2020年2月13日の『主治医が見つかる診療所』では、自覚がない人ほど危険な『アレルギーの新常識』が特集されました。
推理ドラマで突然死する可能性があるアレルギーについて学びます。
この記事では、1つ目のアレルギーと危険な習慣の組み合わせ『フルーツ×誰もがやる習慣』についてまとめます。
アレルギーのない人こそキケン!
秋津医院の秋津先生によると、アレルギーは原因となる物質が入ってその日に始まることはまずないそうです。
コップの中に発症の要素が入っており、あふれたときにアレルギーが発症すると例えられるとのこと。
コップの大きさや溜まり方は人それぞれ違います。
外国人が日本に来ると最初はスギ花粉などはほとんどないのですが、5年ぐらいすると鼻がムズムズしてくる人が増えるんだそう。
人によってアレルギーが出るタイミングも異なるということですね。
芸能人のアレルギーチェック!
番組では、スタジオのゲストの皆さんのアレルギー検査を行ってみました。
VIEWアレルギー39(健康保険適用の場合、5000円程度)という検査で、主要な34項目のアレルギーが判明しました。
さらに今回はムラサキガイ・カキ・ホタテ・アサリの4項目も追加し、合計43項目をチェック。
するとゲスト4人ともにアレルギーが見つかってしまいました。
アレルギー深刻度は次の通りです。
第4位 麒麟・川島明さん
⇒ハウスダスト・ヤケヒョウヒダニ・スギ
川島さんは5年前まで花粉症でしたが、何の治療もせずに症状がでなくなったそうです。
秋津先生によると、まれに体が順応してアレルギーの症状が出なくなることがあるとのこと。
ナグモクリニックの南雲先生のおすすめアレルギー対策は、発酵食品・ビタミンD・オメガ3の油です。
ビタミンDが豊富な天日干しのドライフルーツをヨーグルトにかけて、エゴマオイルをちょっとかけて食べるのが、花粉症対策にもってこいとのこと。
第3位 高橋みなみさん
⇒ハウスダスト・ヤケヒョウヒダニ・スギ・ヒノキ・ハンノキ・シラカンバ・アルテルナリア
高橋さんは卵でアレルギーがでたことがあったそうですが、卵のアレルギー反応はマイナスでした。
お母さんニワトリのエサに魚のパウダーが含まれているなど、エサからのキャリーオーバー(繰り越し)でアレルギーが出ていた可能性があるようです。
第2位 藤田朋子さん
⇒ハウスダスト・ヤケヒョウヒダニ・スギ・ゴキブリ・カニ・ホタテ
藤田医科大学の矢上先生によると、ホタテやアワビなどの貝には共通した成分が含まれており、アレルギーがイカ・タコなどの甲殻類に広がる可能性があるとのこと。
目が腫れた経験がある藤田さんは、ホタテやアワビに共通しているタンパクに注意が必要だそうです。
第1位 石原良純さん
⇒ハウスダスト・ヤケヒョウヒダニ・スギ・ヒノキ・ゴキブリ・蛾
石原さんはカニ・エビのアレルギー反応は出ていませんが、秋津先生によるとこれらの検査は信頼度が低いとのこと。
どこで獲れたのか、生か冷凍か、ボイルか焼いたかによって、アレルギーの出る・出ないが異なることもあるそうです。
特にカニアレルギーはのどが腫れて呼吸困難になるなど、重症化する場合も多いので注意が必要です。
貝や甲殻類にアレルギーが出た人は、海鮮系のダシやソースが入っているメニューをできるだけ控えるとよいそうです。
推理ドラマ① フルーツ×ある習慣が命取りに⁉
主婦の松本みどりさん(仮名・45歳)はこれまで大きな病気を患ったこともありませんが、最近手のかゆみに悩んでいました。
乾燥した冬の時期だったため、その時は深刻に考えませんでした。
きれい好きの松本さんは、風呂やトイレなど水回りの徹底的な掃除の際、必ずゴム手袋をしていました。
掃除の後は、肌荒れ対策にハンドクリームを塗ることも忘れませんでした。
乾燥対策のため、常に加湿器を使用。
食事も美肌のため、コラーゲンたっぷりの豚足をよく食べていました。
寝る時は保湿のため、コットン手袋をして寝ました。
ところが、手のかゆみは一向に治まりません。
その日は妻を気遣い、洗い物はご主人がしてくれました。
食後はご主人が用意してくれたキウイフルーツを食べました。
すると突如全身にあのかゆみが!さらに呼吸困難まで起こしてしまいます。
救急搬送された松本さんは、迅速な応急処置で一命はとりとめました。
症状が落ち着いて精密検査してみたところ、医師からアレルギーかもしれないと言われました。
キウイフルーツだけが原因ではなく、ある習慣との組み合わせがNGだったのです。
キウイフルーツ×ゴム手袋(天然ゴム)
アレルギーのスペシャリスト・矢上先生によると、アレルギーが出た松本さんの場合、キウイフルーツ×ゴム手袋によるラテックスフルーツ症候群を発症した可能性が高いとのことでした。
【ラテックスフルーツ症候群とは?】
ラテックスアレルギーになった人がフルーツを食べて発症するアレルギー。
ラテックス(天然ゴム)が使われているゴム手袋・風船・おしゃぶりなどに長時間触れていると、人によってはアレルギーを引き起こすことがあるそうです。
天然ゴムにアレルギーを持った人が天然ゴムと同じような成分を含んでいる果物を食べると、同じようにアレルギーを起こします。
松本さんの場合、ゴム手袋の成分が肌に入り込み、ラテックスアレルギーになっていたのです。
キウイフルーツにはラテックスと似た成分が含まれており、突然アレルギー症状を起こすことも多いとのこと。
【アレルギーの落とし穴】
1つのアレルギーを発症すると、別のものでも発症することがある
キウイフルーツ以外にも、バナナ・桃・パパイヤなどもアレルギーになりやすいそうです。
原因はフルーツだけじゃない!
看護師をしていた小寺さんは、20代でラテックスフルーツアレルギーを発症。
Q.小寺さんがラテックスフルーツ症候群を発症するきっかけとなった食べ物は?
A.苺のショートケーキ B.モンブラン
⇒B.モンブラン
ラテックスフルーツ症候群というと、一般的に原因は果物だけと思われそうですが、栗やアボカドでも発症する場合があるそうです。
ラテックスフルーツ症候群を未然に防ぐ方法
矢上先生は、ゴム手袋をした後などにかゆくなった場合は使用をやめることが大切だと言います。
さらにゴム手袋でも粉がついたものとついていないもので、アレルギーを発症する確率が異なってきます。
汗によって手袋から水溶性タンパク(アレルギー物質)が出てきたときに手袋を外すと、それが鼻から入ってきて発症するということも…
【ラテックスフルーツ症候群を未然に防ぐ方法】
●かゆくなった場合はゴム手袋の使用をやめる
●中がコーティングしてあるゴム手袋(粉ナシ)を使うのがオススメ
花粉症×フルーツも危ない⁉
まず1つ目の実例では、ゴム手袋(天然ゴム)が原因となるアレルギーについて学びました。
ところが、アレルギーの原因はゴム手袋だけではないのです。
花粉症の人が果物や野菜を食べて、アレルギーを起こすことがあるそうです。
何が原因で花粉症を発症しているかにより、次のように注意すべき果物・野菜は異なってきます。
●ハンノキ・シラカンバ(カバノキ科)の花粉で発症⇒バラ科の果物(リンゴ・サクランボ・桃・マンゴーなど)にリスクあり
●スギ(ヒノキ科)の花粉で発症⇒ナス科の野菜(トマトなど)にリスクあり
●オオアワガエリなど(イネ科)の花粉で発症⇒メロン・スイカ・オレンジなどにリスクあり
フルーツ×アレルギーの原因物質に注意!
フルーツと天然ゴム・花粉症の組み合わせで、アレルギーを発症することもあるようですね。
食べてみてかゆみを感じる果物や野菜があれば、注意しておきましょう。
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