2020年4月16日の『主治医が見つかる診療所』では、名バイプレイヤーとして活躍する女優・片岡礼子さん(48歳)が体験した危険な頭痛が特集されました。
2001年主演映画『ハッシュ!』でブルーリボン賞などを受賞した片岡礼子さん。
現在も「あなたの番です」「監察医朝顔」「ドクターX」など様々なドラマで活躍しています。
プライベートでは3人のお子さんに恵まれ、公私ともに充実した日々を送っていますが、実は過去に突然死につながる病を経験していたそうです。
この記事では、片岡さんが経験した危険な頭痛についてまとめます!
症状1 慢性的な頭痛
片岡礼子さんを病が襲ったのは2001年春、29歳の時でした。
27歳の時に初めての出産を経験し、日中は家事をこなして家族が寝静まった夜中にセリフを覚えるという生活を送っていました。
そんな生活を送り続け1年後の2001年春ごろ、出産したころから起こり始めた頭痛がひどくなってきました。
ちょうどその頃、人生初となる主演映画『ハッシュ!』の仕事の話がきたと言います。
頭痛は続いていたものの、市販の痛み止めを飲みながら撮影にのぞんでいました。
症状2 突然の吐き気
2001年暮れには主演映画を無事撮り終え、全てが順調に見えました。
2002年1月5日に新たな舞台の初稽古へ向かい、昼食後午後の稽古をスタートしたところでひどい吐き気に襲われます。
症状3 意識ももうろう
片岡さんは強い吐き気に襲われると同時に、意識ももうろうとしていました。
症状4 ろれつが回らない
片岡さんは周りに「大丈夫」と言っているつもりでしたが、ろれつが回っていませんでした。
お酒を飲んだわけではないのに、周囲からは酔っ払っているように見えたと言います。
異変を感じた仲間は、病院で診てもらうことにしました。
頭痛・吐き気の原因は脳出血だった!
病院で調べてみると、片岡さんは脳出血を起こしていました。
脳出血は一気に出血し命の危機に陥るイメージが強いですが、中には片岡さんのように少量の出血を起こし頭痛や吐き気を起こしていることもあるそうです。
片岡さんは先生から「そのまま家に帰っていれば助からなかったかもしれない」と言われたそうです。
脳出血は発症から6時間以内に治療しなければ、命を落としたり後遺症が残るリスクも高いと言われています。
ろれつが回らないという病気のサインを、周囲が見逃さなかったのが命の分かれ道でした。
脳出血の要因とは?
片岡さんは頭痛以外にも、手元の危うさを半月前くらいから感じていたそうです。
「あれ?」というところでものを倒したり、落としたりしていたと言います。
脳の血管からわずかな出血⇒腕の感覚が鈍っていた可能性
片岡さんの場合、脳出血の要因のひとつは脳動静脈奇形でした。
生まれつき動脈と静脈の一部が絡み合っている状態で、壁が薄く破れやすいため出血を起こしやすいと言います。
また日ごろの睡眠不足から常に血圧が高い状態でした。
幸いにも大きな出血はありませんでしたが、少量の血液の漏れを繰り返していた可能性もあります。
それがあの日、とうとう大きな出血を起こしてしまったのです。
片岡さんがやっていた睡眠不足と同じように危険な生活習慣は、水分不足でした。
これが高血圧と合わさって、血液がドロドロの状態になっていたと考えられます。
脳動静脈奇形は生まれつきの病気ですが、運のいい人は一生死ぬまで気づかず亡くなることもあるそうです。
若い女性で頭痛持ちの人は、一度MRI検査を受診してみると早期に発見できるかもしれないそうです。
心当たりのある方は、ぜひ早めに受診してみるといいですね。
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