【カズレーザーと学ぶ】激動の日本で給料を上げる方法!(2024年2月20日)

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2024年2月20日の『カズレーザーと学ぶ』で放送された、「激動の日本で給料を上げる方法!」を紹介します

今回のカズレーザーと学ぶは、この春、日本を悩ます「アレルギー」と「人手不足」の対処法を学ぶ!

人手不足、給料が上がらないには、 構造的な問題が!?

そんな中で給料を上げるには?

この記事では、『カズレーザーと学ぶ』で放送された、「激動の日本で給料を上げる方法!」まとめます。

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激動の日本で給料を上げる方法!

空前の人手不足なのになぜか低賃金、激変する日本社会で給料を上げる方法を、内閣府 規制改革推進会議 前議長 名古屋商科大学大学院 教授 大槻奈那先生が講義をされました。

2024年問題

元々、2019年頃に働き方改革で労働時間の上限を規制したのですが、一部、運送、医療などの業界では、すぐには出来ないだろうということで、2024年4月から導入となっているのですが、今起きている問題として、「日曜日はバスが走らない」ということが起こり始めています。

長野県の長電バスが運転手不足の為、2024年1月21日から日曜日のバスの運航休止を発表しました。

2023年12月には、大阪の金剛バスがバス事業を撤退、東京都足立区でも2024年3月に一部路線バスの廃止が発表されました。

これは、人の輸送に限った話ではなく、運送業全般的な問題で、日本のトラック輸送能力に対しなにも対策をしなかった場合、2019年に比べ2024年だけで4億トン(14.2%)の輸送量が減ってしまいます。

今後起こる問題として、生鮮食料品がスーパーに並ばなかったり、インターネットで購入した物は届くまでに時間がかかっりというような可能性があります。

先日の日本郵政の発表では、2024年4月からゆうパックと速達の配達時間が半日程度遅らせることを発表しています。

その他にも、看護師さん、介護士さん、建設業の方など、私たちの生活には欠かせないエッセンシャルワーカーの方々の賃金の低さというのも問題の1つになっています。

エッセンシャルワーカー(生活必須職従事者)とは、第一次産業、行政、物流、小売業、医療、福祉など、一般的に緊急事態や災害などの状況下でも、社会の基本的な機能やサービスを提供するために必要な仕事を担当する事業者のことです。

エッセンシャルワーカーの中でも特に問題の業種

エッセンシャルワーカーの中でも特に問題になっている業種は、介護業界で、日本の場合、空前の高齢化社会で、2025年には、介護士が243万人必要で、約32万人不足するといわれています。

しかし、賃金が安いことが問題となっています。(下記は2022年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)を元に番組(カズレーザーと学ぶ)が作成したものです。)

下記は、職業別の時給なのですが、介護職員は、116位、時給1,811円となっています。

仕事の質量に対して、見合っていない業種は、時給を上げて行けば良いのですが、実は、給料が上がりにくい構造的問題があります。

例えば、時給1位のパイロットは大勢の人数を飛行機で輸送することが出来るのに対し、介護士さんの場合は、1人で付き切りで介護をしなければいけないというところが、賃金の上がりにくい1つの要素になっています。

職業別の時給
出典:カズレーザーと学ぶ

低賃金を招く構造的問題

低賃金を招く構造的問題に多重請負構造があります。

多重請負構造とは、例えば、100万円の仕事が元受けに来た場合、それを下請けに20万円差し引いて、80万円で発注します。

さらに、下請けは、20万円を差し引いて、60万円で孫請けに発注するという構造です。

例えば運送業では、営業の電話を受けるだけの会社があり、そのまま下請け仕事を流すというところもあり、ひどいところでは、30%のインセンティブ(報酬)を取るところもあり、実際に運転手の取り分が少なくなってしまっています。

実は、アメリカでもこういった多重請負構造が多かったのですが、2012年の法改正で多重請負構造を廃止して、直接委託を促すようにしました。

すると、法改正を開始した2012年のアメリカ大型車運転手の年収416万円に比べ、2019年には、年収493万円と7年間で18%以上年収がアップしました。

こういったことからも、構造を変えるということが、賃金UPの一つの鍵になると言えます。

働き手の収入がどんどん下がっている

2023年末に発表された、1当たりがどれだけ稼いでいるかを現した、1当たり名目GDPが、イタリアに抜かれて、日本はG7最下位になってしまいました。

1当たりの名目GDP
出典:カズレーザーと学ぶ

収入に置き換えてみると、アメリカ人の平均収入1,027万円に対して、日本人の平均収入は550万円、ちなみに韓国人の平均収入は、日本人を抜いて649万円と日本人に比べ約100万円高くなっています。

日本と海外の平均収入
出典:カズレーザーと学ぶ

日本人がどんどん貧しくなっていく理由

日本人がどんどん貧しくなっていく理由の一つとして、日本の転職しづらい雇用形態があります。

転職をするということは、より自分の強みを生かせ、自分の適した企業に移れて賃金をUPすることができます。(自分に付加価値を生み出しやすくなります。)

欧米のジョブ型という働き方は、転職がしやすく、今行っている仕事に一区切りがつくき、違う仕事が良いと思えば、そちらの仕事に移っていきます。

しかし、日本の様な、メンバーシップ型という働き方では、人材が会社に囲われる形になりがちなので、転職しづらくなっています。

実際に転職者数を見ると、アメリカでは、2022年に5048万人と労働人口の約1/3が転職をしています。

それに対して日本では、303万人となっています。

 

日本はメンバーシップ型と呼ばれ、まず会社が大量採用し、そこから仕事を割り振る形式で、希望しない職種へ配属される等、モチベーションの低下や過度な横並び意識により低賃金に陥り易くなっています。

一方、欧米のジョブ型は、まず仕事があって、そこに人を集める雇用形態で、雇用する側も、以前の会社での実績が分かる為、それに似あった高い給料を払いやすくなっています。

さらに、アメリカでは、職業別の年収など地域ごとに細かく掲載したサイトを国が運営しており、より高い収入を求めて仕事を変えていく人が多くいます。

まとめ

今回の記事では、2024年2月20日の『カズレーザーと学ぶ』で放送された、「激動の日本で給料を上げる方法!」まとめました。

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カズレーザーと学ぶ番組情報

番組名:カズレーサーと学ぶ
放送局:日テレ系列
放送時間:火曜よる22時00分〜23時00分 
出演者:【MC】カズレーザー(メイプル超合金)他
公式HP:カズレーザーと学ぶHP