【池上彰のニュースそうだったのか】南海トラフ地震必ず起きる!?(2024年9月7日)

スポンサーリンク
南海トラフ地震 生活の知恵

本ページはプロモーションが含まれています。

スポンサーリンク

2024年9月7日の『池上彰のニュースそうだったのか!!』で放送された、必ず起きる!?南海トラフ地震、巨大地震の最新情報や対策をまとめます。

南海トラフ地震ってどんな地震?、トラフって何?、昔東海地震がくると言われていたけどどうなった?、きっかけは東日本大震災…地震臨時情報って初めて聞いたけどどんなシステム?、「巨大地震警戒」が出されたら地震の発生確率は100倍!?それってどのくらいの確率?等々・・・。

池上彰さんが詳しく解説されました。

この記事では、『池上彰のニュースそうだったのか!!』で放送された、必ず起きる!?南海トラフ地震、巨大地震の最新情報や対策をまとめます。

スポンサーリンク

南海トラフ地震必ず起きる!?

2024年は例年に比べ地震の発生数は多いのか?

2024年1月に、能登半島で大きな地震が起きたので、その影響で、その関係の地震の発生回数は多いのですが、地震の発生回数は、ほぼ例年通りです。

日本では、震度1以下の地震が年間約2000回発生していてます。

さらに、世界で起きているマグニュード6以上の地震の1割~2割は日本の周辺で発生していて、日本は地震大国といわれています。

ちなみに、2024年に震度6弱以上を観測した地震は、1月1日能登地方 震度7 マグニチュード7.61月1日能登半島沖 最大震度6弱 マグニチュード5.71月6日能登半島沖 最大震度6弱 マグニチュード4.34月17日豊後水道 最大震度6弱 マグニチュード6.68月8日日向灘 最大震度6弱 マグニチュード6.6、の5つです。

ここ10年では、熊本地震があった、2016年の10回に次いで2024年が多くなっています。

この他にも日本の近くで言うと、4月3日に台湾の花蓮でマグニチュード7.2の大きな地震がありましたし、8月18日にはカムチャツカ半島付近で、マグニチュード7.0の地震が起きています。

南海トラフとは?

南海トラフとは、駿河湾から日向灘にかけて延びる海底のくぼみのことです。

海底が6000m未満のものをトラフといい、それ以上のものは海溝と呼びます。

日本には、南海トラフの他にも、駿河トラフ、相模トラフ、沖縄トラフがあります。

なぜ地震が起きるのか?

地球は十数枚のプレートで覆われていて、地球は中心部に行けば行くほどものすごく熱く、マントルという岩の溶けたようなものがあります。

それが段々地表に行くと冷えて、岩盤(プレート)になります。

言ってみれば、ミルクを温めると表面に薄い膜ができますが、ざっくり言うとそのような感じです。

地球は、継ぎはぎ上の岩盤(プレート)で覆われています。

そこに、マグニチュード6以上の地震の震源を重ねてみると、ほとんどが下記の画像の様にプレートの継ぎはぎ上にあります。

プレートの境は、海側が重く、陸側が軽ため、海側のプレートが陸側のプレートの下にめり込んでいます。

すると、ある時にめり込んでいた陸側のプレートが、はじけてしまいます。

これをプレート境界型地震といいます。

海底でこれが起こるので、海水が一気に上に押し上げられて、津波が発生します。

東日本大震災は、典型的なプレート境界型地震でしたので、大きな津波が発生しました。

また、これとは違う形で起こる地震に、内陸型地震があり、海底側のプレートが陸側のプレートの下にめり込んで行っている時に陸側のプレートにかかっているストレスに耐え切れず、古傷が切れる様に陸側のプレートが破壊されて起こります。

内陸型地震は、まさに私たちが暮らしている真下で起こるので、大きな被害が出ます。

阪神淡路大震災は、内陸型地震でした。

南海トラフ地震と最近よく聞くようになった理由

元々、南海トラフ地震は、東海、東南海、南海、日向灘と4つの震源域に分けて考えられていました、また、東南海地震や南海地震は過去に起きているのに、東海地震は起きていなかったので、次は東海地震が起きるのではないかといわれていました。

なぜ、4つの地域が1つにまとめられて南海トラフ地震といわれるようになったのか?ですが、南海トラフ地震という名前は以前から使われていたのですが、巨大な地震に備えてとより強く注意を呼び掛けるようになったのは、東日本大震災の後からです。

実は、東日本大震災は、3つの震源域に分けられていて、それぞれ地震が起きるかもしれないと警戒されていたのですが、3つの震源域で、ほぼ同時に地震が発生してしまった為、大きな地震になってしまいました。

南海トラフ地震も、東海、東南海、南海、日向灘と4つの震源域で別々に起きると想定されていましたが、4つの震源域で一度に発生したら大変なことになるので、最悪に備えようということで、南海トラフ地震という様になっています。

東日本大震災の時には3つの震源域で同時に地震が発生するのは想定外でしたという言葉があったので、もう想定外ということを言わないで済む様に最悪に備え、東海、東南海、南海、日向灘の4つの震源域を一つの震源域として考えようということになり、南海トラフ地震という言い方に変わってきました。

日向灘の地震で南海トラフ地震と騒ぎに!

なぜ、2024年8月8日に発生した日向灘の地震で南海トラフ地震と騒ぎになったのか?

日向灘を震源とする地震が起きた時に、国から「南海トラフ地震臨時情報」が、初めて発表されました。

これは、東日本大震災が予測できなかったということをきっかけに、2019年5月から国が運用を開始しました。

南海トラフ地震臨時情報とは、南海トラフ沿いでマグニチュード6.8以上の地震などの異常な現象を観測した場合、直ちに専門家の評価検討会が開かれ、臨時会合調査結果を受けて発表されるというものです。

2024年4月にも愛媛県や高知県で最大震度6弱の地震があったのですが、この時じゃ、マグニチュード6.6だった為、南海トラフ地震臨時情報は発表されませんでした。

2024年8月8日に発生した日向灘を震源として起きた地震は、南海トラフ地震の想定震源域内でマグニチュード7.1という大きな地震が起きたので、南海トラフの東海、東南海、南海、日向灘の4つの震源域すべてで地震が起こるのではないかということで注意が必要、南海トラフ地震臨時情報発表ということになりました。

南海トラフ地震の想定震源域では、おおむね100年~200年間隔で巨大地震が発生しています。

そして前回の巨大地震(1946年(昭和21年)昭和南海地震)から約80年が経過しているので、いつ巨大地震が起きてもおかしくないと警戒されていました。

そんな中、日向灘で大きな地震が発生したので、地震臨時情報が出されました。

巨大地震の前に、大きな地震が来るというのもポイントで、2011年3月11日東日本大震災 最大震度7 マグニチュード9.0が起こった2日前、2011年3月9日にも実は、最大震度5 マグニチュード7.3の地震が起き、岩手県大船渡で最大60cmの津波が観測されていました。

この様な事があるので、2024年8月8日に日向灘を震源とする地震が起きた時に、その後で、もっと大きな地震が南海トラフの想定震源域で起きるんじゃないかと予想され警戒が強まりました。

南海トラフ地震の発生確率はどれくらい?

南海トラフ地震の発生確率はどれくらいなのでしょうか?

今後30年以内にマグニチュード8~9クラスの巨大地震が70~80%の確率で発生すると言われています。

これは、時間予測モデルという計算方法で算出されていて、時間予測モデルは、基準となる地点の地盤が隆起した量を元に次の巨大地震の時期を予測するというものです。

これに対して、単純平均モデルという計算方法は、想定震源域で巨大地震が起きた間隔を平均して、次の巨大地震の時期を予測するもので、自身の計算方法には、この2つの計算方法があります。

単純平均モデルで、算出すると今後30年以内にマグニチュード8~9クラスの巨大地震が起きる確率は20%になります。

実は、今までの地震の発生の予測は、単純平均モデルで行われていたのですが、南海トラフ地震の予測は、今までとは違う時間予測モデルが使われています。

まとめ

今回の記事では、2024年9月7日の『池上彰のニュースそうだったのか!!』で放送された、必ず起きる!?南海トラフ地震、巨大地震の最新情報や対策をまとめました。

池上彰のニュースそうだったのか番組情報

番組名:池上彰のニュースそうだったのか
放送局:テレビ朝日
放送時間:土曜日 午後7:55~

【出演者】
ニュース解説:池上彰
進行:宇賀なつみ
ゲスト:磯野貴理子、ケンドーコバヤシ、タイムマシーン3号、カズレーザー、山之内すず
公式HP:池上彰のニュースそうだったのかHP