2020年5月28日の『主治医が見つかる診療所』では、『肺を若返らせて代謝&免疫力アップ!4大メソッド』が放送されました。
肺機能をアップさせる鼻歌健康法とは?
教えてくれたのは、『医者が教える 肺年齢が若返る呼吸術: 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、咳喘息、肺気腫、誤嚥性肺炎に負けない!』著者で山王病院 呼吸器センター長の奥仲哲弥先生です。
この記事では肺年齢が若返る『鼻歌健康法』のやり方と、以前の放送で紹介された呼吸法についてをまとめます!
肺年齢が高い人は『1秒量』が少なかった!
肺年齢が実年齢より高くなってしまう人には、次の共通点がありました。
『息を正しく吐けていない=1秒量が少ない』
1秒量とは?:大きく息を吸い込んで一気に吐き出す時に、1秒間で吐き出せる空気の量のこと。呼吸機能の健康状態をみるのに重要な数値。
正しく息が吐けていないと肺の中の一部の空気しか交換できません。
⇒簡単に疲れる、息が切れてしまう
肺活量が多くても、この1秒量が少ないと肺年齢は高いということになります。
肺年齢の若返りに重要な『呼吸筋』とは?
肺は自分の力で動くことはできず、肺の周辺にある20種類以上の筋肉=呼吸筋の働きで縮んだり膨らんだりして呼吸することができます。
中でも重要な呼吸筋が、次の2つです。
●横隔膜:みぞおち付近にある筋肉で、上下することで胸の圧力を変化させ肺を伸縮させている。
●肋間筋:肋骨と肋骨の間にあり、息を吐くときに使う。
どちらも加齢や運動不足で硬くなってしまうため、柔らかくすることが重要です。
肺年齢が若返る呼吸法『よこ笛呼吸』のやり方
横隔膜をほぐして柔軟にし、肺年齢が若返る『よこ笛呼吸』のやり方です。
①口を横に広げて薄く開く
②10~15秒かけて息を吐き出す
③吐ききったと感じてから、さらに息を吐きながら体を前に倒す
④口を閉じ、鼻から5秒かけて息を吸う
肺年齢が若返るストレッチ『脇腹ストレッチ』のやり方
肋間筋を柔らかくして自由度を上げ、肺年齢が若返る効果が期待できる『脇腹ストレッチ』のやり方です。
①背筋を伸ばして座る
②頭と腰に手を置く
③息を吐きながら体を横に倒す
④息を吸いながら体を戻す
肺年齢を若返らせる10秒呼吸『鼻歌健康法』のやり方
奥仲先生によると、鼻歌が上手にできる=横隔膜がきちんと使えて呼吸できている証拠だそうです。
鼻から息を出すことでより強く横隔膜を使い、効率良く横隔膜が鍛えられます。
また口より狭い鼻から息を出すと、肺に圧力がかかり空気の通り道である気道も広がるため、呼吸が楽になるという効果もあります。
鼻歌の時も、息を吐き切ることがポイントです。
【鼻歌健康法のやり方】
童謡『海』のフレーズ『海は広いな大きいな』を使ってやってみましょう。
「海は広いな」で5秒 「大きいな」で5秒 合わせて10秒 鼻歌で歌いきる
ここまでゆっくり一息で歌いきれれば、肺年齢は30~40代とのこと。
10秒で歌える歌なら、好きな歌でOKです。
鼻歌呼吸法で肺年齢を若返らせよう!
道具もいらない鼻歌呼吸はお手軽でどこでもできるので、実践しやすいですね。
ぜひ続けて肺年齢を若返らせましょう。
次のページでは、海女さんに学ぶ呼吸法についてまとめます!
【主治医が見つかる診療所】海女さんの「磯笛」に学ぶ『口すぼめ呼吸法』(5月28日)(肺を若返らせて代謝&免疫力アップ!4大メソッド)