2024年9月10日の『カズレーザーと学ぶ』で放送された、太りやすさには地域差がある!?最新ゲノムで判明した県民性を紹介します。
今回のカズレーザーと学ぶは、出身地で病気のリスクがわかる!? 最新ゲノム解析でわかった県民性！
この記事では、『カズレーザーと学ぶ』で放送された、太りやすさには地域差がある!?最新ゲノムで判明した県民性をまとめます。
（ゲノムとは、遺伝子や遺伝情報などの生物の設計図全体）
太りやすさには地域差がある!?最新ゲノムで判明した県民性
同じ日本人でも、北海道、東北地方、九州地方には、お酒に強い体質の人が存在し、関西、中国地方の人には真逆の傾向がみられる、なぜこの様な地域による遺伝子レベルの違いが出て来るのか？
その理由をひも解くと氷河期から現在の日本人が誕生するまでの壮大な歴史が見えてくる。
現代の日本人が知っておくべき、最新科学で分かった県民性を東京大学大学院理学系研究科 太田博樹教授が講義をされました。
日本人のルーツ
なぜ、地域による遺伝子レベルの違いが出て来るのか？
日本人の祖先の良く知られているグループが縄文人と弥生人なのですが、現代の日本人は、この2つのグループの交雑で誕生しました。
約10～20年前から遺跡から出て来る骨からDNAを調べる技術が発達してきて、色々なことが分かるようになってきました。
ホモサピエンスは約30万年前アフリカで誕生し、世界に広がっていったのですが、どうやって日本列島にたどりついたか？
ロシアのバイカル湖周辺で出土した石器と北海道置戸穴住遺跡で出土した石器が凄く似ているということから考古学では、北から来たのだろうと言われているのですが、骨の形態は東南アジア系に似ているということで、縄文人のルーツはどちらなのか長く謎に包まれていました。
そこで、東京大学大学院理学系研究科 太田博樹教授のグループが東南アジア各地から見つかった骨と、縄文人の骨の遺伝子情報を比較したところ、現在のラオス周辺に住んでいた古代人の遺伝子とかなり近いことが判明しました。
その結果、長く謎だった日本人のルーツに新事実が分かりました。
どうやら、縄文人の祖先は、南回りで来たのではないかということになりました。
タイの少数民族にマニ族という方達がいるのですが、マレーシアとの国境近くのジャングルに、今現在も狩猟採集民族として住んでいらっしゃいます。
この方達の祖先と縄文人が共通の祖先だと考えられています。
祖先が近いことから南回りで来た可能性が高いと考えられています。
東南アジアから、かつては大陸と陸続きだった日本へ移動し、海面が上昇したことで日本は大陸と分離し、そこに残されたのが、現在の日本人の祖先、縄文人、その後大陸から海を渡ってきた人々と、交雑し、現在の日本人が誕生しました。
その為、日本人は今も、縄文人の遺伝子を色濃く引き継いでいると言われています。
私達は遺伝子を、約2万5000個持っていて、縄文人から受け継いでいる部分は、平均すると10%~20%くらいといわれています。
縄文人由来の変異は人によって受け継いでいる数が違い、変異の数を調べれば縄文人度合いが分かります。
さらに、この縄文人度合いの地域差を調べた結果明確な地域差があるということが分かりました。(下記右図、北海道は、明治時代以降、多くの入植者が住み始めたので、調べるのが難しいとのことです。）
縄文人度合いの統計は未計測ながら内地人の入植、特に東北からの開拓民が多い北海道は5歳児の肥満率がかなり高いらしい…。
— デューク・北郷 (@DukeKitago56527) September 10, 2024
確かに納豆に砂糖掛けたり砂糖掛けたフランクフルトとか甘じょっぱい物大好きだし、どーりで道民はデブになり易い訳だ…w
後、雪と寒さ乗り越える蓄え!? #カズレーザーと学ぶ pic.twitter.com/xHs3h7Ms6V
縄文人由来の遺伝的変異が関わる体質
明確に地域差が見られる縄文人らしさ、実はこれが地域による体質の違いを生み出していました。
お酒の強さの地域性も縄文人遺伝子の影響です。
お酒が弱い遺伝子変異は、世界的にみても揚子江下流域に集中しています。
関西や中国地方にお酒が弱い人が多いのは、この地域に大陸から多くの人が移り住んできたことと関連性があると考えられています。（お酒に対する強弱の地域差下記画像左）
まただよ高知だけ異端、酒に関しては遺伝子さえ無視してる
— 大ちゃんdeath (@daichancamp) September 10, 2024
縄文人度合いが高いと酒に強い、遺伝子的には縄文人度合いが少ないのに、酒にやたら強い、中四国の中でムー大陸みたいに浮いてるわ‥ pic.twitter.com/8T3Q7XhVXU
他にも、縄文人由来の遺伝的変異が関わる体質として、太りやすいかどうかというのがあります。
ほとんどの体質や病気になり易さというのは、多くの遺伝子が関係しているのですが、そのたくさんの遺伝子と体質への現れ方の関連を調べると、縄文人由来の遺伝的変異を持つ人は、血糖値、高血糖状態を示すHbA1c(ヘモグロビンエーワンシ―)、中性脂肪という項目で大きな値になります。
縄文人は、今みたいな食生活をすると太り易かったということになります。
下記画像左は、生活習慣の影響をする為に5歳児の肥満率を調べた図です。
5歳児の肥満率の高いところと、縄文人度合いの高い地域が似ていることが分かります。
縄文人度合いの統計は未計測ながら内地人の入植、特に東北からの開拓民が多い北海道は5歳児の肥満率がかなり高いらしい…。
— デューク・北郷 (@DukeKitago56527) September 10, 2024
確かに納豆に砂糖掛けたり砂糖掛けたフランクフルトとか甘じょっぱい物大好きだし、どーりで道民はデブになり易い訳だ…w
後、雪と寒さ乗り越える蓄え!? #カズレーザーと学ぶ pic.twitter.com/xHs3h7Ms6V
縄文人度合いの低さが関わる体質
逆に、縄文人度合いの低い人には、アレルギー反応や喘息が多いという遺伝的変異が多くみられます。（下記画像参照）
これは、おそらく大陸の遺伝的変異が現代も影響していると考えられています。
遺伝子の研究が何に役に立つのか？
個人のゲノム(遺伝子や遺伝情報などの生物の設計図全体)を調べて、遺伝子タイプに合った薬が分かってくれば、より効率的な医療が進められる為、究極のオーダーメイド治療を行うことが出来るようになります。
まとめ
今回の記事では、2024年9月10日の『カズレーザーと学ぶ』で放送された、太りやすさには地域差がある!?最新ゲノムで判明した県民性をまとめました。
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カズレーザーと学ぶ番組情報
番組名：カズレーサーと学ぶ
放送局：日テレ系列
放送時間：火曜よる22時00分〜23時00分
出演者：【MC】カズレーザー（メイプル超合金）他
公式HP：カズレーザーと学ぶHP