⇒白身
ヒトの筋肉には大きく分けて、次の2つの筋肉があります。
●赤筋(遅筋)
持久力に優れ、収縮速度が遅い筋肉。脂肪を消費しやすいのが特徴。
●白筋(速筋)
瞬発力に優れ、収縮速度の速い筋肉。糖を消費しやすいのが特徴。
ピンク筋は赤筋と白筋の両方を併せ持つ筋肉として、注目を集めています。
※ピンク筋の正式名称は2a、FTa(Fast Twitch a)
スロースクワットのような低強度のスクワットを繰り返し続けると、白筋がピンク筋(桃色筋肉)に変化するそうです!
このトレーニングを続けることで、白筋の細胞の中に脂肪を燃焼するミトコンドリアが増えることが分かっています。
つまりピンク筋は赤筋(脂肪燃焼)と白筋(糖燃焼)のいいとこどりをした筋肉なのです。
ピンク筋を増やすトレーニング=ピントレで、筋肉増強だけでなく筋肉の質もよくして、血糖値が上がりにくい体をつくりましょう!
ピントレのやり方(スロースクワット)
1.足を肩幅より少し広く開く(つま先は30度くらい外に、ひざも同じ方向に向ける)
2.両腕を前に伸ばしお尻お突き出して、10秒かけてゆっくり腰を下ろす(息を止めないよう声を出して10秒数える)
<ポイント>ひざがつま先と同じ方向を向くように!
<ポイント>ひざはつま先より前に出ないようにする!
3.ひざを90度くらい曲げたら、2秒キープする
4.立ち上がる
2~4を10回繰り返し行い、4~5分休憩を入れたら、さらに10回。
休憩を入れてさらに10回、計30回約20分かけて行います。
3~4回やって休憩するといった方法だと、筋肉に負荷がかかりにくく効果が得られにくいそうです。
週2~3回のペースで3か月を目標に続けてみましょう。
足腰に不安がある方、運動が苦手な方は、後ろにイスを置いて前にテーブルやイスで支えを作って行うと転倒予防になります。
ピントレで血糖値が上がりにくく脂肪燃焼しやすい体に!
ピンク筋が育てば寝ている間も脂肪燃焼されやすい体になると言われているので、ダイエットにも良いかもしれません。
ピントレと似たスクワットは、こちらの番組でも紹介されていました↓
【金スマ】(2月14日)やせ筋トレ第2弾!Mr.シャチホコ妻・みはるさんがウエストー20㎝に⁉
コロナウィルスの影響で運動不足になりがちな今、ピントレを実践して血糖値が上がりにくい体作りをしたいですね!
ちなみに糖尿病の方は、朝起きたら手足を振るのがおすすめだそうです。
寝ている間に休んでいた手足の毛細血管が動き出し、しびれなどの改善につながるとのこと。ぜひ実践してみてはいかがでしょう。
同じ日に特集された血糖値の上昇を抑える『野菜ファースト』の食べ方のコツは、別ページでまとめています。