2020年3月13日の『金曜日のスマイルたちへ(金スマ)』では、金スマ×東大王コラボSPが放送されました。
クイズ番組『東大王』(毎週水曜19:00~)に出演中の東大生・水上颯さん、鶴崎修功さん、鈴木光さん、林輝幸さんの4人をゲストに、両親が実践した家庭での習慣や禁止事項をアンケートで紹介。
お金がなくても明日からできる東大王の育て方とは?
この記事では、番組で紹介された東大王の育て方&頭がよくなる15のマル秘テクニックをまとめます!
- 東大医学部・水上颯さんってどんな人?
- スタンフォードが認めた天才・鈴木光さんってどんな人?
- IQ165の天才・鶴崎修功さんってどんな人?
- 東大文学部の叡智・林輝幸さんってどんな人?
- 頭がいいのは生まれつきではない?
- 1.好きなことをやらせる
- 2.買って済ませたり本で見るだけではなく、経験を大切にする
- 3.さりげなく興味をそそるものを置いておく
- 4.両親も勉強する
- 中居家の教育方針とは?
- 5.しりとり
- 6.毎日2冊の雑多な読書
- 7. 手を挙げて発言する
- 8.予習を重視する
- 9・10.黒板のレイアウト・誤字脱字通りに取る
- 11.物語仕立てで覚える勉強法
- 12.タイマー式勉強法
- 中居正広さんのお父さんのウソ
- 13.母親の子守道具 英語のアニメ・英語の絵本
- 14.日常会話として英語を覚えさせる
- 15.ホームステイ客の受け入れ
- まとめ
東大医学部・水上颯さんってどんな人?
東京大学医学部の水上颯さんといえば、豊富な知識量が有名です。
開成高校出身で偏差値76だった水上さんは、最も難しいと言われる東大理Ⅲに現役で合格しています。
スタンフォードが認めた天才・鈴木光さんってどんな人?
中学高校は筑波大学付属の中学・高校一貫校で偏差値76だった鈴木光さん。
彼女の特徴といえば、時折見せる英語力のすごさです。
高校時代には世界大学ランキング2位のスタンフォード大学へ英語で論文を提出したところ、その論文が表彰されました。
その功績が認められ、東京大学へは一般入試よりもより狭き門である推薦入学で合格。
才色兼備で、音なしでピアノの楽曲を当てるという音楽の才能も併せ持っています。
IQ165の天才・鶴崎修功さんってどんな人?
父は理学博士の大学教授、母はオペラ歌手という鶴崎修功さん。
3歳で数独にはまり、小学生で算数オリンピック、中学時代は数学オリンピックに出場。
鳥取の公立高校から東大に現役合格しました。
鶴崎さんの最大の特徴は、天才的な計算力です。
東大文学部の叡智・林輝幸さんってどんな人?
1997年富山県生まれの林さんは、公立小学校時代は国語以外はほとんど100点!
中学からは県トップの偏差値の片山学園に入学。
3歳上の姉と同じく東大文学部に現役合格しています。
林さんの最大の特徴は、年号暗記力。
出る問題の傾向を分析して、絵画・世界遺産・漢字などをパワーポイントにまとめて、どうやってその答えを知ったかというところまで説明できるようにしているそうです。
頭がいいのは生まれつきではない?
「頭がいいのは生まれつき」というイメージがありますが、
「知能は後天的な要素が大きい」(IQ開発者・心理学者 アルフレッド・ビネー)
という言葉があるように、知能は後々育っていくことがわかっています。
4人とも、努力・頑張りで東大にたどり着けることは不可能ではないと言っていました。
4人がどのように育ってきたか解き明かしていけば、子育てに役立てることができるかもしれません。
1.好きなことをやらせる
水上颯さんの両親は地元の開業医、祖父も医師という家系で、その教育方針とは直接勉強とは関係ない意外なものでした。
「好きな事を好きなようにやりなさい」というのが、唯一の教育方針だったそうです。
勉強をやれと言われなかったので、子供の頃は虫取りやボール遊びなどをして育ったそうです。
実はこれは4人に共通している教育方針ということがわかりました。
鈴木光さんも小さい頃成長が遅かったそうで、みんながお絵描きで人や犬を書けていたのに鈴木さんは戦隊もののヒーローを書いているつもりで5色の〇を書いていたそうです。
お母さまは「それでいいんだよ」と言っていたそうです。
2.買って済ませたり本で見るだけではなく、経験を大切にする
鈴木光さんが「魚の解剖がしたい」と言ったところ、ご両親がワタがついたままの魚を買ってきてくれたそうです。
子供が興味を持ったものに親も全力で付き合うということをやっていたとのこと。
『親が子供に与えられるものは教育しかないという考えを父親が持っていましたが、親の意図を押し付けることは我が家ではしない方針なので、子供が興味があると思ったことに対してサポートができるように準備をしたり提案したりするようにしています。』(鈴木光さんの母親アンケート)
水上家では「カブトムシが欲しい」という颯さんを販売店へ連れていくのではなく、森へ連れていき、実際にカブトムシ採りを体験させていたそうです。
東京大学名誉教授石浦先生によると、人から言われて覚えることと、自分から考えたり自分からやって覚えることは頭の入り具合が違うとのこと。
自分の意欲で覚えることが重要なので、探求学習というのが増えてきているそうです。
【探求学習とは?】
答えを教わるのではなく、自分で情報収集や議論をして課題解決に必要な能力を養う
こういった学習をした人が研究者になることが多いとのこと。
3.さりげなく興味をそそるものを置いておく
水上さんは幼少期にケネックスという玩具が大好きだったそうです。
【ケネックとは?】
棒状のパーツ同士を組み合わせていくアメリカ発祥の知育玩具
子供の思考力や記憶力を高めると言われています。
ご両親のアンケートによると…
Q.興味を抱いて欲しいと思うものを意図的に身の回りに置いていましたか?
A.はい。いろいろなものを与えて興味があるモノについては更に発展的なものを与えるという形でした。子供の創造力や物事を作り上げる力が育まれるようなものを置いていました。ケネックスもその一環です。(水上颯さんの父親アンケート)
4.両親も勉強する
鶴崎修功さんのご両親は、自らも新しいことを勉強することが好きだったそうです。
新しいものを知るということに対してすごく前向きな姿勢だったので、鶴崎さんも新しいことを学ぶことを自然とできるようになったとのこと。
もし親が勉強嫌いと公言していたり好奇心のない人だったら、こうなっていなかったと言います。
中居家の教育方針とは?
中居正広さんが中居家の教育方針も明かしてくれました。
中居さんのお父さんは『絶対におまわりに捕まるなよ』と言っていたそうです。
おまわりに捕まった時は本当に怒られたとのこと。なぜ捕まったのかは秘密でしたが…
5.しりとり
鶴崎修功さんは家族でよくやっていた遊びは、しりとりでした。
進研ゼミで知られるベネッセも、『言葉遊びの王道、「しりとり」で語彙を増やそう』と勧めています。
語彙力の発達や知育を促すために大切な遊びだと言います。
鶴崎さんのお父さんは小学生の鶴崎さんに「る攻め」をよくしていたそう。
「る」で終わる言葉が少ないため、しりとりの一番の鬼門と言われています。
この意地悪作戦から、鶴崎さんは広辞苑や辞書を調べるようになったとのこと。
石浦先生によると、「る」から始まる言葉がわからない子供は辞書で調べたりすることもあるので非常に良いと言います。
知らない単語を覚えることで、脳の発育がよくなるそうです。
6.毎日2冊の雑多な読書
水上颯さんの場合、豊富な知識量をお金をかけずにできる習慣で増やしていました。
小学校の頃から毎日図書室で本を2冊借り、家で読んで返すということをずっと続けていました。
特に本の選び方が重要とのこと。
読む本がなくなってくるので、あまり興味ない本も読むようにしていたそうです。
それが実際クイズにも役立っているようですね。
『毎日2冊の雑多な読書』で図書室の本を全て読破したと言います。
小学生から1日2冊を読み続けた場合⇒約11,000冊!
これがジャンルを問わず実力を発揮する水上さんの礎になっています。
水上さんのお父さんはよくブックオフなどで、100冊くらいの本を購入してきてくれたそうです。
興味を示したものを手の届くところに置き、のめり込むことができる環境づくりが必要です。
7. 手を挙げて発言する
鈴木光さんの場合、普通の子供はやらない手を挙げて発言するということをやっていたそうです。
相手に伝えようと努力⇒語彙力・言語能力がアップ
正解じゃなくてもいいから、とりあえず発言してみるようにしていたそうです。
8.予習を重視する
『成績を上げるために役立つ習慣は?』という質問に東大王たちは…
4人には共通するある勉強法がありました。
みなさんは予習と復習どちらを大事にしていますか?
東大王⇒予習を重視!
復習と違い予習はやらなくても怒られないため、習慣づきにくいものです。
東大王たちが予習を重視していたのは「勉強が好き」だからではなく、人より先に行ける優越感や自信につながるからだそうです。
予習⇒優越感を感じられる
復習⇒追いつくだけの作業
予習をすれば授業をより理解でき、課題を早く済ませることができるという好循環が生まれます。
家で一切机に向かわなかった水上颯さんは、授業中に1年分の教科書を先読みして、授業を半分聞きながらワークなどを解いていたそうです。
先々のドリルを解き、授業は復習として使うという方法だったとのこと。
宿題も学校で先生の話を聞きながら解いてしまったそうです。
予習・復習を授業で行い、小・中学校時代は山梨県内で1位を獲得していました。
9・10.黒板のレイアウト・誤字脱字通りに取る
ノートの取り方で成績に差が出ると言われており、近頃では東大生のノートの取り方が書かれた本(『東大合格性の秘密の「勝負ノート」』など)が56万部の大ベストセラーになっています。
鈴木光さんは色々なやり方を試しましたが、最終的に黒板の板書をそのまま写すようにしていたそうです。
改行の位置など、黒板を見たままレイアウト通りノートに写すとのこと。
鶴崎修功さんも黒板の内容を、誤字・文の切れ目もそのまま書いていたそうです。
そこに意識を割きたくないからだそうです。
板書に意識を割かれないことで、より授業の内容が頭に入ります。
先生の言ったことを一言一句聞き逃さない、その時の感覚・雰囲気なども覚えることで、関連付けて覚えていたそうです。
11.物語仕立てで覚える勉強法
家で勉強を一切せずに山梨県内トップの成績だった水上さんは、親の勧めで全国屈指の難関校・開成高校を受験します。
開成高校を受験する人のほとんどが2~3年かけて準備する中、水上さんに残っている時間は数か月でした。
圧倒的に出遅れていた水上さんがやった勉強法が、物語仕立てで覚える勉強法でした。
例えば科学の元素を人として覚えるなど。
『ナトリウムはカッカしやすいから、水とか入れるとすぐジュワッと水素を出す』
といったやり方でした。
歴史では『織田信長が裏切られて死ぬ』ということも、頭の中でシアターにして覚えていたそうです。
石浦先生によると、これは記憶術の典型的なひとつで、物を覚える時画像で覚えると早く覚えるとのこと。
ところがそれを「やりなさい」といってやらせると、できない子が多いそうです。
人によって小さい頃から覚え方の習慣があるからだそうです。
水上さんは幼い頃からの習慣で、見事開成高校に合格できたそうです。
12.タイマー式勉強法
東大王の4人は勉強する時、家にこもらずにリビングなどで勉強することが多かったそうです。
鈴木光さんは自分で自分に圧力をかけて勉強するようにしていたそうです。
【タイマー式勉強法】
残り時間を可視化することで集中力を高める方法
学校の図書館やスタバなど、他の人の目があった方が集中できたそうです。
中居正広さんのお父さんのウソ
中居正広さんのお父さんは北海道出身でしたが、明治大学に行っていたそうです。
2番目のお兄さんも明治大学へ行くことになり、「先輩後輩になったじゃん」と言っていたそうです。
ある時おばあちゃんが亡くなりお葬式に行ったとき、お父さんの同級生とお話ししていたところ、お父さんは高卒だということが判明。
お父さんも「ウソだよ」と白状したそうです。
中居さんは25歳くらいまでウソを信じていたのですが、大スターになったので子育ては成功ということになりますね!
13.母親の子守道具 英語のアニメ・英語の絵本
「英語を覚えさせたいのですが、どうしたらいいですか?」という質問には…
鈴木光さんは日本で育ちましたが、英語で歌も歌え、ネイティブ並みの英語力を持っています。
小学2年生の時には、英検2級に合格。
鈴木さんには双子の姉がいましたが、2人同時に面倒を見るのが大変だった時は英語のDVDを見せていたそうです。
さらに絵本も日本語に訳される前の英語の絵本で、初めて話した単語は「BALL」と「UP」と「DOWN」だったそう。
14.日常会話として英語を覚えさせる
鈴木光さんは英語のインターナショナルスクールに、5歳と6歳の間2年間だけ通っていました。
全ての会話が英語のスクールでは、日本人はお姉さんと2人だけで、様々な国の子がいたそうです。
『私は幼いうちから机に向かう勉強をさせたくないという思いがあり、特に英語などの外国語は世界の人たちと仲良くなって身につけてもらいたいと思っていました。』(鈴木光さん 母親アンケート)
日常会話として英語を覚えさせたことが、今の鈴木さんの英語力につながりました。
15.ホームステイ客の受け入れ
家庭の事情で公立の小学校へ通うようになった鈴木光さんですが、せっかく身につけた英語力をキープできるようホームステイ客の受け入れをしていました。
色んな国の方が毎年訪れていたとのこと。
試験のためだけなら、ここまでの英語力になっていなかったと言います。
本来の広がりを提示してくれた⇒英語を覚える原動力に!
まとめ
東大王を育てる15の方法をまとめました。
お金がなくてもできることばかりで、今すぐ役立ちそうですね!
子育て中の方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょう。